ALAIN DELON (1935-2024)


ALAIN DELON  (1935-2024)


8月18日に88歳で亡くなったアラン ドロン。

子供の頃は「ドロン」という名前が何とも変でお化けのように「ドロン」と消えたと言う言い回しばかりが記憶に残っています。

洋画ファンだった母と叔母が映画雑誌を定期購読していたためにハンサムなドロンの写真はいやというほど見ていましたが なぜか、トロイ ドナヒュー TROY DONAHUE とか、とか、ロバート ワグナー ROBERT WAGNER 、タイロン パワー TYRON POWER、などのちょっと浅薄で甘い2枚目ばかりが好きで、美貌とは言え、影があるタイプのドロンなどには見向きもしませんでした。

「私が豚の精肉業者(ブッチャー)でいたら、こんなにトラブルに巻き込まれず、平和な生活を送れただろうに!」

とは、フランスの新聞「ル モンド」LE MONDE に載ったドロンの追悼記事の彼の言葉の引用です。

養父がお肉屋さんだったことで「人生、もし今の職業につかなかったら」を想像したのでしょう。

同時に自分の人生を振り返って「俳優としてのキャリアと自分のアート コレクションが僕の財産だと思う」とも話していました。

そしてべルジアン シェパードの愛犬、ロウボ LOUBO を愛するあまり、自分が先に死んだらロウボを安楽死させて一緒に葬ってほしい、とまで遺言に遺したそう。ご安心下さい。動物愛の女王、ブリジッド バルドー BRIGITTE BARDOT (62)がロウボを引き取ったそうです。



ドロンの記事を読んでいたら「アラビアのローレンス」LAURENCE OF ARABIA の主役のオファーを蹴って、結局、ピーター オツール PETER O'TOOLE に役が回ったそうで、びっくりの映画作りの裏話でした。

最後のスキャンダルは30年近く、ドロンの身の回りのお世話をしたりしたパートナーの日本人女性、ヒロミ ロリン HIROMI ROLLIN (約66歳)が亡くなる直前からドロンの子供たちに一緒に暮らしていた家から追い出されてしまったそうで、詳しいことは分からないものの、日本人と聞いただけでかわいそうな仕打ちを受けたのだなあと思ってしまいます。

まさにヨーロッパの香りが漂う最後のスーパースターでした。寂しい限りです。

御冥福を心からお祈りします。





端正という言葉はドロンのことでしょう。




このハングリーな表情が陰影を生むのでしょう。








眉毛とまつげが繊細で最高でした。




「シシー王女」を演じたオーストリアのスター、ロミー シュナイダーと婚約した頃




アートコレクションとデスク。

晩年の写真。眉毛は変わってません。

ヒロミさんと。

ヒロミ ロリンさんと。

ヒロミさんと。

アートコレクションに囲まれて。

素敵なショットです。

コレクションの1枚。Raoul Dufy"The Bay of Sainte Adresse (1906)

Albert Gleizes (1881-1953) PAYSAGE

JEAN BAPTISTO-CAMILLE CEROT (1796-1875) GENES





ドロンの変遷。



デスク。

アート コレクション





愛犬、ロウボ。



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