ASHLEY JUDD

ASHLEY  JUDD

アシュレー ジャッドはハリウッドの女優の中ではひときわ異なったスタンスを取っています。芸能一家に育ち、美と知性を備えて女優として一応成功し,2013年2月に政治家になるとアナウンスして,人々を驚かせたのでした。もともと政治意識の強い女優として,大統領や州議員選挙の前後には精力的に活動していたのですが,この時はケンタッキー州の現職上院議員に挑戦すると宣言,しかし3月の末には立候補を断念すると発表して、周囲はまたまたびっくり。

正確なことは分かりませんが現職の議員がアシュレーをこてんこてんに批判した文書が出回り,この為にひどい精神不安定になって毎日のように泣き叫び,旅行の時には精神科医を同伴したそうです。2011年に「オール ザット イズ ビター アンド スウィート」と言う回顧録(メモワールと言った方が的確でしょうか)を出版。有名カントリー歌手の母親のナオミが,後にやはりカントリー歌手になる姉のウイノナにばかりかまけて,妹のアシュレーはいつもひとりぼっち,転校ばかりして全く安定した家庭生活を送れず,それどころか親戚の男性に性的いたずらまでされたと言う告白手記です。極端に破壊された家庭に育った為にアシュレー自身の精神も不安定になり,長いことセラピーにかかっていたことも表して、同様の環境にいる人は早めに専門家に相談してほうが良いと勧告も加えています。華やかな生活は得てして,ホラー映画のような暗い面があるのですね。


1968年4月19日ロスアンジェルス生まれですから今年46歳,ケンタッキー大学卒業後,「歌唱力の遺伝はゼロ。全然歌えないので」演技の道に。91年テレビに出演してから、映画の仕事も続々と入るようになり「ヒート」(95)、「ノーマ ジーンとマリリン」(96)ではミラ ソルヴィーノがブロンドの大スター時代を演じ,アシュレーが無名時代のモンローを演じ,「5線譜のラヴレター」(04)ではゲイのコール ポーター(いつもシアトリカルで大げさなケヴィン クライン)の妻の役,などなど主役よりも伏し線を持つ女性の役を上手に演じて来ました。
男性関係はとびきり変化に富んでいて,カントリー歌手のライル ロヴェット(90年代)、マシュウ マコナヘイ(96年に「評決のとき」で共演して)、ボルテイモア オリオールズの内野手,ブレイデイー アンダーソン,有名歌手のマイケル ボルトンと交際してから、2001年に,スコットランドのカーレーサーのダリオ ブランテイッテイーと結婚しますが,13年に離婚。歌手と俳優とメジャーリーガーとレーサーとスポットライトが当たる相手とばかりなのも複雑な家庭に育った影響でしょうか。

女優として活躍するには飽き足らず,色々な講座を取っては社会活動や政治意識を養い,現在は実際の政治家になるよりも女優/有名人の立場を利用しての活動の方が効果的、と察したと語っています。
犬2匹,猫7匹と一緒,毎日の瞑想の時間の暮らしはとても平和で,満足の行く状態ですと言ってました。何よりも慈愛に溢れた表情で,ファーストレデイーのようなエリート意識と言うのか,リーダーシップにみなぎっているのか,会見中の話し方がずっとレクチャーをしているようで,何となく,居心地が悪かったのを付け加えておきましょう。




2014  「ドルフィン テイル 2」

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