OSCAR ISAAC

OSCAR    ISAAC

期待の新人,オスカー アイザックはガテマラ生まれの演技も歌もギターもいけるイケメン(こう言うヴォキャブラリーは基本的に避けますが,オスカーにはぴったりだと感じたのです)。

2011年には3本の映画に出てます。
まず「ドライヴ」で,ケリー マリガンの夫役、ライアン ゴスリングがスタントカードライバーと言う主役をした映画,
「テン イヤーズ」ではチャニング テイタムと共演,
そしてマドンナが監督した「W.E.」ではアビー コーニッシュが魅かれて行く警備員の役をピアノを優雅に弾いて演じてました。

1980年1月5日に南米のガテマラにキューバ人の父とガテマラ人の母親のもとに生まれ,たった4ヶ月でアメリカに移住。ですからオスカーはほとんどアメリカ人として育ちました。マイアミに住んでいる時,舞台の魅力に魅かれ,ニユーヨークにやって来て,名門ジュリアードの試験に合格。卒業してすぐの役は「PU−239」(06)と言う映画で,ここでロシアのギャングを演じ,これを観たステーヴン ソダーバーグ監督は「チェ」(08)に起用。
次はラッセル クロウがタイトル役を演じた「ロビン フッド」(10)での ジョン王の役と大作の中の小さい役が続きました。


初めてオスカーに会ったのは「サッカー パンチ」(11)と言うアクシヨン喜劇でしたが,外見のラテン系マッチョガイからは程遠いい礼儀正しく,知的な若者で,相手を思いやる姿勢が古風な武者のようでした。


そして今回,10月末日にニユーヨークで堂々の主役を張った「インサイド ルウエン デイヴィス」と言う映画での会見では,自己軽視のユーモアもたっぷりに,頼りになるマッチョマンに成長。
「僕の名前はオスカー アイザック ヘルナンデスと言うのだが,芸名を付ける時,オスカー ヘルナンデスにすると英語のジョン スミスと同じで,どこにでもあるつまらない名前だし,キャステイング係が名前だけ見て,「あ、メキシコ人は要らないね」と考えるに違いないと,少しミステリアスなアイザックを苗字にしたんだ。父は肺の専門医師で首都のワシントンで育ったからし,祖母は国連に勤めていたから僕に取ってアメリカは祖国も同然なのだが,やはりキューバとガテマラのラテンの血は燃えたぎっている。

ジュリアードでの最初の年は,音の出し方,例えばフラミンゴの声を真似したり,動物の本能の声を出す練習などがあってね。セリフにとらわれず,性格から出る声と言うのを学んだのだが,これは非常に役に立った」

この映画でオスカーは人気やギャラに妥協しないフォーク歌手を演じているのですが,歌もギターも全て彼自身のパーフォーマンス。おまけに試写会の翌日にはジョーン バエズ,パッテイ スミス,エルヴィス コステロ、マーカス マンフォード、T ボーン バーネットと言ったヴェテランのミュージシャンが演奏する中でオスカーもしっかりソロで歌ったのです。

映画の中で猫を助けるシーンが何度も出てきますが
「実は猫は好きではない。あの可愛がり方は演技力」
と白状してました。
コーエン兄弟のレギュラー,ジョン グッドマンがいとも不気味な大男になって顔を出し,「ドライヴ」で共演したケリー
マリガンがジャステイン テインバーレークの妻役で出てますし,60年代のグリニッチ ヴィレッジでうごめく若者たちの生態がノスタルジックに描かれている音楽ファン必見の映画です。
原作はデーヴ ヴァン ロンクのメモワール「ザ メイヤー
オブ マクデューガル ストリート」で,いつもユニークな映画を創るコーエン兄弟が監督を手がけています。

マドンナが王冠を捨てた恋のウインザー公とシンプソン夫人のエピソードと夫人に魅かれる現代の女性を描いた映画「W.E.」ではアラブ系の警備員の役をしていますが、ルックスが濃いのでタフガイの役が多いいのです。でも歌を歌っているときのオスカーは繊細で、デリケートな雰囲気を醸し出します。
2013 「 INSIDE LLEWYN  DAVIS」


既に決まった出演作が約5本も並ぶ売れっ子になったオスカーのこれからの活躍を見守りましょう。

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