CYNTHIA NIXON

CYNTHIA   NIXON

シンシア ニクソン。一世を風靡した「セックス アンド シテイー」(1998-2004)の四人の女性グループの中では最も頭脳明晰で理知的な弁護士のミランダを演じて有名になりました。もともとは金髪の髪を赤く染めて、強情で、強がり屋のミランダ役は、根なし草のように男性の動きで揺れる女性群の中で、芯のある根を張った責任あるキャリアーウーマーンの良さを見せてましたが、セクシー度やキュートさには負けていて、それがまた魅力の一つでした。

1966年4月9日ニューヨーク市に、ラジオのレポーターの父親と女優の母の間に生まれています。
SEX AND CITY  左は主人公のサラ ジェシカ パーカー
2015  JAMES WHITE  左はクリスチャン アボット
2015  JAMES WHITE
地元のハンター カレッジからバーナード カレッジと学歴を積んで、大学の舞台からスタートし、ブロードウェイで才能を咲かせ、映画にテレビに進出しましたが、約20年ぐらいは全く無名の女優でした。それが「セックス アンド シテイー」に出るようになって、急激に有名になり、男性を探す四人のシングルガールズの積極的な行動も評判になったのです。
2004  SEX AND CITY



1998年から2003年までは教師の夫と同棲して、二人の子供も設けたのですが、2004年から教育活動家のクリステイーン マリノーニという女性と親しくなり、2012年に同性婚をあげました。二人の間には息子が一人誕生しています。
「今まで私は男性としか付き合ったことがないのですが、クリステイーンと会って、恋に落ち、それがまったく不自然でなく進行したのです。男性とか女性などという区別は私にはありません。私はバイセクシュアルです」
ときっぱりとコメントしていました。

2006年には乳がんとなり、治療をして全快したようですが、以後乳がんのキャンペーンに積極的に参加して、テレビ局の社長に頼み込んで、乳がん特別番組をゴールデンアワーに放映させたりとますます活動的になった様子。

新作「ジェイムス ホワイト」(15)ではニューヨークに住む若い男の破壊的な生き方を描いた作品で、シンシアはその男性の母親役を演じています。映画の中でも癌に侵された母親という役柄で、鬼気迫る熱演を見せてました。

会見に着てきたドレスは自分で買ったものだそうで、とても着やすいし、オリジナルなデザインで気に入っているのよと誇らしげでした。こういう宣伝がからむ席では、スターはほとんどデザイナーからドレスを提供されて、それをスタイリストがアクセサリーやら、靴に髪形などをコーデイネイトして、登場するものなのですが、そのあたりにシンシアの不必要なことを拒む信念を見た気がしました。
どこかにナイチンゲールのような心底から湧いてくる、同情心と、本物の親切な心を持っているシンシアなのです。
2015 JAMES   WHITE

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