JULIANNE MOORE # 2
JULIANNE MOORE # 2
どんな役をしても見事に演じてしまうジュリアン ムーアの2014年は快・怪演の連続でした。
まず「マップス トウー ザ スターズ」(14)(スターの地図)では中年の人気が下り坂のスター女優をミーハー風のメークと年にそぐわないぴらぴらの衣装で、不安を隠しては、虚勢を張って、まことにリアルに演じています。セリフは実際のスター達の名前がずらりと出て来て,「やれシャロン ストーンは年取り過ぎ!どうして私に役をくれないの!」とか、ロデオ ドライヴ(ビバリーヒルズの高級買い物通り)で若手の女優にばったり合うとやれ、あなた綺麗で羨ましいだの,まあ可愛い赤ちゃん! などどおべんちゃらを言い,当人が去ると直ぐに「あんなブス女優!早く消えてしまえ!」などと罵ります。
カナダの奇才,デヴィッド クローネンバーグが監督したハリウッドの,それはおそろしくて、ホラー要素たっぷりの風刺ドラマです。運転手役でロバート パッテインソン,アシスタントに雇われる女の子をミラ ,マッサージをしたり、心身の安定を助けるスピリチュアル メンター役が最近とみに奇人役が増えて来たジョン キューザック、とカラフルな配役も楽しめました。
リアム ニーセンと飛行機で乗り合わせる「ノン ストップ」はまさにノンストップのアクション映画で,どことなくミステリアスなジュリアンの挙動の為に彼女も犯人ではないかと思わせたり,はたまた乗客全員が犯人か!と言う推理劇要素も入っています。
「ステイル アリス」は文学教授のジュリアンがまだ50代だと言うのにアルツハイマーになってしまうと言う悲劇で,実はわたくしはまだ見てません、と言うか,見るのが怖いのです。既にその激演でアカデミー賞候補と騒がれていますが, 身近過ぎて,身につまされそうなのです。
そして「ハンガー ゲーム モッキングジェイ第1章」では戦闘服のようなスタイルでやたらに檄を飛ばす独裁制の指導者のような役を演じています。10代の女の子がファンの映画ですから,それなりに深刻な演技なものの,何処かに漫画チックさを取り入れて,そのバランスの微妙さが彼女の演技力の底力を見せてます。
「ブーギー ナイツ」(97)で共演したフィリップ シーモア ホフマンの最後の映画となってしまったことについて質問しました。(実は質問するのも憚られたのですが)
「どんなに小さなシーンでも最大の努力と献身を込める俳優として最高の人でした。周囲のレベルをいやでも引き上げてそれを無言で強要しても、誰からも好かれる,優しくて,包容力に溢れたフィリップでした。まだ亡くなったなんてとても信じられません。いつでもひょこっと現れて来そうな気がします。大好きな友人としていつまでも私の中で永遠に生きています」
と悲痛な表情で答えてくれました。それを聞いているだけで,すっかり悲しくなってしまいました。
どんな役をしても見事に演じてしまうジュリアン ムーアの2014年は快・怪演の連続でした。
まず「マップス トウー ザ スターズ」(14)(スターの地図)では中年の人気が下り坂のスター女優をミーハー風のメークと年にそぐわないぴらぴらの衣装で、不安を隠しては、虚勢を張って、まことにリアルに演じています。セリフは実際のスター達の名前がずらりと出て来て,「やれシャロン ストーンは年取り過ぎ!どうして私に役をくれないの!」とか、ロデオ ドライヴ(ビバリーヒルズの高級買い物通り)で若手の女優にばったり合うとやれ、あなた綺麗で羨ましいだの,まあ可愛い赤ちゃん! などどおべんちゃらを言い,当人が去ると直ぐに「あんなブス女優!早く消えてしまえ!」などと罵ります。
2014 MAPS TO THE STARS |
2014 HUNGER GAMES MOCKINGJAY PART 1 |
2014 MAPTS TO THE STARS |
リアム ニーセンと飛行機で乗り合わせる「ノン ストップ」はまさにノンストップのアクション映画で,どことなくミステリアスなジュリアンの挙動の為に彼女も犯人ではないかと思わせたり,はたまた乗客全員が犯人か!と言う推理劇要素も入っています。
「ステイル アリス」は文学教授のジュリアンがまだ50代だと言うのにアルツハイマーになってしまうと言う悲劇で,実はわたくしはまだ見てません、と言うか,見るのが怖いのです。既にその激演でアカデミー賞候補と騒がれていますが, 身近過ぎて,身につまされそうなのです。
そして「ハンガー ゲーム モッキングジェイ第1章」では戦闘服のようなスタイルでやたらに檄を飛ばす独裁制の指導者のような役を演じています。10代の女の子がファンの映画ですから,それなりに深刻な演技なものの,何処かに漫画チックさを取り入れて,そのバランスの微妙さが彼女の演技力の底力を見せてます。
「ブーギー ナイツ」(97)で共演したフィリップ シーモア ホフマンの最後の映画となってしまったことについて質問しました。(実は質問するのも憚られたのですが)
「どんなに小さなシーンでも最大の努力と献身を込める俳優として最高の人でした。周囲のレベルをいやでも引き上げてそれを無言で強要しても、誰からも好かれる,優しくて,包容力に溢れたフィリップでした。まだ亡くなったなんてとても信じられません。いつでもひょこっと現れて来そうな気がします。大好きな友人としていつまでも私の中で永遠に生きています」
と悲痛な表情で答えてくれました。それを聞いているだけで,すっかり悲しくなってしまいました。
2014「ハンガー ゲーム:モッキングジェイ第1章」 |
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