JOHN GOODMAN
JOHN GOODMAN
ジョン グッドマンの事をこのブログで一度も書いてないのを発見。ふーむ。無意識に避けていたのかな?
初めてインタヴューしたのはおそらく「ラルフ1世はアメリカン」 KING RALPH(91)だっと時だと思いますが、次にフロリダはマイアミでのジャケット JUNKET(ジャーナリストが映画の背景になる場所に招待されて現地でのインタヴュー イベント)が行われた「フリントストーン」THE FLINTSTONES(94)の時にハプニングが起こったのです。
当時のジョンはハリウッドでもナンバーワンぐらいに巨大な体の持ち主、ちょうど太めの喜劇俳優 ジョン キャンデイー JOHN CANDY (1950-1994)が急死した直後だったので、気分を損ねないように丁寧に質問しました。
「健康維持のためになにか減量作戦をなさってますか?」
ジョンは苦笑して「キャンデイーの急死は悲劇だった。僕も考えないといけないかね」
と答えてましたが後で彼の広報担当から
「不謹慎な質問をしたのであなたはこれからしばらくジャケットやインタヴューに参加できないようにブラックリストに載せます」
という通知が届きました。
実はその前にトム クルーズ TOM CRUISE に「デイズ オブ サンダー」DAYS OF THUNDER (90)の時にワン オン ワン ONE ON ONE (一対一)のインタヴューをして難読症の質問をした時に突然「インタヴューはターミネートする!」と宣言されて、しばらくパラマウント スタジオのブラックリストに載ってしまった「過去」があるのです。
スタジオや広報係の権限は当時、途方もなく強くてこちらの言い分など全く聞き入れてくれません。
クルーズのインタヴューはその内容があまりにも「若手スターのスター意識」が興味深かったために週刊文春に長い記事として載りました。
ちなみにトムは、その後、しっかりと謝ってくれました。
さてジョンですがそれから次々とインタヴューがありましたが私のブラックリストは彼自身の知らぬことで、全てが広報係の決断でしたからワタクシだけがちょっとぎこちない気分で臨んでいました。そして巨大な体型はそのまま。
一時は400ポンド(180キロ)まで太ったそう。身長は6フィート3インチ。
その後、クリス ファーリー CHRIS FARLEY (64−97)という同じく太目の喜劇俳優が33歳で急死したので、ワタクシな再びちょっと気になっていました。
ジョンは中西部出身で妙な自意識や虚栄心を拒絶するストレートな男らしさを尊ぶ性格を持ってますし、その上、彼が画面に出てくると、なにか面白いこと、ずば抜けた演技、人を食った態度、などなど、性格俳優ならではの洒脱で、ユニークなドラマを展開してくれて、ワタクシの大好きな玄人好みのスターなのです。
1952年6月20日 ミズーリ州 MISSOURI のセントルイスST. LOUIS に、郵便局に勤めていた父親とウエイトレスの母親のもとに生まれましたがジョンが2歳の時、父親は心臓発作で急死、母親はランドリーなどの仕事もはじめて家計を支えたそう。
「いつもひとりぼっちだった。既に太っていたからいじめられてばかりのあまり幸福な少年時代ではなかったね」
と話していました。
のちにアルコール依存症になって
「ジャック ダニエルス JACK DANIELS (バーボン ウイスキー)が僕の唯一のトモダチだった」とも述懐しています。
高校ではフットボール部と演劇部で活躍、ミズーリ州立大にフットボールの奨学金で入学、ここで演劇への興味が増して、後にやはりハリウッドのスターとなったキャサリン ターナー KATHLEEN TURNER や テス ハーパー TESS HARPER と親しくなって、今も友人関係だそう。
怪我をしてフットボールを諦めたジョンは1975年にニューヨークに移って、バーテンダーなどのアルバイトをしながらオフ ブロードウェイの舞台などに出始めました。
初めて有名になったのはテレビ喜劇シリーズ「ロザーン」ROSEANNE (88−97)で主演のロザーン ROSEANNE の夫を演じた時。
「僕の体は常にパンダの形、それが理由で役が来るから、ラッキーなのだよ」
などと当時は話していました。
コーエン兄弟 COEN の「バートン フィンク」BURTON FINK (91)はブラックユーモアに溢れた映画でジョンの演技力と大型バデイーが効果を上げていますし、同じ監督の「ビッグ リボウスキ」 THE BIG LIBOWSKI (98),「オー ブラザー !」(00)O BROTHER, WHERE ART THOU? などなど、不思議なトーンの映画がお好きな方はぜひぜひご覧下さい。
ベン アフレックが監督主演した「アルゴ」ARGO (12)は国際的社会ドラマで、例によってジョンはかなり怪しい、謎のフィクサーってな役で登場、実話をもとにしたストーリーはスリリングで臨場感にあふれています。
私生活はと言うと1989年に結婚、90年に娘が一人生まれました。
2018年にジョンは減量を決意、アルコールをピタッと止めて、砂糖を減らし、健康食に徹して、エキササイズに励み、何と100ポンドもの体重を落としました。
笑うと優しい顔になるジョンですがすっかり顔も細くなって、かなり凄みのあるルックスになっています。
これでまた違ったキャラクターの役と取り組むのでしょう。
驚いたことに既にキャリア162本もの出演数を記録しているハードワークのスターでもあります。
何故かツーショットが1枚しか見つかりません。たくさんある筈ですからいつか見つかった時に加えましょう。
22012「アルゴ」 |
1990「アラクノフォビア」 |
1994「フリントストーン」 |
1991「バートン フィンク」 |
1994「フリントストーン」リック モラニス と。 |
新TVシリーズ「コナーズ」 |
グッドマン夫妻 |
奥方と。 |
ジョン、ダイエット前と後。 |
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