SAN DIEGO 6/13 -16 2021 #3 JULIAN

June 26, 2021

SAN DIEGO 6/13-16 2021 #3 JULIAN

６月１５日（火）

又、朝の散歩の時に起床ラッパと国歌が流れてくるのを聞いていてイスラム国の朝を思い出しました。街角の拡声器からアラーの神を祝福する祈りの声が放送されるのです。

日本でお寺の近くに行くと中からお経の声が聞こえてくるのも似ているなと思いました。

さてこの日は朝食後サンディエゴを発って、２時間ほど東方面の山の中をドライブして、ジュリアンという小さな街に向かいます。

急いで来たのは、お昼から始まるユーロカップのドイツ戦を観るため。どうにか間に合って、ドイツも勝ってくれました。

ジュリアンは知る人ぞ知る「りんご」で有名で、アップルパイが名物、加えて「さびれた金鉱山」と「狼のサンクチュアリー」WOLF SANCTUARY でも知られている場所で、内陸地の山なので６月でもかなり暑く、観光客は涼しい時を狙って１０月頃に集中して来るそう。

友人が絶対にここで食べなさいと勧めてくれたお店はクローズ、調べると週日は人気レストランが殆ど、閉まっていると言うオフシーズンのアンラッキーな状況でした。

今夜のホテルは山の頂上にある「タッカー　ピーク　ロッジ」TUCKER PEAK LODGE 。うねうねと曲がりくねった道路を登っていき、ヘヤピンよりも鋭角な曲がり角を曲がって、急な坂を登るとありました。お部屋の掃除係の女性が案内してくれた２回の部屋は予約していたベッド２個、眺望の部屋とな似ても似つかない、クイーンサイズのベッドに窓の外の景色は崖、でしたので、これは違うと言うと「私には分かりませーん」と逃げられてしまいました。最近良く見かけるフロントオフィスのない無人ホテルなので、電話でオーナーだか、マネージャーを呼ぶとむにゃむなとはっきり返答せず、不明のまま、まあ、一泊だし我慢しましょう、と言う結果に。

車で街に出てすぐに入ったのがアップルパイのお店です。ちょっと温めてくれて上にどっぷりとアイスクリームをかけて、凄いボリュームだなあと思おいましたが、美味しくてぺろりと平らげてしまいます。メインストリートを散策、と言っても片道２０分で十分です。１８００年代にヨーロッパから来た冒険者達が金鉱堀やら、何かしらの一発勝負に出た時に開発された街なので、西部劇の佇まいが魅力的で、街のルールとして、近代的なビルなど建ててはいけないそう。

ウルフセンターは、山の中にある「狼のサンクチュアリー」への募金を募るお店でオオカミグッズが置いてあります。アラスカ狼とメキシコオオカミが絶滅の危機にあるため、養育を助けていると聞きましたがガイドツアーは予約制でもう満員ということでした。興味はありましたが、エネルギーが減少して山の中の狼の生態を見るのはテレビのドキュメンタリーでまあ、良いか、というのが正直な気分です。

夜８時頃に開いているレストランは「ジュリアン　ビール　カンパニー」JULIAN BEER CO.のみという寂しさで、西部劇のサルーンのような中に入ると人気のあるのはビールの種類と色々なトッピングのピザのようでしたが、ワタクシ達はバーベキューリブ、シーザース　サラダのラージサイズ、地元のビールを注文。全てがアルミのお盆に入って出てきます。ピクニック気分のデイナースタイルも実用的で清潔で、気が効いていると思いました。それにしてもサラダの量にはびっくりです。美味しかったのでリブと一緒にパクパクと殆ど食べてしまいました。近くに馬や牛の牧場があるのでハエがうるさいのだけがマイナスで、気楽なテーブルで涼しい夜風とオールディーズの音楽を聴きながらのジュリアンの夕食となりました。

ロッジに戻ると同じ「ビール　カンパニー」で食事をしていた若いカップルがテラスで夜景を楽しんでいたので部屋からビールを持ち出して一緒におしゃべり。透明な空気のせいで空にはキラキラと星が無数に輝き、このカップルにとってはそれはそれはロマンチックな夜になったはずと勝手に思っています。

部屋のテレビにはネットフリックスなどが満載しているようなのですがリモコン２個をどうやって使うのか分からず、すぐにあきらめました。こういう山中ではシンプルな普通のテレビだけで十分だとシニアの私達は頷きあったのです。