風と共にハリウッド

  DA'VINE  JOY  RANDOLPH 日本でも、地元ハリウッドでも殆ど知られていない女優ですがここに来て、突然　世界中からの注目を浴びています。 ダヴィン　ジョイ　ランドルフ　と言う、ファンシーな名前でフィラデルフィア PHILADELPHIA 生まれの３７歳。 一度彼女を見たら忘れられない、豊満な肉体、と言うより、圧倒的空間占拠の巨体（と言うと文句を言われそうですが）の持ち主です。 オスカー候補になった「ジ　ホールドオーバーズ」THE HOLDOVERS （２３）は、クリスマス休暇中、全寮制の高校の老教師（ポール　ジアマテイ PAUL GIAMATTI ）と両親が旅行中なので自宅に帰れない変人高校生（ドミニック　セッサ DOMINIC SESSA  ）とこの二人の世話をする寮の賄い婦（ダヴィン）のおかしくて、物悲しくて、人間味に溢れたドラマで、作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の５部門で候補になりました。 「ホルドオーバー」　という言葉は　「残存者」、「過去の遺物」と言った意味で、寂しい寮に居残った「人気がない、モテない、無用の人々」を指しているのでしょう。 「チップス先生　さようなら」GOODBYE MR. CHIPS　（６９）「いまを生きる」DEAD POETS SOCIERY 　（８９）などと同様の意識の高い高校教師がごますりに明け暮れる教頭たちに追い出されるものの、生徒たちからは強い支持を得る、と言う、思春期の一コマです。 さて、ダヴィンは１９８６年５月２１日　ペンシルバニア州のフィラデルフィアに生まれ、テンプル大学と名門　エール大学の演劇部の大学院卒という高学歴の持ち主、両親や姉弟の情報は今のところ全て？？分かってません。 エール大学では「全く違う演技のスタイルを学びました」と話していますし、やはり同大学を卒業したポール　ジアマテイと話が合ったそう。ちなみにジアマテイの父親は　バートレット　ジアマテイー　BARTLETT  GIAMATTI と言って、エール大学の総長から大リーグのコミッショナー（８９）になったアカデミックのエリートでした。 ダヴィンはテンプル大ではオペラ歌手としてのコースも学んだそうで、力強い声も財産になってます。 「ラステイン」RUSTIN （２３）では、高名なゴスペル歌手、マハリア　ジャクソン MAH

  LUNCH WITH MR. & MRS. MIYATA AT INABA １月９日（火） 大昔、毎日テニスをしている頃、宮田洋子さんと知り合いになり、そのうち旦那様のしんやさんとクラブのプールサイドでおしゃべりしたりと何となくほんわりとした知り合いだったのです。そうこうしているうちに３０年近くたち、ご夫妻はまもなく日本の豪華　老人ホームにお引越しとなりました。 しんやさんはメキシコ大好き人間で、メキシコに行って、バスを乗り継いで、怪しげなホテルに泊まって露天の食べ物を食べてははしゃいでいるという天然、気ままな元広告マン。洋子さんは汚らしいところ、もの、うるさい無教養のアメリカ人たちを敬遠する、選択権を行使するタイプ。 １月下旬に洋子さんが先に帰国するというので久しぶりにランチをご一緒することになって予約したという中華料理屋にたどり着くとしんやさんがワタクシの車に飛び込んで来て 「今日はこの店、突然お休みになったから、近くの日本レストランに行きましょう」と　ローリングヒルズ ROLLING HILLS にある「ステーキハウス：イナバ」に行くことに。 初めてのお店でしたがまるで日本にいるみたいに全てが丁寧でウェイトレスのうやうやしさにびっくり。アメリカのざっくばらんでストレートなサービスに慣れていると、時間と労力がもったいないような、細かいことを色々聞いてきます。 洋子さんはビーフステーキ、しんやさんは　タラのステーキ、ワタクシはサーモンのステーキを注文して、洋子さんはコーヒーをはじめからごくごく飲んで「良いコーヒーのみの中毒」のようでした。 デザートに何を食べたか覚えてませんがお料理もケーキもとびきり美味しくて、駐在員などに人気があるのも良く理解できます。 昔のテニスクラブが今どうなっているのか、共通の友人の近況、これからの東京での生活、子供たちとの接点、健康問題、等などシニアの話題でもちきり。 今度の住まいには、ピアノルームなどがあって、洋子さんは，教養豊かなエレガントな生活を期待しているようで、ちょっとばかり羨ましくも思いました。何と言っても　安全がベストの日本ですから、毎日殺人事件が発生する恐怖のアメリカの大都会に住む身にはそれだけで夢のような環境です。 洋子さんがフランスで見つけたという、綺麗な色のガラス玉のネックレスを頂きました。機会がある時に

CHRIS  NOLAN 来る３月１０日（日）のオスカー受賞式では９９．９％監督賞受賞確定のクリス　ノーラン。 「オッペンハイマー」は１３部門で候補になり、作品賞、監督賞のクリス、主演男優賞のキリアン　マーフィー CILLIAN MURPHY 、助演男優賞のロバート　ダウニー　ジュニア ROBERT DOWNEY JR. はまさに本命です。 初めてクリス　ノーランの名前を知ったのは「メメント」MEMENTO （００）で、摩訶不思議な、何でも忘れてしまう男（ガイ　ピアース GUY PEARCE ）のお話で、インデイペンデント　スピリット賞や、ロスアンジェルス批評家協会賞を受賞して、世界中で絶賛された時。 弟のジョナサン JONATHAN が書いた小説を元にしたそうですが実は今だにストーリーの全てが分からないという、ワタクシの極小の脳細胞には「謎の筋展開」と思える映画です。 この時初めてインタヴューをしたのですが、英国若手の意識の高い、孤高の精神を持った３０歳の知的な青年でした。 それから「インソムニア」INSOMNIA （０２），「バットマン　ビギンス」BATMAN BEGINS（０５），「インセプション」INCEPTION（１０），ダンケルク DUNKIRK （１７），「テネット」TENNET（２０）などなどの、クールで、オリジナル，ぼーっと見ていると筋が分からなくなるような、複雑なストーリーの映画を監督して来ています。 １９７０年７月３０日　英国はロンドンのウエストミンスターWESTMINSTER に、クリストファー　エドワー　ノーラン CHRISTOPHER EDWAR NOLAN として、広告会社の重役の英国人の父親とフライトアテンダントだったアメリカ人の母親のもとに生まれたため、英国と米国の２個の国籍を持ち、３人兄弟の一人として育ちました。 赤緑色盲なのだそうです。どのくらいのハンデイキャップなのか良く分かりませんが。 小さい頃から映画が大好きで特にリドリー　スコット RIDLEY SCOTT 監督の映画と「スターウオーズ」の大ファンだったそう。 ７歳の時に父親のスーパー８カメラで初めて映画を作り、１１歳でプロの監督の仲間入りをしたという天才的成長を遂げています。この時は友人やら知人を映画に使い、自宅の周りで撮影、母親がサンドウイッチを作って、参加者に提供し