MILES TELLER

MILES   TELLER

マイルスと言うファーストネームが付いた男性(女性も居るかもしれませんが)の両親はほとんどジャズのマイルス デイヴィスのファンのようで,今回のマイルス テラーも原子力発電所の技師の父親がジャズファンだった為ですって。
そして目下賞を狙う新作「ウイップラッシュ」(14)で,現在27歳のマイルスはトランペットではなく,若きドラマーとして大熱演を見せてます。

1987年2月20日 ペンシルヴァニア洲ダウイングタウンに生まれ,フロリダの高校でバンドを結成,ドラムを手がけ,演技熱も湧いて,ニユーヨークのNYUの演劇部を卒業,在学中にニコール キッドマン主演の「ラビット ホール」(10)にキッドマンの息子を誤って車で轢いてしまう高校生の役をリアルに熱演して、その暗い存在感が目立ったのでした。この役のオーデイションでマイルスは顔を赤くし,言葉を詰まらせ,どぎまぎして、それが実に生々しかったから受かったとキッドマンが後で説明しています。

翌年の11年に,前にブロードウェイのミュージカルの舞台に出ていた為に「フットルース」のリメークに出演,しかしいまいちヒットせず,「スペクタキュラー ナウ」(13)で頭角を現しました。青春スターのシャイリーン ウッドリーの相手役で,繊細で破壊的な10代の若者役をはかな気に演じて,評価を得たのです。
そして、この「ウイップラッシュ」のドラマー役で今年のサンダンス映画祭でグランドジュエリー(審査員)賞を受賞。
「実はこの役はやりたくなかったのだけれど,マネージャーが絶対に挑戦するべきと押してくれて,それでしぶしぶ承知した。ドラマーの苦労を少しばかり分かっているし,ミュージシャンの役の難しさも知っていたから。でも挑戦して良かった。今では凄く誇りに思っている」
と素直に白状してました。
テイーンの人気冒険映画シリーズ「デイヴァージェント」(14)にも参加して,忙しいスケジュールに,嬉しそうににきにきしてました。
可愛いとはとても言えない,ちょっとひねくれた顔が画面で印象的に残ります。キュートなヤングが多い中で、ユニークなルックスが武器ですし,演技力も増して,ひと味違った異色の若手がこのマイルスであります。
亡くなった天才的喜劇俳優,ジョン ベルーシの自伝映画で、若い頃のダン アクロイドを演じる企画があります。なるほど似ていますが,ベルーシにも似ていて,あの頃のドラッグ世界の狂気を巧く出すのではないか、と楽しみ。
要注意の若手俳優であります。
2014  WHHIPLASH



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