DEBRA WINGER 2020

DEBRA  WINGER  2020

デブラ ウインガー。
若い時のデブラは生き生きとして、本当に可愛くて魅力的でした。その上に演技力が素晴らしく、共演の男優たちも彼女のレベルに引きずり上げられて、映画もパワーアップ。
「 愛と青春の旅だち」AN OFFICER AND A GENTLEMAN (82)で、海軍士官の制服姿も凛々しいリチャード ギア RICHARD GERE と恋に落ちた時のデブラのキラキラと光っている表情が今も思い出されます。

嗚呼、それなのにもう日本の映画雑誌「スクリーン」の付録のスター年鑑「フーズ フー」には載っていないのです。
月日は非情です。

最近はTVシリーズや独立系映画に顔を出しては独特の存在感をアピールしています。
映画では「カジリオネア」KAJILLIONAIRE (20)、TVシリーズでは「ザ ランチ」THE RANCH(16−20)のレギュラーとして出演中。

1955年5月16日 オハイオ州のクリーヴランドに
お肉屋さんの父親と事務所のマネージャーの母親のもとに生まれたオーソドックスのユダヤ系の家族で、デブラはイスラエルのキブツでボランテイアーをしたほどの敬虔なユダヤ教信者のよう。
18歳の時にイスラエルからアメリカに戻った時に事故に会い、脊髄を損傷、左半身不随、ほとんど失明という10ヶ月を過ごし、この入院中に治ったらハリウッドに行って女優になろうと決意したと言われています。

ロマンスも数多く、1980年初期は俳優のアンドリュー ルービン ANDREW RUBIN を交際3年間、次はネブラスカ知事のボブ カーリー BOB KERREY と2年間(ちょうどネブラスカ州のリンカーンで撮影をしていた「愛と追憶の日々」の撮影中に始まったそう)、
それから「CANNERY ROW 」(82)で共演したニック ノルテ NICK NOLTE 、1986年から90年にはテイモシー ハットン TIMOTHY HUTTON と結婚、87
年にはノア NOAH という息子が生まれています。

1996年以来、「ワイルダー ナパーム」WILDER NAPAM (93)の現場で知り合った俳優兼監督のアーリス ハワード ARLISS HOWARD と結婚、二人の間には 97年に生まれたギデオン ベーブ ルース ハワード GIDEON BABE RUTH HOWARD という息子が一人います。

何しろ情熱的なデブラですから、社会活動にも精力的に取り組んで、95年頃には女優をしばらく引退してハーバード大で教壇に立ったり、イスラエルのキブツを再訪して若者を励ましたり、ポランスキー監督を 養護するスピーチをハリウッド業界に訴えたりして来ました。

下に以前に書いたデブラのページを掲載します。

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1983 「愛と追憶の日々」 シャーリー マックレーンと。

2017  THE LOVERS




1993 SHADOWLANDS  ANTHONY HOPKINS



2017 THE LOVERS  with Tracy Letts

1993   SHADOWLANDS   Anthony Hopkins

1990  SHELTERING  SKY  with  John Malkovich


1982  AN OFFICER AND A GENTLEMAN with Richard Gere

1990  SHELTERING SKY  with John Malkovich


1982  AN OFFICER AND A GENTLEMAN  with  Richard Gere

1982 CANNERY  ROW   with  Nick Nolte
夫君の アーリス ハワード と。
デブラの近影

2017  THE LOVERS  with Tracy Letts





Tuesday, November 27, 2012



DEBRA   WINGER



ちょっとかすれ気味で、お腹の底から出てくるような声が良いですね。デブラ ウィンガーの。デブラって日本語ですとちょっと響きが悪いけれどデボラ カーと同じ名前の源なのですって。ヘブライ語で “蜂” を意味するそうで、デブラの場合は彼女がユダヤ系なのと母親が、デブラ パジェットが大好きで、生まれたばかりの娘に同じ名前をつけたのですと。

1955年5月16日 (ひえー、わたしめの母親と同じ日に生まれたと今、気がつきました)オハイオ州クリーブランドに生まれて、今年57歳。

大学では犯罪学を専攻していたと言うのも、いかにも彼女らしいこと。遊園地でのアルバイトの最中、トラックから落ちて重傷を負い、入院、数ヶ月目が見えなくなったそうでこの時女優になるべしと決意したのですって。

76年 テレビシリーズの「ワンダーウーマン」の妹役、ワンダーガールの役でブレーク、映画では「アーバン カウボーイ」(80)でスターに。
2008  「レイチェルの結婚」
何と言っても「愛と青春の旅立ち」(82)のリチャード ギアの白い海軍の制服とのロマンス ドラマが有名です。

そして「愛と追憶の日々」(83)では母親役のシャーリー
マックレーンと激論を交わし、この頃から凄い才能の女優だが、現場での折り合いが誠に難しい、と言う評判が立ちます。ショーン ペンの女性版と言う感じで、タフで頑固、仕事の上では妥協をしない、と言うデブラは、さらにボブ ケリーと言う州知事とロマンスを展開、その2年後にはテイモシー ハットンと駆け落ちをしてしまうと言う、スキャンダルの女王となりました。
マックレーンとデブラは両方オスカー賞にノミネートされ、マックレーンが受賞し、「私こそオスカーにふさわしいのですよ」とデブラを暗に叱責したスピーチをして又々騒がれたりもしました。

ジョン マルコヴィッチと共演した「シェルタリング スカイ」(90)は普通のハリウッド映画とちょっと変わって映画化は不可能とされるポール ボウルズの原作をイタリーのベルナルド ベルトリッチが映画化した不思議な映画。原作者のボウルズがバーに居る謎の人物をして登場し、ナレーシヨンも担当しています。

デブラのトラブルメーカーの原因は例の事故の後遺症と言う声もありますが、「ブラック ウイドウ」(87)で初めて会見して以来、何度かあった印象では、鼻っ柱が強い、とびきり頭が良い、好戦的なタイプでした。ハリウッドの人工的で上っ面のビジネスに妥協したくないのもよく分かります。

最近はすっかり落ち着いて、主演俳優なり女優の母親役などが多く、理解あるヴェテラン女優の域に達してきたようで、それはそれで良いことなのでしょうが、何となく寂しいような気がしてしまいます。特にショーン ペンが相変わらず何かと反抗し、抵抗し、物議を醸し出しているだけに。


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