JONATHAN PRYCE

JONATHAN  PRYCE

あまりマウイのことばかり書いているのも、ちと飽きてきたので、後半はまた後にして、ハリウッドものに戻りましょう。

私めが書いた、英国はウエールズ出身のベテラン俳優、ジョナサン プライスのインタヴュー記事がキネマ旬報1月下旬号に載っています。
彼の成り立ち、経歴、などなどは雑誌に細かく書きましたので、ご興味がおありの方は本屋さんにどうぞ。

このスター インタヴュー シリーズは最初60歳以上の俳優に絞って書いていたのですが、昨年の11月から日本公開の映画に合わせて、年齢は構わずに書くという「映画プロモーション」の一環を担っての「よいしょ風」になって、すでに若き レデイー ガガや、ライアン ゴスリング(次号)などを手がけました。
今回は今年の6月1日に72歳になるジョナサンと、再びシニアに戻っての記事でした。

さてジョナサンは「ザ ワイフ」(18)という映画で、 ノーベル賞受賞の作家を演じています。
現在の「ミー ツー」、もう黙っていません、セクハラもパワハラも全て明らかにしましょう、という動きに乗ってのストーリーが台頭して、これもその一つ。
作家の妻をグレン クローズが演じて、実は作家の作品は全て妻が秘密裏に書いたものなのです。
ノーベル賞のためにストックホルムに来て、夫のわがままぶり、プレイボーイぶりに業を煮やした妻がこれまでの秘密を暴露する気になったところで夫が突然心臓発作。
といった夫婦の関係を描いた映画で、すでにグレンはゴールデン グローブ賞を受賞、オスカー賞レースの本命となってます。
妻が今まで夫のために尽くしてきた影の努力は、もう糟糠の妻という美徳ではなく、堂々と自己主張するのが現代の正しい生き方、というテーマは新鮮なものの、どこかに「控えめな生き方も素晴らしいではありませんかと、そこはかとなく寂しい後味」を感じてしまうのは、私が昭和生まれの古いタイプだからでしょうか。


2018「ザ ワイフ」  ノーベル賞授賞式の場面。


1995「エビータ」左はマドンナ。

ノーベル賞受賞の知らせを聞いてベッドの上で跳ね回る夫婦。



左はジャーナリストを演じているクリスチャン スレーター。



1996  EVITA


2018   THE WIFE

キネマ旬報掲載号の表紙。

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