STEPHAN JAMES
STEPHAN JAMES
まもなく全米で公開のスポーツ・黒人金メダル・ナチドイツオリンピック映画「レース」(RACE )(16)ー競争のレースと人種のレースを掛けた題です、に陸上競技のエースとして登場したジェエシー オーウェンズを演じているのがステファン ジェイムスです。もちろんまだ全くの無名の新人ですが、爽やかな性格に、人好きのする態度、キュートなルックスとアスレートのしなやかな体を持って、これからぐんぐん進出していくでしょう。
1936年のベルリン五輪はナチ体制のドイツのアドルフ ヒットラーの権力を全世界に見せつける、最適のイベントとして開催されました。彼のアーリアン人種(欧州系白人)優勢論を浸透させるためにも黒人の参加など汚点になると出場を認めなかったのを、当時のIOC会長のアヴェリー ブランデージ(会長の座に就いた唯一の米国人)が努力して、晴れて出場したどころか金メダルを4個も獲って、ヒットラーの神話を破ったのです。
それどころかブランデージ会長はジェシーが白人と同等にホテルに泊まり、レストランで食事をし、という要求をして、ジェシーは平等の権利を得たのでした。懐かしい名前のブランデージ会長はスポーツ組織にありがちな過大な権限や役得を行使したものの、米国選手の威厳を保つことを守りました。そして英国の優雅なベテラン、ジェレミー アイアンズがブランデージを演じて、映画の質をレベルアップしています。
さてステファンは1993年12月16日カナダのトロント生まれの現在22歳。父御は警官、母御はソーシャル ワーカー(お役所とか福祉施設で働く人)、兄貴はパイロット、という安定した家に生まれ、小さい頃はヒップホップの歌手を志していたそうです。
大好きなスポーツ選手はコービ ブライアント(LA レイカーズ)とニコッと笑って言ってました。
細くて長い指、お行儀が良いこと、カナダ東部出身なのでフランス語もペラペラ、とエレガントな身のこなしもあって、とても気持ちの良い若手俳優です。
2013年の話題作、キング牧師の「セルマ」(邦題「グローリー・明日への行進」)で市民権運動を進める一人、ジョン ルイスを演じて、一躍名前が広まりました。
「オスカー受賞に至らなかったけれど、僕にとってこの映画は受賞などと比較できないほどの重要な歴史だと考えている。若い人々にとってキング牧師の功績を改めて語り告げたという役割に参加できて大きな誇りを持っている」
2015年のトロント映画祭では新人賞を受け、さらにブラック ヒストリー マンスではカナダの影響ある黒人として表彰されたりと母国でも評価が高まっています。
実はジェシー オーウェンズの役は最初、ジョン ボエガ(英国人俳優)が起用されるはずだったのですが、ボエガは超大作「スターウオーズ」(15)の大役を得て、棚から牡丹餅で、ステファンのところに転がり込んだと言うラッキーな展開もありました。
当時の写真を探しているうちに、ベルリン五輪でのナチのシンボル、ハーケンクロイツたなびく会場や、ドイツとその協賛国がハイル ヒットラーの敬礼をしている光景、などなどが出てきて、おまけにブランデージのそこらの映画よりはるかにドラマに溢れた人生などを知って、うーむと唸っているところです。アマチュアリズムを貫き、最初の奥方が亡くなってから、それまで希望として話していた「僕はドイツの貴族の姫と結婚したい」という願望を現実のものとしたり、二人の奥方との間には子供がなくても、他の女性たちとの間の子供がいたり、と、とびきりカラフルな生き方をした人だったのです。
話が横道にそれてしまいましたが、この「レース」という映画はそういう歴史のドラマを激しく感じさせる映画でした。
まもなく全米で公開のスポーツ・黒人金メダル・ナチドイツオリンピック映画「レース」(RACE )(16)ー競争のレースと人種のレースを掛けた題です、に陸上競技のエースとして登場したジェエシー オーウェンズを演じているのがステファン ジェイムスです。もちろんまだ全くの無名の新人ですが、爽やかな性格に、人好きのする態度、キュートなルックスとアスレートのしなやかな体を持って、これからぐんぐん進出していくでしょう。
1936年のベルリン五輪はナチ体制のドイツのアドルフ ヒットラーの権力を全世界に見せつける、最適のイベントとして開催されました。彼のアーリアン人種(欧州系白人)優勢論を浸透させるためにも黒人の参加など汚点になると出場を認めなかったのを、当時のIOC会長のアヴェリー ブランデージ(会長の座に就いた唯一の米国人)が努力して、晴れて出場したどころか金メダルを4個も獲って、ヒットラーの神話を破ったのです。
それどころかブランデージ会長はジェシーが白人と同等にホテルに泊まり、レストランで食事をし、という要求をして、ジェシーは平等の権利を得たのでした。懐かしい名前のブランデージ会長はスポーツ組織にありがちな過大な権限や役得を行使したものの、米国選手の威厳を保つことを守りました。そして英国の優雅なベテラン、ジェレミー アイアンズがブランデージを演じて、映画の質をレベルアップしています。
さてステファンは1993年12月16日カナダのトロント生まれの現在22歳。父御は警官、母御はソーシャル ワーカー(お役所とか福祉施設で働く人)、兄貴はパイロット、という安定した家に生まれ、小さい頃はヒップホップの歌手を志していたそうです。
大好きなスポーツ選手はコービ ブライアント(LA レイカーズ)とニコッと笑って言ってました。
細くて長い指、お行儀が良いこと、カナダ東部出身なのでフランス語もペラペラ、とエレガントな身のこなしもあって、とても気持ちの良い若手俳優です。
2013年の話題作、キング牧師の「セルマ」(邦題「グローリー・明日への行進」)で市民権運動を進める一人、ジョン ルイスを演じて、一躍名前が広まりました。
「オスカー受賞に至らなかったけれど、僕にとってこの映画は受賞などと比較できないほどの重要な歴史だと考えている。若い人々にとってキング牧師の功績を改めて語り告げたという役割に参加できて大きな誇りを持っている」
2015年のトロント映画祭では新人賞を受け、さらにブラック ヒストリー マンスではカナダの影響ある黒人として表彰されたりと母国でも評価が高まっています。
実はジェシー オーウェンズの役は最初、ジョン ボエガ(英国人俳優)が起用されるはずだったのですが、ボエガは超大作「スターウオーズ」(15)の大役を得て、棚から牡丹餅で、ステファンのところに転がり込んだと言うラッキーな展開もありました。
当時の写真を探しているうちに、ベルリン五輪でのナチのシンボル、ハーケンクロイツたなびく会場や、ドイツとその協賛国がハイル ヒットラーの敬礼をしている光景、などなどが出てきて、おまけにブランデージのそこらの映画よりはるかにドラマに溢れた人生などを知って、うーむと唸っているところです。アマチュアリズムを貫き、最初の奥方が亡くなってから、それまで希望として話していた「僕はドイツの貴族の姫と結婚したい」という願望を現実のものとしたり、二人の奥方との間には子供がなくても、他の女性たちとの間の子供がいたり、と、とびきりカラフルな生き方をした人だったのです。
話が横道にそれてしまいましたが、この「レース」という映画はそういう歴史のドラマを激しく感じさせる映画でした。
おそらく東京五輪(64)でしょう。ブランデージ会長です。 |
アヴェリー ブランデージ |
1936年ベルリン五輪 ハイル ヒットラー! |
実物のジェシー オーウエンズ |
2016「レース」 |
2013「グローリーロード」キング牧師を演じたデイヴィッド オイエロウと。 |
1936年ベルリン五輪ナチ印ハーケンクロイツの中を聖火ランナーが行きます。 |
1936年ベルリン五輪 銅メダルの日本人選手、田島直人と金メダルのジェシー オーウエンズ、田島選手は3段跳びで金メダルを受賞しました。 |
2016「レース」 |
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