J.K. SIMMONS & SUPPORTING ACTORS 2015
J. K. SIMMONS & SUPPORTING ACTORS
さてオスカー賞助演男優賞はと言いますと,まずこのチャンスをものにしないとまず次の機会は回って来そうもない J.K.シモンズが最も近いところにいると思われます。長い下積みの名脇役として,おとっつあん役から偉い軍人まで,長めの顔が出て来ると安心感が画面に漂います。1955年1月9日デトロイト生まれですから,まもなく60歳ですが、長年,自分の歳より上の役を演じて来た為に、もっと老人かと思われたりしています。
彼がドラムのコーチを激演している「ウイップラッシュ」(14)はドラマーなら必見のドラム根性もので、指から血を噴き出しながら,ステイックを持って,ドラムを叩くしごき場面は映画史に永久に残るでしょう。ちょうどスポ根もので,コーチにしごかれてもしごかれてもめげない星 飛雄馬のごとき熱血出血感動ドラマーのドラマなのです。
知り合いの名ジャズ ドラマーのピーター アースキン(奥方が日本人の親日家)は,このコーチが生徒に体罰を与える時点で,強く反発したそうですが,スポ根ものに感動する大和魂を持つ手合いには,これを克服してこそ,朝日が上がると信じたいのです。
「バードマン」(14)でエゴの固まりをこれも激演しているエドワード ノートンも受賞最先端に居ますが,彼にはまだまだチャンスがたくさん控えています。常に、角が立つ,骨っぽい,優越感に溢れた男を見事に演じていますし。
「ザ ジャッジ」(14)のロバート デュヴァルも恐ろしい程に勇気のいる役に挑戦して,受賞して欲しいベテランです。ロバート ダウニー ジュニアが生意気で,成功している大都会の弁護士,デユヴァルは彼の父親で田舎の名士の老判事。妻を亡くしてからどんどんボケていきます。息子に排便の事故で体を洗ってもらうシーンがありますが,脚本を読んだ時,デユヴァルはこのシーンだけはカットして欲しいと要請したと白状していました。そうでなければ出演しないとまで。でも監督は引かず,結局,老人になった名判事の哀しい状態として映画の中の迫力あるシーンとなってます。それまで反抗してばかりのダウニー ジュニアが懸命に老いた父親を助けて,父子の繋がりに続きます。
「フォックスキャッチャー」(14)のマーク ラッファローの演技も壮絶です。オリンピック金メダリストのレスラーの役を鳥肌が立つ程に,生々しく,兄弟愛に燃えて,演じ上げてます。歩き方から,弟を抱きしめる腕の動きまで,何から何までレスリングのチャンピオンの動作が出て来て,この兄がマークだと忘れてしまう程。弟になるチャニング テイタムも候補になって良い,彼の俳優キャリアではナンバーワンの熱演です。この映画は実話だった事もあって,何ともショッキングなレスリングの世界のドラマでした。
「ボーイフッド」(14)で父親を演じているイーサン ホークも頭角と言われている候補です。甘い二枚目から,汚職警官ややり手の弁護士と言った役を好んで演じるようになった44歳。この映画が強力にオスカーレースの先頭を切っている様子が見られますから,彼のチャンスも大きいかも。
毎年助演賞が最も熾烈な争いを繰り広げます。主演と違って, 巾も味もある助演で巧いところを見せる俳優がごまんと居るからです。枠を10人に増やしても足りない,才能と演技力のオンパレードで、誰が受賞してもなるほどとうなづいてしまう至難,熾烈のレースなのです。
さてオスカー賞助演男優賞はと言いますと,まずこのチャンスをものにしないとまず次の機会は回って来そうもない J.K.シモンズが最も近いところにいると思われます。長い下積みの名脇役として,おとっつあん役から偉い軍人まで,長めの顔が出て来ると安心感が画面に漂います。1955年1月9日デトロイト生まれですから,まもなく60歳ですが、長年,自分の歳より上の役を演じて来た為に、もっと老人かと思われたりしています。
彼がドラムのコーチを激演している「ウイップラッシュ」(14)はドラマーなら必見のドラム根性もので、指から血を噴き出しながら,ステイックを持って,ドラムを叩くしごき場面は映画史に永久に残るでしょう。ちょうどスポ根もので,コーチにしごかれてもしごかれてもめげない星 飛雄馬のごとき熱血出血感動ドラマーのドラマなのです。
知り合いの名ジャズ ドラマーのピーター アースキン(奥方が日本人の親日家)は,このコーチが生徒に体罰を与える時点で,強く反発したそうですが,スポ根ものに感動する大和魂を持つ手合いには,これを克服してこそ,朝日が上がると信じたいのです。
「バードマン」(14)でエゴの固まりをこれも激演しているエドワード ノートンも受賞最先端に居ますが,彼にはまだまだチャンスがたくさん控えています。常に、角が立つ,骨っぽい,優越感に溢れた男を見事に演じていますし。
「ザ ジャッジ」(14)のロバート デュヴァルも恐ろしい程に勇気のいる役に挑戦して,受賞して欲しいベテランです。ロバート ダウニー ジュニアが生意気で,成功している大都会の弁護士,デユヴァルは彼の父親で田舎の名士の老判事。妻を亡くしてからどんどんボケていきます。息子に排便の事故で体を洗ってもらうシーンがありますが,脚本を読んだ時,デユヴァルはこのシーンだけはカットして欲しいと要請したと白状していました。そうでなければ出演しないとまで。でも監督は引かず,結局,老人になった名判事の哀しい状態として映画の中の迫力あるシーンとなってます。それまで反抗してばかりのダウニー ジュニアが懸命に老いた父親を助けて,父子の繋がりに続きます。
「フォックスキャッチャー」(14)のマーク ラッファローの演技も壮絶です。オリンピック金メダリストのレスラーの役を鳥肌が立つ程に,生々しく,兄弟愛に燃えて,演じ上げてます。歩き方から,弟を抱きしめる腕の動きまで,何から何までレスリングのチャンピオンの動作が出て来て,この兄がマークだと忘れてしまう程。弟になるチャニング テイタムも候補になって良い,彼の俳優キャリアではナンバーワンの熱演です。この映画は実話だった事もあって,何ともショッキングなレスリングの世界のドラマでした。
「ボーイフッド」(14)で父親を演じているイーサン ホークも頭角と言われている候補です。甘い二枚目から,汚職警官ややり手の弁護士と言った役を好んで演じるようになった44歳。この映画が強力にオスカーレースの先頭を切っている様子が見られますから,彼のチャンスも大きいかも。
毎年助演賞が最も熾烈な争いを繰り広げます。主演と違って, 巾も味もある助演で巧いところを見せる俳優がごまんと居るからです。枠を10人に増やしても足りない,才能と演技力のオンパレードで、誰が受賞してもなるほどとうなづいてしまう至難,熾烈のレースなのです。
ETHAN HAWKE |
J. K. SIMMONS |
MARK RAFFALO |
ROBERT DUVALL |
CHANNING TATUM |
EDWARD NORTON |
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