CARS 1970 TO 2021

July 16, 2021

CARS 1970 - 2021

先日、お散歩のときに見つけた真っ黄色の「シング」THING という第２次大戦中にドイツ軍が軽い通行用に作成したフォルクスワーゲン VOLKSWAGEN 社製のジープ。

ハンスが７０年代中頃アメリカに来てすぐに異常に安い値段で買って、かなり長い間　セカンドカーとして使い、約２０年前に友人がハワイのマウイで映画を撮影する際に売却したという「センチメンタル　ジャーニー」の車です。

この車を見る度に、７０年頃、まだ日本に住んでいた頃、初めて運転した日産のセドリック　（しょっちゅうぶつけて当時の夫から怒られてました）から、アメリカに来て初めて買った黄色のピント PINTO（金魚鉢のようなデザインで可愛かったのですが後でガソリンが漏れて火災が発生しやすいとかいう理由で生産中止となった車）以来の数々の車が思い出されます。

フォードがピント、ブロンコ、マスタング　 MUSTANG と馬の名称を車のサイズによってネーミングしているのをご存知ですか。

ピントの次は確か、日産の白色のセントラ SENTRA 、これはサンペドロの坂道の事故で大破して、次は四角くて頑丈な白色のヴォルヴォでした。寒い国の車らしくシートが暖かくなる仕掛けが好きでした。かなり長く乗ってから、お次はぐんとセクシーなレイシンググリーン（深緑色）のポンテイアック PONTIAC 、ボンネビル BONNEVILLE 。毎日のようにテニスクラブに通っては駐車場で「うーむ、クールな車だなあ！」と勝手に喜んでいたものです。

それから日産とホンダとトヨタの繰り返し、とぐんと安全、予算、確実　路線で、白のアルテイマ ALTIMA 、メタリックグレイのアコード ACCORD 、トヨタのベージュの　カムリーCAMRY、それから又、日産のアルテイマ、次はフォードの赤いフォーカス FOCUS 、又アルテイマ、まだ買って数週間という時、近所でこれ又新車のキャデラックの白いSUV　に横から突き当たられて、相手が悪かったとは言え、１ヶ月以上も修理に時間がかかり、直ったあとも何やら縁起が悪いようで、暑い時に冷房がかからなかったりのトラブルが続いて、現在乗っているのが２０１９年に買った日産の赤いセントラです。

初めて会った人々はワタクシが見かけだけはハリウッドで華やかな仕事をしているのでコンバーチブルの車をさっそうと運転していると思いがちですが、実は運転はあまり好きではないし、質実剛健、派手な車は保険が高いし、駐車する時に必要以上に気をつけなければならないし、配車係に駐車を頼むところではチップを弾まなければならないなど、特に大都会ではカージャックが頻繁なことなどなど、面倒なことをはぶいて、地味な日本車がイチバンと思っているのです。

つい１ヶ月余り前には自宅のガレージでハンスのブロンコ BRONCOがこじ開けられて、力づくで道具を使ってイグニッションが壊されるという事件が発生、おまわりさんが二人来て長いこと調査していました。未だに犯人などの情報なし。

１９９０年のブロンコは１９９４年６月１２日にフットボール選手だった　O　J　シンプソンが妻子の殺人事件後にフリーウェイでピストルを頭に自殺すると息巻いた事件で非常に有名になった車です。同じ白い色のブロンコの中古を買ったハンスは「O.J.の車だよ。ラッキーだと思わない？」などと他人が質問すると嬉しそうに冗談ぽく答えています。

ハンスは米国に来た当時、１９５０年代の長くて大きなアメ車のコレクションをしていて、１９９４年に初めて会った時は黄金色のキャデラックの巨大なコンバーテイブル車とお尻に跳ね上がったフィンが付いた赤と白のキャデラックを乗り回していましたがしょっちゅうエンコするので実利主義のワタクシが手放すように説得したのでした。コンバーテイブル（オープンカー）に乗っていると道行く人々が手を振ったりするので、ロイヤルファミリーもどきにワタクシ達も手を振って挨拶をしたものです。

今日もハンスの「シング」やら、ブロンコ盗難問題から今までの車の歴史をちょびっと紐解いてみました。例によって、忘れている車種もあるかもしれません。