FRANCES MCDORMAND 2020



FRANCES  MCDORMAND  2020


究極の自然体演技派女優、フランシス マクドーマンドが又もや、オスカー賞候補確実の役作りを見せています。

「ノーマッドランド」NOMADLAND(20)(ノーマッドは、遊牧民)と言う映画で、夫と死別した後、キャンピングカーで全米を回りながら決まった時期にアマゾンの箱詰め作業をして、まとまったお金が出来ると車の旅に出て、お金がなくなると同様な仕事を違う場所でしては、その場その場で知り合いに会っては会話を交わし、たまさか、想いが通じる男性に巡り会うのですがちゃんとした交際になると閉じ込められたくないと逃げてしまう、車が故障して大金が必要になるとエレガントな妹を訪ねて「お姉さん、スペースもあるし、いつまでもここでゆっくり暮らしなさいな」などと言われても、居心地の良い寝室ではよく眠れないとぶつぶつ文句ばかり言うのです。

何となく理解できるような、やっぱり理解の外で生きている女性のような、意志の力とみなぎる信念、逞しい精神、自立心、根性、人工の暮らしに対するアレルギー、偽善に対する異常なほどの感性、協調より不和を選ぶ強靭な精神、と言った不屈の魂を持つ中年女性のストーリー。

たしか映画の中でワタシは61歳と言っていたようでした。


ちょっと待てよ!これが男性だったら、数百年前から集団生活なり、普通の家庭に我慢できずに飛び出していく、というテーマは星の数ほどあったと思います。言い寄る女性が豪華な生活を保証しても「自分には合わねえ」と苦み走った顔をして、去って行くシーンを一体何度見たことでしょう!


ヒュー グラント HUGH GRANT やジョージ クルーニー

GEORGE  CLOONEY がメークを拒否している、と書きましたがフランシスもかなり前からメーク無しで映画に出てきます。授賞式でもすっぴんで登場し、彼女ならではの薫陶的な内容のスピーチも有名ですが、今回はグラマー ファッション雑誌の「ヴォーグ」VOGUE の表紙、特集での写真のすべてがノーメークと女優としては画期的な快挙を果たしました。


実際にシニアの女性から見るとフランシスの勇気と肝っ玉には頭が下がりますが濃さがむらむらのシミだらけの肌や醜くたるんだシワの無い、気持ちの良い年の取り方をしているので、うーむ、スターであっても誰もが「ヴォーグ」にすっぴんで登場出来るわけではないでしょう。

生活を律して、生きているフランシスの毅然とした姿勢が美しい素顔を保っています。それを理解した上での「ヴォーグ」誌の決断、それも新年号に載るのです。

自分の顔に誇りと自信を持って生きましょうよ!メークなどに頼らない生のパワーを信じてね!というフランシスのメッセージが聞こえてきそうです。


以前に書いたフランシスのページも載せましょう。



2000「あの頃ペニー レインと」





1996「ファーゴ」ジョエル(左)とイーサン コーエン兄弟。















メークをしていた時。

養子の息子、ペドロ と夫のジョエル

スーパーファッションでもノーメークを貫いてます

2017でのオスカー受賞の時もノーメーク。でも髪はしっかりとカットされてます。

「ファーゴ」(96)での最初のオスカー受賞、初々しくて可愛らしい!


監督にして夫君の ジョエル コーエン と。

20「ノーマッドランド」

「ノーマッドランド」寒さが素顔を痛々しくしています。

「ヴォーグ」のページと表紙





FRANCES MCDORMAND 2017

FRANCES   MCDORMAND  2017

大好きな不思議畑の女優、フランシス マクドーマンドが再び2018年のゴールデングローブ主演女優賞にノミネートされました。

「THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING MISSOURI」
(17)(ミズーリ州エビングの外にある3個の看板)
という長くて、変な題名なのも彼女の映画らしいのですが、
娘が暴行殺害され、警察の捜査に不満な母親(もちろんフランシス)が業を煮やして自費で、自宅の近くに3個の大看板を立て、そこに不能な警察のバカヤローってな文句を表示するというお話です。
ちなみにエビングというのは架空の街ですって。

警察署長がウデイー ハーレルソンで、妙に悲しく、おかしい存在なのですが、それよりその下で働く サム ロックウエルの大馬鹿言動があまりに酷くて、同時にリアルで、大爆笑ものなのです。もちろんサムも助演賞候補になりました。
監督がまたユニークで、英国人のマーテイン マクドナー、
「イン ブリュージス」(08)これも最高に笑わせてくれるおばか悪党の話、「セブン サイコパスス」(12)などの映画を監督してますが、それより脚本家として有名です。

マーテインはフランシスを置いて他にこの役を演じられる女優はいないと話してますが、本当にこの役は彼女のために生まれてきたと思いました。

もともと自己宣伝やメークアップ、ドレスアップなどを拒否してきた独立心豊かで、オリジナルの活動をしてきたフランシスですが、最近になってそのユニークな変人性が強くなり
宣伝活動をするアシスタントたちを悩ませているようなのもなんとも微笑ましいかぎり。

1957年6月23日 イリノイ州シカゴ生まれですから、現在60歳。
最近は「ムーンライズ キングダム」(12)、「ヘイル
シーザー」(16)などに顔を出してきましたが、今回の「スリー ビルボーズ」が彼女の魅力を最大限に生かした最もパワフルな主役と言えます。


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