MELISSA MCCARTHY 2019
MELISSA MCCARTHY 2019
メリッサ マッカーシーが深刻なドラマ映画の主役で見事にオスカー主演女優賞の候補になりました。
「 CAN YOU EVER FORGIVE ME?」(いつか私を許してくれますか?)という題名で、メリッサは売れないライターを演じています。
お金に困って編集長のパーテイーに呼ばれていないのに現れて海老のカクテルなどをハンドバッグに忍ばせてうちに帰ってからモリモリ食べたり、トイレの戸棚を開けて使い残りのトイレットペーパーがたくさんあるのを不思議に思ったり、
といったコミカルな場面がちりばめてありますが、主題は深刻な犯罪の「偽造」なのです。
有名なライターから送られた手紙を骨董屋で売ろうとした時に、キラリとひらめいたのが、この手の手紙やカードを自分で偽造して売ってやろうというアイデア。
早速飲み仲間の不良英国人のリチャード E グラント
(大好きな渋い俳優。あとで彼のことを書きますから)
と組んで大量生産した偽造の古文書(でもないですが)をいろいろなお店で売り始めます。
というドライで、辛口、ピリリと七味唐辛子が効いたストーリーで、普段は太めで可愛い女性を演じがちなメリッサが
意地悪で、世間のつまはじきに近い中年女性をリアルに、身にしみる存在を見せて激演してくれました。
いつも思うのことですが、喜劇の方がはるかにむずかしい、ですから喜劇俳優がドラマを演じるとぐんと迫力が増します。メリッサの場合も同様。
ゴールデングローブの授賞式でレッドカーペットまでたどり着く風景を載せてみましょう。
そして、最初に彼女のことを書いたブログのページを加えました。
MELISSA MCCARTHY
喜劇に無くてはならないヘヴィー級の女優,メリッサ マッカーシーはただ太目だと言う事で,文句を言われているという,肥満王国アメリカの偏見と矛盾を見事に見せています。
日本のデパートではわたくしでさえ,小さなサイズばかり飾ってあって,さて鏡の自分を見て,うんざりさせられますが,アメリカのデパートに行くとLLどころか、XXがたくさんついた大きなサイズの洋服がずらりと陳列されて,わたくしの友人(日本人でちょっと太目)など、だから購買欲がつのる、と喜ぶのです。
その巨大体格はびこるアメリカ人が,メリッサを指差して
「太り過ぎ!ごみ!女優の資格無し!とっとと消えろ!」
などと批判するという,何ともみすぼらしい意識があるのは、自分たちを顧みず、芸能界のスリム美人を見る為にお金を払う,太目はギャラなど貰う価値がない,はた又、自分たちを見ているようで,気分転換にならず、うっとおしい、
と言った精神状態を持っているからに他ならないのでしょう。
ともかく当人は、
「こう言うサイズの芸能人が努力して、活躍している事を評価して欲しい。誰もがサイズ3なんてありえないのだから。脇役で太っていればもっと優しく受け入れるのに,主役を演じ出すと途端に批判の声が大きくなるなんて,現実に太目の人間たちに対する差別じゃないの!」
と対応して、
「無理にダイエットをする気もないし,これで充分健康ですし、自分の外見に卑屈になる必要などありません」
と威勢が良いのが,何とも頼もしいのです。
メリッサは1970年8月26日にイリノイ州のプレインフィールド(PLAINFIELD )とその名も田舎らしい中西部の街に生まれ,実家は農家で,畑と牧場ですくすくと育ったそう。
人前でおかしな事をいって喜ばれるのが大好きだったメリッサはニユーヨークに出てスタンダップ 芸人としてスタート。90年後半になって、
ロスアンジェルスに移り,テレビシリーズ「ギルモア ガールズ」(00)のレギュラーになり,陽気で,親分肌のキャラクターが注目され,映画の役も入って来ます。
「ブライズメイド」(11)と言う結婚式でのトイレユーモア満載の喜劇映画で全ての場面のコミカルレベルをぐんと上げ,「アイデンテイテイー シーフ」(13)ではジェイソン ベイトマンと共演の主役,
同年の「ザ ヒート」では,エリートFBI捜査官のサンドラ ブロックとコンビと組む地元の女デカ役(デカと刑事!の掛け言葉)を演じて,スーパースターのサンドラと引けを取らない喜劇演技を披露して、スターの座を得ました。
夫君のベン ファルコーンとの間に2児があり,自宅はとびきり整頓され,全てが一家の主婦の才能を見せていると自称散らかり魔のサンドラがびっくりしたり、羨ましがったりしてました。
新作「タミー」(14)はその夫君が脚本,監督を担当,中年のメリッサは会社をクビになり,おまけに夫は浮気,では車をぶっ飛ばして何処かにいってやろうとアル中の祖母(68歳のスーザン サランドンが48歳のメリッサの祖母と言うガッツの役)を道ずれに冒険を始める、と言う映画に主演しています。
何処かにサランドンとジーナ デイヴィスの「セルマ&ルイーズ」(91)を思い出させる,ウーマンパワー(と言う言葉も古めかしいですが)噴出のストーリーではありませんか。
メリッサ マッカーシーが深刻なドラマ映画の主役で見事にオスカー主演女優賞の候補になりました。
「 CAN YOU EVER FORGIVE ME?」(いつか私を許してくれますか?)という題名で、メリッサは売れないライターを演じています。
お金に困って編集長のパーテイーに呼ばれていないのに現れて海老のカクテルなどをハンドバッグに忍ばせてうちに帰ってからモリモリ食べたり、トイレの戸棚を開けて使い残りのトイレットペーパーがたくさんあるのを不思議に思ったり、
といったコミカルな場面がちりばめてありますが、主題は深刻な犯罪の「偽造」なのです。
有名なライターから送られた手紙を骨董屋で売ろうとした時に、キラリとひらめいたのが、この手の手紙やカードを自分で偽造して売ってやろうというアイデア。
早速飲み仲間の不良英国人のリチャード E グラント
(大好きな渋い俳優。あとで彼のことを書きますから)
と組んで大量生産した偽造の古文書(でもないですが)をいろいろなお店で売り始めます。
というドライで、辛口、ピリリと七味唐辛子が効いたストーリーで、普段は太めで可愛い女性を演じがちなメリッサが
意地悪で、世間のつまはじきに近い中年女性をリアルに、身にしみる存在を見せて激演してくれました。
いつも思うのことですが、喜劇の方がはるかにむずかしい、ですから喜劇俳優がドラマを演じるとぐんと迫力が増します。メリッサの場合も同様。
ゴールデングローブの授賞式でレッドカーペットまでたどり着く風景を載せてみましょう。
そして、最初に彼女のことを書いたブログのページを加えました。
2019年1月6日ゴールデングローブ授賞式の会場に到着。 |
スタンドのファンに手を振ってます。 |
夫君のベン ファルコーン と。 |
スナップショットでは、緑色のドレスのキャサリン ゼタ ジョーンズ、右後ろにはアダム ドライバーと彼の奥方のジョアンナ タッカーなどの顔が見えます。 |
バーでやけくそにお酒を飲むメリッサとリチャード。 |
売れなくて、ひがみ、妬みに浸っているライター役。 |
しばらく前のツーショットです。 |
MELISSA MCCARTHY
喜劇に無くてはならないヘヴィー級の女優,メリッサ マッカーシーはただ太目だと言う事で,文句を言われているという,肥満王国アメリカの偏見と矛盾を見事に見せています。
日本のデパートではわたくしでさえ,小さなサイズばかり飾ってあって,さて鏡の自分を見て,うんざりさせられますが,アメリカのデパートに行くとLLどころか、XXがたくさんついた大きなサイズの洋服がずらりと陳列されて,わたくしの友人(日本人でちょっと太目)など、だから購買欲がつのる、と喜ぶのです。
その巨大体格はびこるアメリカ人が,メリッサを指差して
「太り過ぎ!ごみ!女優の資格無し!とっとと消えろ!」
などと批判するという,何ともみすぼらしい意識があるのは、自分たちを顧みず、芸能界のスリム美人を見る為にお金を払う,太目はギャラなど貰う価値がない,はた又、自分たちを見ているようで,気分転換にならず、うっとおしい、
と言った精神状態を持っているからに他ならないのでしょう。
ともかく当人は、
「こう言うサイズの芸能人が努力して、活躍している事を評価して欲しい。誰もがサイズ3なんてありえないのだから。脇役で太っていればもっと優しく受け入れるのに,主役を演じ出すと途端に批判の声が大きくなるなんて,現実に太目の人間たちに対する差別じゃないの!」
と対応して、
「無理にダイエットをする気もないし,これで充分健康ですし、自分の外見に卑屈になる必要などありません」
と威勢が良いのが,何とも頼もしいのです。
メリッサは1970年8月26日にイリノイ州のプレインフィールド(PLAINFIELD )とその名も田舎らしい中西部の街に生まれ,実家は農家で,畑と牧場ですくすくと育ったそう。
人前でおかしな事をいって喜ばれるのが大好きだったメリッサはニユーヨークに出てスタンダップ 芸人としてスタート。90年後半になって、
2013 「ザ ヒート」 |
「ブライズメイド」(11)と言う結婚式でのトイレユーモア満載の喜劇映画で全ての場面のコミカルレベルをぐんと上げ,「アイデンテイテイー シーフ」(13)ではジェイソン ベイトマンと共演の主役,
2013 |
夫君のベン ファルコーンとの間に2児があり,自宅はとびきり整頓され,全てが一家の主婦の才能を見せていると自称散らかり魔のサンドラがびっくりしたり、羨ましがったりしてました。
新作「タミー」(14)はその夫君が脚本,監督を担当,中年のメリッサは会社をクビになり,おまけに夫は浮気,では車をぶっ飛ばして何処かにいってやろうとアル中の祖母(68歳のスーザン サランドンが48歳のメリッサの祖母と言うガッツの役)を道ずれに冒険を始める、と言う映画に主演しています。
何処かにサランドンとジーナ デイヴィスの「セルマ&ルイーズ」(91)を思い出させる,ウーマンパワー(と言う言葉も古めかしいですが)噴出のストーリーではありませんか。
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