SISSY SPACEK 2018



SISSY SPACEK   2018

目下最大の話題作、ロバート レッドフォードが俳優引退宣言をしたため、彼の最後の主演作になる「THE OLD MAN AND THE GUN」(老人と銃)(18)に彼の恋愛のお相手役を演じるシッシー スペイシックにトロントで会ってきました。

映画では馬や犬に囲まれて生活する牧場主(未亡人)というほとんど実生活と同様の役(もちろんご亭主は健在です)。
銀行強盗が病みつきのレッドフォードを危険人物を気がつきながらも、晩年のロマンスに引き寄せられていきます。

お互いに若い頃は相当な美男美女だったカップルの二人はどちらも白髪交じりの金髪に、そばかす交じりのかなりシワシワの顔で、アメリカのワスプの典型のルックス、映画のテンポも色合いも妙に古き良き時代の感じで、ほのぼのとした情愛が漂ってきます。

シッシーは
「ボブ(ロバート)の最後の出演なんて考えられない。絶対っていう言葉は当てはまらないのよ。あれだけのキャリアを持つスターなのに、その心遣いや優しさは本当に誠実な人柄を見せていました。お互いに馬が大好きなので、馬との場面は素晴らしいと思うでしょうけれど、実はクローズアップの時の私ななんと踏み台に乗っているの。そういう時でボブはにこやかに、無駄な時間を省いたスマートな演技を見せてくれる。映画を心から楽しんでいるボブですもの。きっとカムバックすると思いたいわ!」
とかまるで乙女のように可愛らしい表情で話してました。

レッドフォードのインタヴューは月刊文芸春秋にまもなく掲載される予定ですから、お楽しみに。

オーストリアの最も美しく人気があったお姫様、シッシーと言う愛称で呼ばれたエリザベスにちなんだ名前なのかしらと聞いてみたら、お姫様でも、エリザベスでもなく、兄弟が「姉貴」シスターをシッシーと読んだだけという、何ともアメリカンな返事が返ってきました。

以前に2回ほどこのページに書いたシッシーのことをもう一度載せてみます。
2018  THE OLD MAN AND THE  GUN

1990  LONG WALK HOME 私のアフロヘヤーに今更ながらビックリしています。
2001  IN THE BED ROOM シッシーの小柄なこと!
 2018  ロバート レッドフォード と シッシー。
2018 THE OLD MAN AND THE GUN
2018
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2018  THE OLD MAN AND THE GUN






GUN





金髪とつんと上を向いたお鼻が,シシー スペーシクのトレードマーク。26歳でテイーンエイジの女の子を演じてアカデミー賞候補になった「キャリー」(76)はホラー映画の古典ですし,「歌え!ロレッタ愛のために」(80)でカントリー歌手,ロレッタ リンを熱演してオスカー主演賞を獲得して,アメリカのスウイートハートと呼ばれる女優でした。

1949年クリスマスの!12月25日にテキサス州クイットマンに,メアリー エリザベスと言う名で生まれ,父親はチェコ系で郡の農業役人,母親はアイリッシュ系と言う訳での変わった苗字と透き通るような肌を持っているのでしょう。広い田舎で,森を駈け回り,動物と戯れる,のどかな子供時代を過ごし,高校生の時はホームカミング女王に選ばれました。
小さい時から女優を目指し,大学に行かないで、従兄のリップ トーンと彼の妻のジェラルデイン ページを頼ってニユーヨークに上京。カフェでギターを弾いたり歌ったりしてアルバイトしながら,名門リー ストラスバーグ演技学校に通います。
「地獄の逃避行」(「バッド ランズ」)(73)は若きテレンス マリック監督の映画で共演はマーテイン シーン、ここでマリックのパートナーのプロダクシヨン デザイナーのジャック フィスクと恋に落ち,74年に結婚。
フィスクは「マルホランド ドライヴ」(01)や「マスター」(12)などたくさんの手がけています。

最近では「白い刻印」(97)では、野蛮で暴力的なニック ノルテイーの妻役,「イン ザ ベッドルーム」(01)での "積み木の箱" もどきの破戒家庭の母親役、「ヘルプ」(11)では南部の狭量な金持ち夫人の役等を巧みに、ヒューマニテイーたっぷりに演じています。
99年に「キャリー」のリメーク「ザ レイジ,キャリー2」に出演を乞われた時、
「キャリーの役は大嫌いでした。下手くそだったし,思い出すのも嫌ですから,出たくありません!」と拒否してます。

ソフトで可愛い顔に似合わず,毅然とした姿勢を保っている信念の人,と言う印象を約10回以上の会見で受けました。

現在はヴァージニア州のシャーロットビルにある300エーカーの牧場で牧歌的な暮らしを楽しんでいるそう。


SISSY  SPACEK   2016

今日12月25日、クリスマスは、シッシー スペイシック
の67歳のお誕生日です。
マウイでの、のどかなクリスマスはまたあとで紹介しますが
クリスマスの日に生まれたシッシーの清らかな人となりを見ていると、やはり、こういう特別な日に生まれると、それなりにプレッシャーがあるのではないかと思うのですが。

衝撃の映画デビュー「バッドランド」(73)でマーテイン
シーンと共演した、殺人ゲーム青春ドラマ、そのすぐ後に、またまた話題沸騰した血みどろの「キャリー」(76)と若い頃は、イメージなど心配しない、タブーをテーマにした映画に勇敢に主演していました。
「バッドランド」でアートを担当したジャック フィスクトすぐに結婚(74)して、その後は女優とチーフ アート デイレクターのカップルとして薄っぺらでスピード結婚・離婚が当たり前のハリウッドで、地道に、控えめに、安定した家庭を維持しています。

初めて会ったのは「ロング ウオーク ホーム」(90)というウッピー ゴールドバーグと共演、白人と黒人の女性が1955年、アラバマ州モンゴメリーでキング牧師台頭を軸にしての、お互いの生き方を描いた映画でした。

少女のようなルックスに、信じられないほど小さな体に全てが繊細な部品のシッシーですが、内部には強靭な精神が宿っているのが感じられたのを思い出します。

最近はテレビシリーズ「ブラッドライン」(15−)でレギュラーとして頑張っています。

1949年12月25日テキサス州のクイットマンにメアリー エリザベス と名付けられて生まれましたが、兄弟たちにいつもシッシー(姉貴)と呼ばれていたので、そのまま芸名にしてしまったのも微笑ましいばかり。

スター街道を選ばないで、いつも笑顔を絶やさず、知的で清潔な存在を見せるシッシーがクリスマスに生まれたことが、なんとなく嬉しく感じる朝でした。

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