BILL PULLMAN 2020

BILL  PULLMAN   2020

ビル プルマンが今、TVシリーズで大活躍中です。
「ザ シナー」THE SINNER というちょっとホラーがかったスリラーでビルは刑事を演じているのですが、信じられない、スロウなマイペースで、トレードマークの流し目と謎の苦笑を浮かべながら、犯罪者を追うのです。
それがなんともチャーミングでもあり、もうちょっとスピードアップしないと捜査がはかどらないのでは、と気をもんだり。
どうも自分自身にも過去の罪があったようで、精神的に追い詰められたり、幻覚を見たり、深夜に野原をさまよったりするのが殺人鬼の犯罪者より気になるという複雑なドラマです。

2年前の「ダーケスト アワー」DARKEST HOUR (17)の試写がとあるエージェントのビルで開催された時、一番前の席の隣にビルが座っていました。映画が始まる前の15分間ぐらい、ビルの知り合いのエージェントらしい男性が来て、私達の席に割り込んで、ビジネスの話を始めたのですが、すぐに終わると思ったら映画の開始までずーっと話し込んでいて、会話が済んでもそのエージェントは私達に一言も謝ること無く消えてしまう始末。
隣に座り直したビルはこれ以上困った顔は出来ないと言う程に、困惑の表情で「申し訳ありませんでした」と謝ってました。そこで私達は即座に丁寧で紳士なビルを許したのです。

以前にビルの生い立ちを書きましたが絵に描いたように東部のアッパークラスの家に育っただけの、品性と配慮を強く感じました。
教育、キャリアー、長身にグッドルックス、安定した家庭を持つ全てがパーフェクトのように見えるビルですが、実は 21歳の時に頭部を強打する事故に会い、以来、ずっと嗅覚が失われているのです。
今も匂いが全然わからないのですかと聞くと、あの困った表情で
「そうなんだ。香り、匂いが全く無い世界に生きている」
と答えてくれました。
花の香りも、美味しいお料理やドリンクの匂いも、愛する人の香水や子どもたちの汗臭い健康な匂いも全く存在しない世界に生きているということが全く理解できませんが、風邪で鼻が詰まった時など、食べ物の味どころか、頭まで鈍りそうな症状を知っているだけに、ビルのハンデイキャップに同情するばかりです。

どんな席でも「僕のようなフツツカモノが顔をだすのはちょっと困りますなあ」といった、当惑と遠慮の姿勢を見せるのもビルののびやかな感性のためでしょう。

コロナ危機が終わり次第、「カバーズ」COVERS(20)という、ダコタ ジョンソン DAKOTA JOHNSON 主演の喜劇映画我公開されるはずで、ビルも顔を出しています。

この間、「アフターマス」AFTERMATH(17)という映画を見ていたら若い頃のビルが出ているではありませんか!そんな筈はないとクレジットを見たら「ルイス プルマン」LEWIS PULLMAN
とあって、1993年1月29日に生まれたビルの末っ子でした。
父親のDNA、特にルックスをこれほど濃く引いているジュニアも珍しいと思うほどに酷似しています。既に数本の映画のメジャーキャストとして顔を出していますから、これからの活躍が楽しみ!

長女はシンガーソングライター、長男の職業は公開されていません。

数年前に載せたビルのページを 追加しておきます。


2020「ザ シナー」いつもヨロヨロと現場に向かいます。


第3シーズンの殺人鬼はマット ボーマー 右。

刑事独特の鋭い目つきなど絶対に見せません。


インタヴュー記事に載っていた似顔絵。気乗りしない風情と流し目が特徴を捉えています。

瓜二つの次男のルイスと。

少し前のビル。

スーパーボウルのPR用 マット ボウマー(左)と。

ルイス プルマン

奥方のタマラ ハーウイッツ と。



2020  THE SINNER




Sunday, June 2, 2013


BILL   PULLMAN


ビル プルマンとビル パクストンとの違いは? ふたりとも同じぐらいの年(プルマンは今年60歳,パクストンは58歳)同じファーストネーム,エブリマン氏のイメージがほとんど共通,交代しても大丈夫な似たような,弁護士,医者,中流の中年男の役を演じています。今度パクストンの写真を探してきましょう。

プルマンの方がちょっぴり整ったルックスの持ち主で,そのせいで,大統領役は定番、そして悪漢役も増えて来てます。

1953年12月17日、ニユーヨーク州のホーネルに生まれ,父親は医者,母親は看護婦,祖父母は英国人と言う誇り高き,純血に近い家系に育ち、最初は建築家を志しているも,マサチューセッツ大で演劇に情熱を燃やし,モンタナ大の演劇科の教授になったと言う象牙の塔の出身。しかし実際に演技をしたいと舞台から映画と言うお決まりのコースを辿ったのでした。

「偶然の旅行者」(88)ではウイリアム ハートと言うエキセントリックな俳優の影で,まともな男性を真面目に演じて,良いコントラストを見せてます。
「ワイアット アープ」(94)ではケヴィン コスナーがアープ,デニス クエイドがドック ホリデー,ビルはエド マスターソン(有名なバッド マスターソンはトム サイズモアが演じています)。
「インデペンダンス デー」(96)では大統領の役。
「イグビー ゴース ダウン」(02)と言うニユーヨークの金持ちの家の少年の冒険談は、オリジナルで風変わりな映画ですが,ここでもぴったりの東部のコンサーヴァテイブなリッチな父親と言う役。
最近は,ストレート トー ヴィデオのような映画に多く出ていますが,テレビの方はかなり忙しそうで,「1600 
1997「ロスト ハイウェイ」
ペン」(アメリカの大統領の住所)では又もや大統領の役を軽快に演じています。


モンタナ州に牧場を持って,暇さえあるとここで馬を乗り回し,牛の世話をするそうな。
ルックスといい,育ちといい、何となくアメリカの良いところを全部持っているような気持ちの良い,つまり余りハングリーではない俳優であります。

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