SCREENING OF THE SEED OF THE SACRED FIG



SCREENING OF THE SEED OF THE SACRED FIG


11月7日(木)


ロンドンから友人のサム アシ SAM ASI が来ていたので評判のイラン映画「聖なるいちじくの種」THE SEED OF SACRED FIG (24)という映画を一緒に見ることにしました。サムはイスラエル生まれですがもともとはパレステイナ人なので、中近東の映画を楽しむでしょうと思ったのです。招待客のスペースがもう一人分あったのでアマンドを一緒に連れて行きました。

イランの首都、テヘランで秘密裏に撮影された反政府的なストーリーで監督のモハマッド ラソウロフMOHAMMAD RASOULOF (1972年11月16日 イラン生まれ)はこの映画の内容のために逮捕、禁錮刑となったため急遽 ドイツへ逃亡、そのためこの映画はかなりの資金がドイツから出資されています。

今年のカンヌ映画祭で特別賞を受賞、主人公は最近「判事」に昇格した男性で、美しい妻と二人の娘ときれいなアパートで暮らしているのですが判事の職務が全く調査せずにすべての犯罪者を死刑にするという全体主義の下の規制ゆえ、庶民の敵とされて銃を携帯する程の危機感が迫ってきています。

若い女性たちはスカーフを頭から取って焼いたり、青年たちは政府の役人の自宅を襲撃したりしている中、娘の友人が反対運動に参加して負傷し、娘たちは彼女を匿います。

政府に献身的に仕える父親とすべてを把握してそれなりに家族のためになるように振る舞う母親とムキになって反抗する娘二人の家庭が徐々に崩壊し、大団円は裸の岩山が続く土地にある山荘での追跡でした。

ワタクシは実はあまり政治に興味がないのでこういう物語は苦手で、おまけに細かい点がよく理解できず、ちょっとフラストレーションを感じましたがサムは中近東の近況に詳しいので色々と考えさせられたと言ってました。

映画館から歩いていけるイラン料理(ここではペルシャ料理と呼びます)の「ピタ カフェ」PITA CAFE と言うお店でわたくしは LENTILL SOUP スープ、ハンスはラム ジャイロ LAMB GYRO 定食、アマンドはペルシャのスナックの常番、野菜のお団子、サムはチキン定食を注文し、映画の影響もあってちょっと沈んだ空気のもとで夕食をいただいたのでした。

それにしても国中が言論、行動の自由を拘束している状況での生活を垣間見て自分たちが謳歌している自由と平和を改めて噛み締めたのです。


アマンド、サム、わたくし、ハンス









カンヌ映画祭出品作

監督と出演者。遺影を掲げています。

屋内の撮影ばかりなので食事のシーンが多いのです。

監督のモハマッド ラスーロフ

フランス語のポスター。手前が長女、左が母親、右が次女。

 

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