ETHAN HAWKE #2

EATHAN   HAWKE   #2

ほとんどの映画評論家が絶賛している「ボーイフッド」 (14)ですが、大手新聞,それもハリウッドの地元のロスアンジェルス タイムスの辛口のライターが12年かけての巨大な努力は認めるものの,それほど良い作品では無いと書いて轟々と問題意識を盛り上げていますが,イーサン ホークの父親役だけは実に巧く,演技派としての重量感が出て来た、と褒めちぎっています。

会見に現れたイーサンはグレイの濃淡をスマートに決めたシャツ、スーツとタイのスタイルで,体は変わらずに締ってしなやか,まもなく44歳になると言うのに,ボーイッシュな魅力はそのまま。しかし表情に人生のアップダウンを経て来たプロの翳りと言うのか,疲労も伺えて,そこらのアイドルとはずっと違う脅しの効いたルックスになって来ました。

「もう30年も映画に出ていてると言うのに,いつまでたってもベテランの境地になど達さないね。もちろん達したくはないけれど,昔のスターを見ると30歳でもう凄い貫禄で、今の50歳ぐらいの存在感がある。クラーク ゲーブルとかバート ランカスターとかね。ハリウッドの少年化なのかなー。この「ボーイフッド」の最も苦労した点はパトリシア(アーケット)がもの凄く忙しくて,全員が集まる日にちを決めてくれた組織だろうね。しかしリック(リンクレイター監督)の現場はおっとりとして,まるで自分の家に帰ったみたいで,それが救いだった。マジックのような効果があったと思う。ギャラなど無いに等しいがこれが最高の謝礼だったね。これでリックとは8作目だが、何度でも一緒に映画をやっていきたい」

と話してました。時おり眉根に皺を寄せて,難しい顔をするのが又,何とも魅力的なのです。

先日ロビン ウイリアムズが亡くなりましたが,彼が国語の教師,イーサンが生徒になっての「いまを生きる」(89)が愛おしく思い出されます。当時のイーサンは18歳。顔がぽちゃぽちゃとして,それはそれはキュートでした。
そのソフトで繊細な顔がある意味では災いして,タフな主役の補佐役が多く,例えば「トレーニング デイ」(01)ではデカの兄貴分を演じたデンゼル ワシントンがオスカー賞を獲りましたし、フランス女優のジュデイー デルピーと共演の「ビフォア サンセット」(04)などでも、すっかり女性/女優にリードを取られてしまう,か弱い(?)男性を健気に演じています。

現在編集中や撮影中の映画が6本と多忙なのは,彼の器用さとどこにでも出てくれるような気軽さのせいでしょう。
1989  「いまを生きる」イーサンはロビンの右横
1989「いまを生きる」イーサンは左上
2014「ボーイフッド」
2007「その土曜日7時58分」今は亡きフィリップ S。ホフマンの情けない弟役
2014「グッド キル」ジャヌアリー ジョーンズと
ウマ サーマンとの結婚は98−05
ライアン ホーク との結婚は08から現在
4人の子供のダデイー風景
2013年のブロンドルック
まもなく公開予定の「グッド キル」と言うジャヌアリー ジョーンズ(「マッドメン」の主役の妻)と共演,イーサンがドローンのパイロットになるスリラーが面白そうです。
2014   BOYHOOD







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