BRENDAN FRASER 2018

BRENDAN   FRASER   2018

目下ハリウッドのセクハラ問題で妙な注目を集めているのがブレンダン フレイザーの発言です。
私が属しているハリウッド外人記者協会(HFPA)の元会長がかなり前に彼のお尻をつねって、そのトラウマで俳優稼業が落ち目になってしまったと言う内容で、男優が登場したのと、元会長がハリウッドの権力者のイメージのためにネットでニュースが広がり、新しい犠牲者として登場しました。

スポーツなどでよく見かける男同士のお尻をパット(軽く叩く)程度の「お触り」でブレンダンが悲鳴をあげたわけでもない上に、彼の仕事が全く枯れている状態なのがこの発言を哀れなものにしています。

2010  EXTRAORDINARY  MEASURES 


ハッグしたり、キッスしたり、スキンシップがお好きなブレンダン。



次からの文は去年このブログに書いたものですが、もう1度載せてみました。


「のほほん」のカナダ人俳優たちの筆頭はやはりブレンダン フレイザーでしょう。
デビューした手の頃の役はほとんど、おバカさんばかり。それを全く自意識などなく、いとも自然に手掛けてしまって、それがまたブレンダンの大きな魅力でした。
「スカウト」(94)で田舎の投手が大リーグにスカウトされて高級ホテルの部屋で暇なあまり、かたっぱしから雑誌の香水のページのサンプル部分の匂いをクンクン嗅いだり、「原始のマン」(エンシーノマン)(92)での現代の原始人間、などなど笑い転げてしまう名場面をたくさん見せてくれました。
「ゴッド アンド モンスター」(98)では、名優イアン マッケレンに恋される庭師の役を、多少恥ずかしそうに、それが大いに効果を上げての演技を見せてましたし、「ハムナプトラ」(99)シリーズなどではアクションヒーローの役を大げさな表情で、大股で動いて、大きな体に健気な心意気が見えて、それがまた、母性愛をそそってました。

ところがこの10年来、ブレンダンは全くメジャーのハリウッドから消えてしまい、日本の映画雑誌「スクリーン」のスター年鑑からも、もう3年間も名前が除去されるという、悲しい状況に。

ネットの上でも、「どうしたのか?ブレンダン!」
といった質問が載ってますが、最近、やっとテレビに出ているのを発見しました。
街で見かける看板に出ていて驚いたのが、まずインデイアン!に扮している「テキサス ライジング」(2015)です。真面目な歴史チャンネルのストーリーで一応DVD を持っているのですが、まだ見ていないので、内容や、ブレンダンがどのくらい出ているのか分かりません。なぜかこのドラマのページから彼の名前が削除されているのも発見。理由もわかりませんが、なんとも胸騒ぎのブレンダン再登場です。

そしてこともあろうか、牢屋の看守の役をマンガチックにクレイジーに演じているのを「ザ アフェア」(前のページでジョシュア ジャクソンがレギュラーと紹介してます)で発見。主人公のドミニック ウエストが監獄にぶち込まれ、ふと檻の外を見ると、知ったような顔の大男がニヤついていて、それがブレンダンなのです。過去につながりのある知人のようで、意味もなくウエストに意地悪をし、暴行をはたらき、彼が持っている恋人の写真を見ては、嫌味なことをつぶやくて、うひひひと不気味に笑ったりして、これが20年前に世界中の女の子のハートをつかんだリーデイング マンか!とショックを受けてしまいました。
ショック効果は十分にありますし、かなり肥満化したブレンダンのビチビチの制服姿もむさ苦しく、あの厚ぼったい皮膚の顔で、写真の彼女に欲情しちゃった、などと宣うのですから、一体全体ここまでレベルを落として良いものか!と悲しくなったり、何が原因なのかと分析したくなったり。
もしかして、現役復帰への彼なりのイメチェンのルートなのかと想ったりしているのですが、それにしても、ひどい人格の下品な男で、これでもか、これでもか、と胸が悪くなるように嫌な行動を見せてくれます。

1968年12月3日 インデイアナ州インデイアナ生まれですが、両親ともカナダ人、父親がジャーナリストにして、旅行会社の重役だったためにアメリカで生まれたものの、育ったのは親の赴任に伴って、ローマやロンドン、アメリカ各地と世界中を回り、カナダのオタワが故郷のようです。

フランス語もペラペラで、育ちの良い、おっとりとした、優しい性格を見せて、あるゴールデン グローブ授賞式では、ロングドレスで気取っていた私の側につかつかと寄ってきて、なんと私の手をとって、ヨーロッパ風に手にキッスをしてくれたりするチャーミングで、エレガントな紳士でもあるのです。

2007年に離婚して、慰謝料の年額90万ドルが払えなくなったというニュースが出たのが、2013年でした。
その頃にゴールデングローブに出席して、テーブルでギャハギャハと笑い転げているブレンダンのヴィデオが出回り、ちょっと、タガが外れすぎているのでは?という声も上がってました。

色々なスターの紆余曲折を見てきましたが、このブレンダンの異常な悪漢ぶりは見ものなものの、かなり悲惨でもあります。
彼とのツーショットは多数あるのですが、悲しいかな、雑誌などにあまり彼のことを書くリクエストがなかったせいか、
ちゃんと整理してないのも、何かしらの不遇な状況を暗示しているような。
それでも、悪漢を嬉々として演じている彼の底力を頼みに、
次のステップを楽しみにしていましょう。

1999「ハムナプトラ」


1994「スカウト」

Comments

Popular posts from this blog

IGGY POP

DEVON AOKI

ADAM LAMBERT