Rachel Weisz 2018

RACHEL  WEISZ  2018

ボンドスターの旦那様、ダニエル クレイグとの間に女の子の赤ちゃんが生まれて3ヶ月後のレイチェル ワイスはちょっとふっくらとして、ますます妖艶になって「ザ ファイヴァリット」     THE FAVOURITE (18)のインタヴューに現れました。
豊かな黒髪に真っ白な顔、黒地に水玉模様のドレスが、シルクのようなキメの細かい肌を引き立てています。

「THE FAVOURITE」をストーリーに沿って勝手に意訳すると「女王のご贔屓」でしょうか。18世紀に実在したアン女王は痛風やら、諸々の病気でほとんどベッドから3メートル範囲で生活している有様。私が想像するに脳細胞も少しおかしくて、たくさんのウサギを室内で飼って、ゲームに、ケーキにうつつを抜かしています。
女王を演じているのは、私が大好きな英国演劇界のベテラン、オリヴィア コールマン。
レイチェル扮する貴婦人は女王の愛人にして、女王に代わって政治を司ってます。
宮廷の大臣たちは皆、顔に白粉を真っ白に塗って、巨大な巻き毛のかつらをかぶり、ハイヒールの靴を履き、ひらひらしたレースがついた華麗な服を着て「孔雀」そのもの。遊んでばかりで、議会などたまに新しいファッションを見せるために儀式的に出席するだけ。

そこに、レイチェルの遠い親戚の好戦的な若い女性がやってきます。アメリカのエマ ストーンが英国古語のアクセントをマスターしてこの女性を熱演。賢いエマは女王に好かれる術をあれこれ駆使して、たちまち女王のご贔屓となります。

英国のデカダントな宮廷生活とパワーを狙っての三つ巴の愛憎関係が時にコミカルに、時に、悲壮に描かれて、すでに賞狙いの声も。

監督はギリシャ出身で、これまで、ユニークで、常識を破った映画を作り続けてきたヤーゴス ランテイモスで、これまで
「ロブスター」(15)「THE KILLING OF A SACRED DEER」(17)
という映画でレイチェル ワイスを起用、これで3度目となります。

6年前に書いたレイチェルのブログのページをもう1度ご覧にいれましょう。






Tuesday, August 28, 2012



RACHEL   WEISZ

レイチェル ワイズに初めて会ったのは確か「輝きの海」(97)と言うヴァンサン ペレズとのロマンテイック ドラマに出た時でした。15年前ですが当時27歳のレイチェルはまだ無名の英国人女優で,いやあ,ひどく田舎っぽい
外見でした。ゲジゲジの眉にまだ少女期のぽっちゃり脂肪が残っているような顔にぼてっとした体で,そうです,ケイト
ウィンスレットとそっくりのイギリス女性頭脳派の外見は二の次のタイプです。
レイチェルは1970年ロンドン生まれ,ハンガリー系のユダヤ人ですから教育に重きをおく家庭でケンブリッジ大に入り ここで劇団を結成。
舞台から映画,そしてハリウッドの娯楽大作「ハムナプトラ」(00)続編の2(01)などに出て,アメリカの雑誌のグラビアを飾る様になり,もちろんスタイリストがセッテイングするため,髪もメークもドレスも完全改良され,その上に(おそらく周囲のアドヴァイスもあって)体重も落としてすっきりとして ゴージャスな美女に変身。これもケイト
と同じルートでした。
「ナイロビの蜂」(05)。。。何と言うタイトル!これは私めの大大好きなジョン ルカレの原作で「コンスタント ガーデナー」(念入りな庭師、とでも訳しましょうか)と言うアフリカはケニヤを舞台に,英国の外交官(レイフ ファインズ)と彼の妻 (レイチェル)が繰り広げるロマンテイック スリラーなのです。全てが念入りでていねいで 庭いじりが好きなレイフがケニヤで失踪した妻の行方を探すうちに製薬会社と政府の陰謀が絡んでくる,そして良家の子女の妻が実は名うての政治活動家だった事などが分かってくると言うアフリカの赤い土の匂いが漂ってくるドラマでした。
この役でレイチェルはアカデミー助演女優賞を得ています。

“ レイフの信じられないような才能と努力が私のつたない演技力を引き上げたのです。私自身若い時から社会活動に強い関心を持ってましたから この役はほとんど私の生き方と
同じと言えましょう。アフリカのロケは体の奥が疼くような
原始的なパワーとスピリットを与えてくれました。”

すっかりエレガントでスリムになったレイチェルはアメリカ人監督のダレン アノロフスキーと結婚,彼女とヒュー ジャックマンが共演した「ファウンテイン」(06)はアノロフスキー監督の野心作でしたが多くの人に、よく分からない映画とほされてしまいました。
2008「ブラザース ブルーム」田舎娘の昔の写真,見つかったら載せます。
レイチェルは忙しく色々な作品に出ていましたが 今いち、ぱっとせず,殆どが主役の妻とかの脇役で「ドリーム ハウス」(11)で夫婦を演じたダニエル クレーグと電撃結婚をしたニユースには誰もがびっくり。
あのプレイボーイのイメージがあって,婚約者まで居た007と別居とか離婚の話は出ていても一人息子までいる優等生のレイチェルが親しくなるのはともかく,スピード結婚の必要性が何とも不思議だったからです。
以来この二人は異常なまでにマスコミを避けて,ほとんどマイケル ジャクソンのように秘密の生活を送っているようです。もちろん仕事で会見などには渋々出て来ますが,二人の生活については “ とてもハッピーです。” と繰り返すのみ。
ま,そのうち落ち着いて もう少し気楽な姿勢になるでしょうが。
レイチェルは最新の「ボーン レガシー」(12)でジェレミー レナーとマニラでオートバイに相乗りしての強烈追跡アクシヨンを見せています。そして彼女の役は「ナイロビの蜂」から再び、謎の製薬会社に関係するドクターなのです。

昔の悪ものは ナチドイツ,そしてソ連,南アフリカ,中国,北朝鮮などでしたが、最近の映画の悪の力は中近東,アフガニスタン辺りと製薬会社が多いのも興味深い変化です。



2018     THE FAVOURITE


THE FAVOURITE      QUEEN ANNE by OLIVIA COLMAN
レイチェル ワイス と 女王役の オリヴィア コールマン。
2018宮廷の大臣たち。真ん中はニラス ホールト。
女王の次のご贔屓を狙うエマ ストーン。
2018「ザ ファイヴァリット」勇ましい貴婦人役。
ダニエル クレーグ。
パパラッチが移して話題になった、子守り中のダニエル クレーグ。
2008「ブラザース ブルーム」
2013「オズ:はじまりの戦い」

2017  MY COUSIN RACHEL






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