PATRICIA CLARKSON 2018
PATRICIA CLARKSON 2018
最近のパトリシア クラークソンの活躍ぶりに、なんとも嬉しい思いをしています。
まず映画では「ブックショップ」BOOKSHOP(18)という1959年の東アングリカンの小さな町を舞台にした英国の映画にエミリー モーテイマーとビル ナイ など英国俳優に混じって、驕慢な貴婦人役を楽しそうに演じていますし、テレビでは「シャープ オブジェクト」でエイミー アダムスの格式ばった母親役、「ジョナサン」では精神科医役、その上に約4本もの映画テレビに顔を出しているという忙しさなのです。
予定の企画もどんどんと出てきて、今や「気位の高い夫人」「知的で聡明なプロフェッショナル」「退廃的なグランドデーム」といった役をスムースにこなして、その度に昔風の美しさをスクリーンに映して、気分を高揚させてくれる稀有な女優と言えましょう。
数週間前のマンハッタンでのインタヴューにはシックな黒のドレスを着て、さて足元を見ると銀の飾りがついた鮮やかな群青色のハイヒールを履いています。
おー、素敵な靴ですね!と褒めるとすぐさまデスクの上に靴を乗せて見せびらかしてくれました。こういうやんちゃな態度がエレガンスの極致の彼女から飛び出てくるところが素敵なのです。
昨年から続いているセクハラ絶滅とギャラの男女差をなくす運動については
「More Pay, More Say and No Lay」
(もっと給料を、もっと(女性に)声を、セックスはダメ)
というフレーズを提供していました。
顔の肌の美しさは有名ですが、(絶対に太陽が輝いている時は外に出ない、出る必要がある時は大きな帽子をかぶること!)手もとびきり綺麗で
「俳優にとって手はとっても大事な道具ですから、しっかりと手入れをしていますし、役によって、手の動きや使い方を変えるのも演技に加えるのですよ」
としなやかに、エレガントに答えてくるのでした。
「私は結婚とか子供を生むような運命に生まれてこなかったから、一人の生活で至極満足で幸福です」
と言い切るように、過去にキャンベル スコット(俳優でジョージ C。スコットの息子)などと交際していますが、自分の信念に忠実に華麗な独身を楽しんでいます。
以前にパトリシアのことを書いたページをもう1度ご覧にいれましょう。
PATRICIA CLARKSON
古き良き時代の家庭の主婦,それも秘密を持った魅惑的な存在がパトリシア クラークソンが醸しだすイメージです。
整った顔立ちに,理想的な体型,長くて波打った金髪のすべてが50年代の雰囲気で,おまけにウイスキー ボイスと呼ばれる暗がりの中で囁くようなかすれたセクシーな声。
かなり前のゴールデン グローブ賞の後のパーテイーで,父上と一緒に出席していた時,かなりの業界人に囲まれて,美しく,艶やかに,自分の魅力を充分に察して,おしゃべりをしていました。
「私ってどうしてもシアトリカルになってしまうの。小さい時からスターの物まねをして,スポットライトが当たっている気分に浸って,演技をしているのふりをするのが大好きだったのですよ。自然に振る舞えと言われてもこれがもう当たり前なの」
と柔らかそうな髪をかきあげながら,婉然と笑う姿はまるで「サンセット大通り」のグローリア スワンソンのようでした。
傍らで楽しそうに娘のスターぶりを眺めている父上は、
「パトリシアは生まれながらの女優だと思わずにはいられないね。母親の血を引いたのでしょう。僕のワイフは政治家ですからね」
と誇らしげに告げてくれました。
1959年12月29日 ルイジアナ州のニユーオーリンズに5人姉妹の末娘として生まれたパトリシアは、学校の総務に勤める父親と市会議員の母親のもとで,豊かに,和やかに育ち,大学を出てから名門イエール大の演劇科に入学。
舞台出演で好評を得てから,映画のデビューは「アンタッチャブル」(87)でのエリオット ネスの妻の役でした。
翌年にはクリント イーストウッド最後のダーテイー ハリー役の「デッド プール」(88)に彼と絡むテレビのリポーター役で出ています。
初めて会ったのは「グリーン マイル」(99)で刑務所長の重病の妻を演じたとき。40歳になったばかり。屈託がなくて,男性たちとの戯れの会話を楽しむ余裕の美女でした。
「エデンより彼方に」(02)(原題は[FAR FROM HEAVEN])の主役のジュリアン ムーアも彼女の親友に扮したパトリシアもオーソドックスな美女で50年代の衣装がエレガントにしてセクシーでした。この作品でパトリシアはジュリアンの夫がゲイなのは許せても,ジュリアンが黒人と付き合うのは許せないと言う保守的で,差別的な家庭の主婦を冷たく,美しく演じています。
「私はいかにも桂冠詩人とロマンスをしそうに思えるでしょうけど,本当はオートバイ野郎などが好きなの。がさつな中に,繊細なロマンチシズムを見出す時が最高。スピード,セックス,風になびく髪,すべてが感性を刺激すると思わない?」
といささか露悪的なことを言って,相手の反応を楽しむ不良っぽいところも魅力的な独身スターです。
「カイロ タイム 異邦人」(09)をぜひご覧下さい。日本では今年(2013)の10月公開だそう。 今は連日のように破壊されて行くエジプトの首都の永久の風格と伝統がヴィヴィッドに描かれています。そしてエジプトの男性にぐんぐんと魅かれて行く
アメリカ人のビジネスマンの妻をパトリシアは,躊躇しながらも,吸い寄せられて行く姿をひたむきに熱演。洒落た大人のロマンスが展開しますから。
最近のパトリシア クラークソンの活躍ぶりに、なんとも嬉しい思いをしています。
まず映画では「ブックショップ」BOOKSHOP(18)という1959年の東アングリカンの小さな町を舞台にした英国の映画にエミリー モーテイマーとビル ナイ など英国俳優に混じって、驕慢な貴婦人役を楽しそうに演じていますし、テレビでは「シャープ オブジェクト」でエイミー アダムスの格式ばった母親役、「ジョナサン」では精神科医役、その上に約4本もの映画テレビに顔を出しているという忙しさなのです。
予定の企画もどんどんと出てきて、今や「気位の高い夫人」「知的で聡明なプロフェッショナル」「退廃的なグランドデーム」といった役をスムースにこなして、その度に昔風の美しさをスクリーンに映して、気分を高揚させてくれる稀有な女優と言えましょう。
数週間前のマンハッタンでのインタヴューにはシックな黒のドレスを着て、さて足元を見ると銀の飾りがついた鮮やかな群青色のハイヒールを履いています。
おー、素敵な靴ですね!と褒めるとすぐさまデスクの上に靴を乗せて見せびらかしてくれました。こういうやんちゃな態度がエレガンスの極致の彼女から飛び出てくるところが素敵なのです。
昨年から続いているセクハラ絶滅とギャラの男女差をなくす運動については
「More Pay, More Say and No Lay」
(もっと給料を、もっと(女性に)声を、セックスはダメ)
というフレーズを提供していました。
顔の肌の美しさは有名ですが、(絶対に太陽が輝いている時は外に出ない、出る必要がある時は大きな帽子をかぶること!)手もとびきり綺麗で
「俳優にとって手はとっても大事な道具ですから、しっかりと手入れをしていますし、役によって、手の動きや使い方を変えるのも演技に加えるのですよ」
としなやかに、エレガントに答えてくるのでした。
「私は結婚とか子供を生むような運命に生まれてこなかったから、一人の生活で至極満足で幸福です」
と言い切るように、過去にキャンベル スコット(俳優でジョージ C。スコットの息子)などと交際していますが、自分の信念に忠実に華麗な独身を楽しんでいます。
以前にパトリシアのことを書いたページをもう1度ご覧にいれましょう。
PATRICIA CLARKSON
古き良き時代の家庭の主婦,それも秘密を持った魅惑的な存在がパトリシア クラークソンが醸しだすイメージです。
整った顔立ちに,理想的な体型,長くて波打った金髪のすべてが50年代の雰囲気で,おまけにウイスキー ボイスと呼ばれる暗がりの中で囁くようなかすれたセクシーな声。
かなり前のゴールデン グローブ賞の後のパーテイーで,父上と一緒に出席していた時,かなりの業界人に囲まれて,美しく,艶やかに,自分の魅力を充分に察して,おしゃべりをしていました。
「私ってどうしてもシアトリカルになってしまうの。小さい時からスターの物まねをして,スポットライトが当たっている気分に浸って,演技をしているのふりをするのが大好きだったのですよ。自然に振る舞えと言われてもこれがもう当たり前なの」
と柔らかそうな髪をかきあげながら,婉然と笑う姿はまるで「サンセット大通り」のグローリア スワンソンのようでした。
傍らで楽しそうに娘のスターぶりを眺めている父上は、
「パトリシアは生まれながらの女優だと思わずにはいられないね。母親の血を引いたのでしょう。僕のワイフは政治家ですからね」
と誇らしげに告げてくれました。
1959年12月29日 ルイジアナ州のニユーオーリンズに5人姉妹の末娘として生まれたパトリシアは、学校の総務に勤める父親と市会議員の母親のもとで,豊かに,和やかに育ち,大学を出てから名門イエール大の演劇科に入学。
舞台出演で好評を得てから,映画のデビューは「アンタッチャブル」(87)でのエリオット ネスの妻の役でした。
翌年にはクリント イーストウッド最後のダーテイー ハリー役の「デッド プール」(88)に彼と絡むテレビのリポーター役で出ています。
初めて会ったのは「グリーン マイル」(99)で刑務所長の重病の妻を演じたとき。40歳になったばかり。屈託がなくて,男性たちとの戯れの会話を楽しむ余裕の美女でした。
「エデンより彼方に」(02)(原題は[FAR FROM HEAVEN])の主役のジュリアン ムーアも彼女の親友に扮したパトリシアもオーソドックスな美女で50年代の衣装がエレガントにしてセクシーでした。この作品でパトリシアはジュリアンの夫がゲイなのは許せても,ジュリアンが黒人と付き合うのは許せないと言う保守的で,差別的な家庭の主婦を冷たく,美しく演じています。
「私はいかにも桂冠詩人とロマンスをしそうに思えるでしょうけど,本当はオートバイ野郎などが好きなの。がさつな中に,繊細なロマンチシズムを見出す時が最高。スピード,セックス,風になびく髪,すべてが感性を刺激すると思わない?」
といささか露悪的なことを言って,相手の反応を楽しむ不良っぽいところも魅力的な独身スターです。
「カイロ タイム 異邦人」(09)をぜひご覧下さい。日本では今年(2013)の10月公開だそう。 今は連日のように破壊されて行くエジプトの首都の永久の風格と伝統がヴィヴィッドに描かれています。そしてエジプトの男性にぐんぐんと魅かれて行く
アメリカ人のビジネスマンの妻をパトリシアは,躊躇しながらも,吸い寄せられて行く姿をひたむきに熱演。洒落た大人のロマンスが展開しますから。
2018 SHARP OBJECT やおら、足を上げてお得意のハイヒールを見せてくれました。 |
2018 |
2018「シャープ オブジェクト」エイミー アダムス(左)の母親役。 |
2018「ブックショップ」でのリッチなマダム役。 |
2018「ブックショップ」エミリー モーテイマー(左) |
2018「シャープ オブジェクト」 |
2018「ブックショップ」ビル ナイ と。 |
かなり前の交際していたキャンベル スコット と。 |
2018 「シャープ オブジェクト』 |
何しろ、常に艶やかなのです。 |
2011 FIVE with Jennifer Aniston and Jeanne Tripplehorn |
2003 PIECES OF APRIL |
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