HILARY   SWANK




セクシーからほど遠いいけれど 男勝りの覇気が溢れていて きりりと潔くて 清潔で女親分になってくれたら頼もしいヒラリー スワンク。水前寺清子の行進曲
ソングが出てきそうな。


少女のときは水泳の選手でワシントン州第5位に選ばれたほどの泳ぎ手だったそうで やはりそのスポーツ根性が女優になっても芯に潜んでいるよう。
初めて会った時 ロスアンジェルスにやってきても 仕事が無く母と二人で
安いトレーラー暮らしをしていたと言ってました。94年の「ベスト キツド 4」
と言うカラテ キッドの女の子版に出た時でした。体はガチガチに固い感じで 髪は長くとも大きな歯ばかり目立つ ハリウッドのスターレットとは全く違う
山から出てきたばかりの野生の娘のようで 張り切ってものを言うのも 男の子
のようでしたね。


それが5年後の 「ボーイズ ドント クライ」(99)での女性の体を持ちながら 男性として生き 胸にサラシ(?)を巻き ズボンの股間を膨らましたりして可愛い女の子に恋をする役にぴったりでした。
この時のインタヴユーでもまだ貧乏生活をしているけれど心は錦ってな事を言って
さばさばとしていましたっけ。


97年にはロブ ロウの弟のチャッド ロウと結婚したのですが新婚のお嫁さん
と言う雰囲気はほとんどありませんでした。チャッドはドラッグ常用者となって
お決まりの苦労が既に始まっていたようです。
アカデミー賞を受賞しレッドカーペットで大胆なドレスを着て注目を浴びていても
いつもどこか場違いの雰囲気を漂わせ そのぎこちなさが微笑ましかった。


いつも男勝りの女性と言う役どころがぴったりのヒラリーが「マリー アントワネットの首飾り」(01)と言う映画で時代劇の衣装を着て 宝石をじゃらじゃら付けた姿は いやはやでした。知り合いの脚本家が オーストリアのハプスブルグ家のお姫様 シッシー (エリザベス、昔ロミー シュナイダーが演じて大好評でした)の役をヒラリーにしたいと言うのを聞いて仰天した事もありました。


2度目のアカデミー賞を獲った「ミリオンダラー ベイビー」(04)も彼女の為に作られたようなストーリーでしたね。1年間近くボクシングのトレーニングを
してほどんどプロの女子戦に出られるほどになったと言うスポーツのど根性、
あの筋肉質のボデイー、虚栄心というか美しく見せたいなどと言う気持ちを
かなぐり捨てての迫真の勝負をスクリーンで見せてくれました。


そして当人はいつも げへげへと笑って 肉体の鍛錬など朝飯前 それより精神的な演技の方がずっと難しいのよーなどと言うのです。監督のクリント イーストウッドもトレイナー役のモーガン フリーマンもヒラリーのとことん 肉体の限界
に挑戦する姿に感動してしまったとか。


2009 「アメリア/永遠の翼」 力強い右手を見よ!
その後も色々な役で試行錯誤を繰り返していますが いまいち これだ!!と言う役に巡り会わないようで オスカー2個の勲章も余り役に立たないのがハリウッドのハリウッドたる所以と言いましようか。



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