ROONEY MARA 2020

ROONEY  MARA   2020

ルーニー マーラはハリウッドの異色女優、選びぬかれた作品にのみ出演、PR販売促進にもあまり乗り気でない表情で顔を出し、愛嬌のあの字も見せません。

オードリー ヘップバーン AUDLEY HEPBURN を彷彿とさせる妖精のようなルックスと華奢な体ともてはやされてますが、取材する側としては困ったスターのひとりです。

その媚を売らない主義のルーニーが目下、同様にハリウッドのエニグマ、独りよがりのつぶやきが多いホワキン フェニックス JOAQUIN  PHOENIX と一緒に暮らしている仲なのは、よく理解できるロマンスと言えましょう。

今年の2月のオスカー受賞式では連れ添って現れ、ホワキンの主演賞受賞の喜びをヴィーガンバーガーを一緒に食べて祝っていたショットは世界中で注目されました。シックなドレスを着ているルーニーですがスニーカーを履いているのが彼女の人に群れない主義を見せています。

ピッツバーグ ステイーラーズ PITTSUBURGH STEELERS(NFL)の 創始者、NEW YORK GIANTS (メジャーリーグ )の創始者と両方とも父親と母親の祖父という
プロスポーツのダイナステイーの家系に生まれ、ニューヨークで何不自由なく育ったルーニーとボヘミアンの両親のもとに生まれて街頭で芸を売って生活費を稼ぐ生い立ちをしたホワキン、ともに反骨精神が豊かで、体制に立ち向かう姿勢を保つふたりが惹かれ合ったのも何となくわかります。

全くヒットしなかった「メアリー マグダレン」MARY MAGDALEN(18)でルーニーは主演のメアリーを、ホアキンがなんと イエス キリストを演じた映画の撮影(2016年)で二人のロマンスが芽生えたそう。
何となく、キリストの歴史の恋愛部分を描いた映画の撮影中という不思議な環境で二人が恋に落ちたというのが微笑ましいと言えましょう。

ルーニーは現在(コロナ危機のためにおそらく中止になっていると思いますが)「ナイトメア アレー」NIGHTMARE ALLEY という映画の撮影に入っています。
メキシコの鬼才、ギレルモ デル トロ
GUILLERMO DEL TORO が監督、ブラッドレー クーパー
BRADLEY COOPER 主演、ケイト ブランシェット
CATE BLANCHETT(「キャロル」CAROL (15) で共演しています)に ルーニーと言う期待のできるキャスト。

実はこれはリメークでオリジナルは1947年、同じタイトルの映画でタイロン パワー TYRON POWER が主演、サーカスで働いていた男が本能的な直感力「カン」を武器にメンタリストとして成功し 社交界に入り込み、やがては挫折するというケレン味たっぷりのドラマでした。

以前に載せたルーニーのページを加えます。









しっかりとメークをして、微笑むとオードリーに似ています。




お姉さんのケイト(右)と。

寂しげなショットがお得意です。

2020 今年のアカデミー賞の夜、ホワキンとハンバーガーを食べてます。

ホワキンと。  ルーニーは黒か白のドレスばかりです。













unday, November 22, 2015

ROONEY MARA 2015

ROONEY    MARA     2015


大好きな異常心理殺人小説家のパトリシア ハイスミスがクレア モーガンと言う別の名前で書いた程に,当時のレズビアンに対するタブー観に神経を使った「プライス オブ ソルト」(1953刊行)の映画化 「キャロル」を見ました。ちなみにハイスミス自身も同性愛です。

美しくて妖しいキャロルを演じているのはケイト ブランシェットで、見とれ,ほれぼれする程に艶やかで,エレガントでデンジャラスに決めています。既に年期の入ったレズビアンのキャロルに会って,一目で魅了されてしまう若くて,繊細なテレース役をルーニー マラが静かに,深く,知的に演じて,しっかりとケイトとのバランスを保っているのです。

原作をかなり短くして,ストレートにまとめての映画なのでキャロルと夫の間の微妙な心理作戦,キャロルの幼なじみのレズの友人,テレースと婚約者と彼の家族や同僚たちとの交流は殆どカットされ,主人公の女性ふたりの交わす愛情と迷いのシーンに集中されてます。

ルーニーは前にも紹介しましたがピッツバーグのプロフットボール チームのオーナーを曾祖父に,祖父はニユーヨーク ジャイアンツのオーナーと家族の殆どがスポーツ関係の支配人やオーナーというスポーツ ダイナステイーの家に生まれ,何不自由無く育って来た独特の自由奔放,全く媚びない行動を見せて,それが傲慢ではなく,新鮮に見えるという特権を持ち合わせ,メークも余りせず,個性的なルックスを活かし,その華奢な体を強調して,映えるデザインのドレスなりスーツをエレガントに着こなして現れます。

2歳年上の姉のケイト マラもテレビに映画に活躍していますが,ルーニーの方が大作,話題作に出ていますし,その演技力は高い評価を得ています。ダニエル クレイグがジャーナリストを演じた「ドラゴン タトウーの女」(10)では、エキセントリックでネットの天才の女主人公,リスベス サランダーを熱演しました。

1985年4月17日 ニユーヨークのベッドフォード生まれ,はじめに女優になった姉の後を追って女優になりたかったものの,もの凄い恐怖心と内気からなかなか決心がつかなかったそうで,今も会見等では余りしゃべらず,笑顔も見せません。
高校時代に南アメリカを回ったり,アフリカのケニアでの福祉施設で働いたりと上流社会の子女が行う社会的経験を積み, 大学では心理学を専攻、ここで本格的に演技の道に進む決意を固めました。

オードリー ヘップバーンに似ていると言われる子鹿の様な目つきとエレガントな身のこなしはモデルのようですし、クールな人となりが取っ付きにくくもありますが,ちゃんと話を始めると語彙も豊富に内容のあるコメントが出て,マナーも良く,センスも抜群で,育ちの良さが全身から漂っているユニークな若手女優と言えましょう。



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