SAN FRANCISCO AUG 2023 NO. 2 EXPLORATORIUM & SUPPENKUCHE

 SAN FRANCISCO  AUG 2023 NO. 2

EXPLORATORIUM & SUPPENKUCHE


8月4日(金)

娘との朝のお散歩は「コイト タワー」COIT TOWER 付近の丘の上で、大して登った気はしないのに景色を見ると海から橋から、そしてこれが怖いのですが急な坂の眺めなのです。体が吸い寄せられるようにコロコロと転んで落ちていくような錯覚に襲われるから。

長いことサンフランシスコに住んでいた娘がよく知っている有名なフォカシア FOCACCIA のお店、リグリア べーカリー LIGURIA BAKERY (ストックトン通り STOCKTON STREET)に寄って、いつも並んでいるという列に加わり、かなり大きなチーズ、ガーリック ローズマリー、ハラペニョなどなどのフォカシアを3個買ってホテルに戻ってお部屋で朝食と取りました。3分の1ぐらいしか食べられない大きさのピザの元のようなパンの一種です。

朝から列が出来て、商品が無くなったらお店を閉めてしまう、現金のみ、小さな枕のようなフォカシアを白い紙に包んで白いひもで縛るという1世紀前のイタリーのお店のような古風なしきたりを続けているのも「時代錯誤でユニークなものに憧れる」ファンに受けるのでしょう。

部屋に備え付けのコーヒーメーカーで不味いコーヒーを作って出来立てのフォカシアと共に3人で朝食を食べました。

この旅のハイライトの一つは娘の友人が関わっている「ザ グレート アニマル オーケストラ」THE GREAT ANIMAL ORCHESTRA を見に行くことで、埠頭のそばにある「エクスプロラトリアム」EXPLORATORIUM に行き、館内のハンズオンの科学、化学の不思議現象の展示に群がる子供達を横目で見ながら特別企画の「アニマル オーケストラ」の会場へ。ワタクシもハンスも化学とかには全く興味もなく、知識がゼロなのですが、子供達には絶好の経験になること請け合いです。

この「エクスプロラトリアム」冒険科学館 は、フランク オッペンハイマー FRANK OPPENHEIMER (1912−1985)が1969年に創立し、子供達、参加者が自分たちで触って、実験に参加する楽しさを味わって欲しいと言うのが目的で、今も目を輝かせた子供達が館内で興奮しています。

折しも映画「オッペンハイマー」が絶賛上映中で、原子爆弾の父と呼ばれた J. ロバート オッペンハイマー J. ROBERT OPPENHEIMER (1904−1967)の弟と聞いただけでなんとなく身近に感じてしまいます。

さてバーニー クラウス BIRNIE KRAUSE (1938年ミシガン州デトロイト生まれ)が半世紀に渡って自然の中の虫、鳥、魚、動物の声、音を集めた集大成が「ザ グレート アニマル オーケストラ」で、暗い劇場の中の椅子に腰を下ろすと2面の壁からかすかな虫のサウンドから象の吠え声まで、コンピューターの音選がビジュアルに見えて、不思議な聴覚体験が出来ました。

びっくりしたのは場内に車椅子に乗せられた本物のシェパードのような大型犬が飼い主と入ってきたこと! もう歩けない老犬か病気の犬らしく、飼い主が頻繁に抱きしめています。動物の鳴き声が出て来た時、この犬が小さな声で泣き始めて、なんとも言えない動物同士の本能的なコネクションを覗いた気がしました。

さてお次は娘のアパート(コンドミニアムー日本で言うマンション)点検です。車に乗ってミッション地区へ行き、ガソリンを入れてからコンドミニアムの前に駐車して急いで部屋に行き、掃除が出来ているか、ペンキの塗り具合、などをチェックして、私達は窓から見える「ツイン ピークス」の眺めなどを楽しみました。早く次のテナントが見つかると良いのですが。

この地区のお店がたくさんある通りに移動し、ハンスはアイスクリームに目が行って、行列が出来る評判のお店に30分ぐらい並んで嬉しそうにピスタチオだかのアイスクリームを頬張っています。

しばらく懐かしいヴァレンシア通り VALENCIA STREET のウインドウ ショッピングをしてから早めの夕食を取るためドイツ料理屋、ズッペンキューヘ  SUPPENKUCHE  (スープキッチン)へと向かいました。急な坂の途中に車を停め、下り坂を転ばないように歩いて評判のレストランに到着。

内部はドイツに来たような素朴でシンプルなインテリアにお祭りやらのデコレーションが飾られて居心地の良い雰囲気でハンスも大喜び。大男ばかりのウェイターにまずはドイツビールを注文、そしてワタクシと娘は定番のウインナ シュニツエル VIENER SCHNITZEL 、ハンスは レバーケーゼ LEBARKASE とプリツエルをオーダーします。白ワインのグルーナー ヴェトリナー GRUNER VETLINERのボトルも注文。

常連ばかりのような店内はくだけた会話と美味しく食事を食べる音で家庭的な雰囲気にあふれて、3人共すっかりくつろいで、ゆっくりとドイツの思い出に浸りました。

徒歩で車に向かう帰りの登坂はハンスにはちと苦しかったかもしれませんが腹ごなしになったはず。

ホテルに戻って、この夜こそ、ゆっくりと眠れると思いきや、隣の部屋で深夜から男女が外国語で大騒ぎ、薄い壁からドシン、ドシンと凄い音、シャワーを何回も浴びるジャージャーという水の音、全てが聞こえてくる中、ハンスは高いびき、ワタクシは男女3人がセックスでもしているのかしら、などと勝手な空想をして恨み尽くした夜となりました。

翌朝、この部屋から出て来た女性はとびきり若いロシア系のグラマー美人。しれっとした顔で携帯をいじっていました。


科学冒険館 の前で。すぐにポーズに乗ってくれるハンス!



上の写真とちょっと違います。特に後ろの人々の動きが。



こういう粒子だか、アトム だかのデザインを見ただけで避けたい気分になります


ドイツ料理! ワタクシはウインナ シュニツエル、ハンスは レバーカーセ


南ドイツのパン、プレッツェル、娘はシュニッツェル。


科学冒険館の中で最も居心地の良い植物のコーナー


娘のアパート点検


「ズッペン キューへ」レストラン、後ろの革製のクッション?が素敵です。


後ろのおじさんたちは常連のようでした。


素朴なテーブルやインテリアも素敵です。


ミッション地区にある行列が出来るアイスクリーム屋


娘のアパート。空室。


植物コーナー、カラフルです。


大男のウェイターが何度も撮影してくれました。


娘のアパートからの眺め。


科学冒険館の飲料水がトイレの格好をしていたら飲めるか!実験台


娘のアパートからの眺め。


ハンスがよく頼む「レバーカーセ」はどうも好きになれません。




科学冒険館に行く途中、中国式フォンデューの看板。


ワインは「グリュナー ヴェトリナー」


科学冒険館の中で不思議なものに囲まれてぼーっとしているハンス。


娘のアパートからの眺め。


朝の散歩で寄った「リグリア ベーカリー」ものすごく古い店名と陳列です。


後ろの常連おじさんも参加。


朝の散歩、コイト タワーの横からの眺め。




アニマル オーケストラ 真ん中に座っているのが娘。


色々な道具


科学冒険館の入り口


紅茶キノコ (アメリカでは何故かコンブチャと呼びます)の仕組み。



「グレート アニマル オーケストラ」のポスター(ネットから)

「スッペンキューへ」の店内(ネットから)

ビールのメニュー(ネットから)ジョッキのサイズが愉快です。



玄関口(ネットから)

ウインナ シュニツエル(ネットから)

ビールの種類 (ネットから)

ドイツレストラン (ネットから)

レバーカーセとプリツエル (ネットから)

食事のメニューの一部 (ネットから)

科学冒険館 入り口 (ネットから)

冒険館の周囲の地図 (ネットから)

フランク オッペンハイマー (1912−1985) (ネットから)

フランク オッペンハイマーの言葉 (ネットから)

「アニマル オーケストラ」(ネットから)

何やら、ジジジと電気の実験 (ネットから)

「アニマル オーケストラ」(ネットから)

科学冒険館の実験 (ネットから)

若きバーニー クラウスが自然の音を拾っています。(ネットから)

バーニー クラウス (ネットから)

動物の音を拾っているバーニー クラウス (ネットから)


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