R.I.P. GENA ROWLANDS

 R.I.P.  GENA  ROWLANDS


ジーナ ローランズが8月14日に94才で亡くなりました。

ハリウッドのグラマラスな演技派にして、世界中の意識あるアーテイストたちの尊敬を一身に浴びていた進歩的な考え方を実行する勇気ある女優です。


彼女のガッツを覗かせるエピソードなどを少しばかり書いたので、ずっと以前のブログのページを載せましょう。

心から御冥福をお祈りします。


GENA   ROWLANDS


1934年6月19日 ウィスコンシン州カンブリア(マデイソンと言う説も)生まれですから今年78歳。この写真は1991年「ワンス アラウンド」リチャード ドライファスと共演、スウェーデンのラセ ハルストラムの米国監督デビュー作品でした。
当時57歳のジーナ ローランズは豊かなブロンドの髪が
まぶしい成熟した美しさに輝いてました。
“ この間スカーフをこうやって首に巻く方法を教えてもらったの。これだとしっかり収まって 皺が気になる首も隠れてとっても良いのよ。”
とスタイルのアイデアをしえてくれました。
もちろん 「グロリア」(80)と「こわれゆく女」(74)がジーナの若い時のパワフルな作品ですが 50歳をとっくに過ぎても スタージカラを放出してました。

ジーナはヴァージニアを短くした名で 父親は上院議員、母親は画家と知的で恵まれた家庭に育ち その上流風美人のルックスでモデルなどしつつ 演劇学校へ。そこで運命の男性
ジョン カサヴェテスと巡り会い 54年に結婚。
貧乏監督のジョンは自分の家を使って 初期の作品を撮影、








1991 「ワンス アラウンド」
子供達は自宅にしょっちゅう 大勢の人がたむろし 床にはケーブル、ドアははずされたり とんでもないところに出現したり の生活が普通だと思っていたそうな。
「こわれゆく女」の原題は A WOMAN UNDER INFLUENCE  と言って精神状態が不安定な女性を主人公にした初めての作品だと言うことでピーター フォークが夫を演じ、ここに使われた家はジョンとジーナの住まいだそうで
そう知って再び見ると誠に撮影用に便利な作りで 寝室のドアが磨りガラス張りだったりして おかしいのです。

「グロリア」はジーナの肝っ玉おばさんぶりが凄くて これをシャロン ストーンが99年のリメークに同じ様に
両足を開く仁王立ちをしてガンを構えて頑張ってましが
やはり監督が夫、主演が妻と言うコンビの強さにはかなわなかったのです。
“ ジョンは俳優としては素晴らしかった。でも監督としては完全主義者で鬼のようでした。こう言っておきましょう。
アーテイストとしての彼を深く愛してましたが夫としてのジョンは嫌いでした。”
ジョンは1929年に生まれ 1989年に亡くなっています。ふたりの間には3人の子がいて 長男のニックは父親の跡を継いで低予算の意欲作を主に手がけている活躍中の監督です。
「きみに読む物語」(04)ではライアン ゴスリングとレーチェル マクアダムスが共演して そのまま実生活でも恋人同士になりましたが 映画の中でこの二人の現在、つまりシニアになった二人をジーナとジム ガーナーが演じて記憶がなくなって行く老人の哀しさが胸を打ちました。
その次の年 2005年にはニユーオーリンズを背景にした
サスペンス ホラー映画「スケルトン キー」に出て、会見もニユーオーリンズで行われ ジーナは相変わらずのシックなスタイルで顔を見せてました。
現在もテレビのゲスト出演やら舞台などで張り切った姿を見せています。
 
2005 THE SKELETON KEY  with John Hurt (1940-2017)















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