JASON ISAACS 2021

June 07, 2021

JASON ISAACS 2021

６月６日がお誕生日のジェイソン　アイザックスの事を一度もこのブログに書いてないのを発見！

今年５８歳、「ハリポタ　シリーズ」（０２−１１）で悪企みばかりしている金髪のマルフォイ MALFOY 父子の父親、ルシアス LUCIUS を演じていた時から、骨太で、凄みがあって、良いなと思ってました。

初期の頃の「ハリポタ」セット訪問で一緒に昼食を食べる機会があって、同じテーブルの横に座ったのですがジェイソンの食べ方のスピードと量に仰天！

山盛りのお肉、ポテト、野菜をナイフとフォークを素早く動かして、パクパク、パクパク、こちらは、突然のスターの出現にもごもごと食べている間に、あちらのお皿は綺麗に空っぽ、そして素早く次の食べ物を取りに行って、またまたお皿いっぱいの食べ物をスパッと食べてしまうのです。

そしてそのマナーがスマートで、全く「卑しい食べ方」ではなく、おそらく舞台生活などでスピード食事に慣らされてしまったのでしょう。それにしても俳優は肉体労働ですから、食べる量も普通の２倍なのでした。

ルックスも逞しくて精悍、体も厚くて、がっしりしているジェイソンの大食ぶりにすっかり印象を深くしたワンシーンで、今もその時の光景が生き生きと目に浮かびます。

ハリウッドの大作に初めて出演した「ザ　パトリオット」（００）THE PATRIOT では英国の軍人、タヴィングトン将校 DAVINGTON を演じて、主役のメル　ギブソン MEL GIBSON の息子を演じたヒース　レッジャー HEATH LEDGER を殺したり、極端な非業ぶりを見せて、「最近稀に見るパワフルな悪役俳優」というレッテルを貼られました。

初めてイスラエルを訪れたのは彼の主演シリーズ「デイッグ」DIG（１５-１６）のロケ現場取材。この時もダイナミックに、精力的に動き回って周囲の人々をリードして、親分肌を見せていました。

最近はインドでのテロ行動を描いた「ホテル　ムンバイ」（１８）HOTEL MUMBAI で謎のロシア人を演じた時のインタヴューで色々話を聞いたのですが、相変わらず肉体が先に出るタフガイがはまり役なのだなあと感心。

１９５３年英国はリバプール LIVERPOOL に宝石商の父親のもと、４人兄弟の３番目として生まれ、両親が敬虔なユダヤ教徒だったため、ユダヤ人のコミュニテイーで育ち、週に２回はシナゴーグに行って「セダー」CHEDER と呼ばれる儀式に出席、ユダヤ人を差別する社会だったため、「ジーグ　ヘイル！」SIEG HEIL （ヒットラーに向けての敬礼）をされたり、あのグースステップ GOOSE STEP　（ナチの兵隊たちの足を高く上げた行進）のマネを見せつけられたり、の頻繁ないじめにあったそうです。

１９７９年、極右だった両親はイスラエルに移住、ジェイソンは後に弁護士や医者、会計士になった兄弟に習って弁護士を目指してブリストル大 UNIVERSITY OF BRITOL 　（８２−８５）に入学し、法律コースを終了しましたが、結局　演技の道を選んで、ロンドンのセントラル　スクール　オブ　スピーチ　アンド　ドラマCENTRAL SCHOOL OF SPEECH AND DRAMA に入団（８５−８８）し、悪役、肉体的なタイプ、タフガイの役を受けては舞台で活躍、ある時のオーデイションで「悪漢役も良いけれど、たまには繊細な男の役がやりたい」と訴えて、舞台版「エンジェルス　オブ　アメリカ」ANGELES OF AMERICA のユダヤ系の内気なゲイの男の役を演じて好評を得たそう。

ハリポタのルシアス　マルフォイの役がシリーズから消えそうになった時は原作者の　J.K.ローリング J.K. ROWLING　に、何とか居残りたいと直訴したかと思うと、マルフォイの金髪のカツラを「パリス　ヒルトン PARIS HILTON の髪型」とふざけたり、プレミアに出席する時に、タキシード姿で地下鉄に乗り、その時は誰も寄ってきたり、騒いだりしなかったのに、いざレッドカーペットに登場したら、ワイワイと名前を呼ばれて、注目を浴びたのは奇妙なことだね、などとストレートなものの言い方がいかにも彼らしいと思いました。

１９８７年に知り合ったBBCのドキュメンタリー監督、エマ　ヒューウイット EMMA HEWIT と共同生活を始め、２００１年に結婚、リリー LILY（０２年生まれ）とルビー RUBY（０５年生まれ）のふたりの娘が生まれています。

ジェイソンは「深く自分はユダヤ人だと信じているが、全く信者ではない」と自由奔放な考え方を話し、２０２０年には少年時代から「何１０年間もドラッグとアルコールとの情愛生活を送ってきた」と告白したあと、「絶対におめでとうとか、良くやったね、誇りに思うよ」など祝ったり、ねぎらわないで欲しい。余計なお世話だ、と相変わらずの　ぶっきらぼう　トークを続けているのも彼らしいのでした。