KEELEY HAWES

July 15, 2021

KEELEY HAWES

キーリー　ハウズ、大大好きな英国の美人女優なのですが短いとは言え、変わった名前と綴りなのでなかなか、すぐに覚えられない名前なのです。

初めて知ったのは、ご贔屓の英国スパイシリーズ「MI−５」でブロンドできりりとしたショートヘヤーの若い女性諜報員を演じた時。相棒の主演男優、マシュウ　マクファイジェンMATTHEW MACFADYEN と、この撮影で知り合って、当時キーリーは結婚して、１児も居たにもかかわらず、雨の中、マシュウの熱情の求婚「今のハズバンドよりずっとあなたを幸せにします！」という約束に降参してしまったという究極のロマンスが起こったのです。

ちなみに現在は「MI-5 」というシリーズ名ですが、当時英国では「スプークス」SPOOKS という題名で、登場人物のスパイの素性を隠すというPRトリックで俳優たちの名前も出さなかったと言う凝ったものでした。

１９７６年２月１０日、英国はロンドンのマリルボーン MARYLEBONE に、クレア　ジュリア　ハウズ　 CLAIRE JULIA HAWES として、あのロンドンのシンボルの黒いタクシーの運転手を父親に持って、４人兄妹の末っ子として生まれ、貧しいながらも幸せな家族と育ち、高校生頃から演劇学校に通って、演技や、発音、動き、などなどの基本をしっかりと学びました。

母は家庭に居て４人の子供を愛情たっぷりに育ててくれて、芸能界に進むなんて夢にも思わない生活だったのが、突然末娘が女優になって、運転手の父上はタクシーに乗るお客様にたっぷり自慢したり、宣伝したと言われてます。何とも微笑ましい親子ではないですか。

英国の黒タクシー運転手は資格を得るのが難しく、網の目のようなロンドンの街を網羅する知識を持つ、人々から尊敬されている職業のひとつなのです。

演劇学校に通っているときにモデルにスカウトされ、そこから色々なチャンスが巡ってきたものの、生活費を稼ぐためにありとあらゆるアルバイト、マクドナルドの店員、スーパーのレジ、などなどで働いたことをキーリーは誇りを持って思い出していました。

前述した「スプークス」（MI−５）（０２−０４）のレギュラーには現在有名になった英国黒人俳優のデイヴィッド　オイエロウ DAVID OYELOWE も参加していて今見ても十分に楽しめるスパイスリラー　ドラマです。このシリーズの最初のキャストのひとりに選ばれたキーリーは、かわいいショートボブの金髪で敏捷なアクション場面をこなしています。

「アップステアーズ　ダウンステアーズ」UPSTAIRS, DOWNSTAIRS （１０）では上の階に住む貴族階級の令嬢を演じましたが、キーリーは

「タクシーの運転手の娘でも、学校に通って、アクセントをマスターすれば貴族でも、ジプシーの役でも演じられるのよ！」と高い鼻をより高くして「演技力」を可愛らしく、強調しながら自慢しています。

最近では人気絶頂のテレビシリーズ、「ライン　オブ　デユーテイー」LINE OF DUTY （１４−１６）で女性刑事のリンゼイ　デントン DI LIDSATY DENTON を熱演、同僚の男性の刑事たちからセクハラ、暴力を受ける場面は目を背けたくなる酷いものでしたし、やはり賞候補になった「ボディーガード」BODYGUARD （１８）ではセキュリテイーの男性（リチャード　マデン RICHARD MADDEN ）とベッド・インしてしまう政府の女性高官の役を生き生きと演じています。

どちらのTVシリーズも「手に汗握る！」　という常套語がピッタリの非常に面白い内容ですから、日本でもご覧になれたらぜひぜひのオススメであります。

２００１年からマシュウのプロポーズを受ける０４年までDJのスペンサー　マッカラム SPENCER MACCALLUM と結婚、男の子がひとり生まれています。マシュウと再婚してから二人の間にはふたり子供が生まれました。

ロンドンのドーチェスター　ホテル DORCHESTER HOTEL のパーテイーでは夫君のマシュウが先に到着、しばらく経って、撮影で遅くなったキーリーが現れるとマシュウは駆け寄って抱きすくめていて、ふたりの変わらぬ愛情の強さをしっかりと目撃。

今年は「オリヴィア」OLIVIA（２１）という映画に主演、往年のハリウッドの大女優、パトリシア　ニール PATRICIA NEAL を熱演、彼女の夫だった英国作家、ロアルド　ダール ROALD DAHL をヒュー　ボンネビル HUGH BONNEVILLE （「ダウントン　アビー」DOWNTON ABBEY （１０−１５）で主役のグランサム公 EARL OF GRANTHAM を熱演）が演じているという面白そうな時代劇ドラマです。