TRIP DAY 12 ANGKOR WAT
12月16日(月)
朝の5時にホテルを出てアンコールワットの日の出と池に映る鏡映り、逆さアンコールワットを見に行きます。
この日に撮影した写真の量はおそらくワタクシの旅行やらイベントでも一番多かったに違いありません。
真っ暗な中にまず案内センターに行き切符を買います。顔写真付きで3日間入場許可だそうですが、ワタクシたちは2日間のみ。切符の裏には注意事項があって「寺院内での性器露出、ヌード禁止」などと書かれていました。
「ネズミを地雷発見に使用しています」という掲示板にもびっくり。このあたりにはまだまだ地雷が多く残っているのです。。
さて、誰でも適当に知っている「アンコール ワット」について軽く説明しましょう。
9世紀初頭に成立したクメール帝国がアンコール周辺に都を建設。12世紀にカンボジア国王のスーリヤヴァルマン2世が30年の年月をかけて建立、「アンコール」は王の都、「ワット」は寺院と言う意味だそうで当初はヒンドウー教、後に仏教の寺院に。1296年に改修工事がされましたが、16世紀半ばまで外部の人は訪れず、激しく朽ち果てていきました。
象が出入りする「象門」、仏4体、第3回廊、などなどクメール建築として有名です。
1979年 クメール ルージュがアンコールワットを本拠地とし、敵に攻撃された際にかなりの破壊を受けてしまいました。
1992年にユネスコ世界遺産に認められ、今では世界各国が協力して修復工事を支持しています。
2020年には事故があったため象乗りのアトラクションを廃止しましたが、カンボジアのナンバーワンの観光収入を維持するために遊園地や娯楽施設の建設が増えてきました。
日の出前のアンコールワットをガイドさんの懐中電灯で歩くのはかなりのハードウオークで石がゴロゴロしている地面をハンスはこの日初めての杖をついて懸命に歩いています。途中で両側にお掘りが見えると正面の入口にたどり着き、ここからしばらく階段を登ったり降りたり、やっと太陽が出る時に池に写った寺院が逆さの鏡のように見える原っぱに到着。ここで持参の朝食を食べるツーリストやら、お祈りをするお坊さんたち、など来る目的が多種多様なのです。
この朝は曇り空で日の出は見えず、ハンスは非常に残念がっていましたがワタクシはそれ程とは思わず、早く朝ご飯を食べたいとだけ思ってました。
帰り道はずっと楽なルートで暗い中で困難なでこぼこ道を歩かせるのはガイドたちのブラックユーモアなのかな、とも思ったり。
ホテルに戻って朝食を張り切って頂き、午後のツアーに参加します。今度はスカラー(学者)ガイドのジョンさんが専門的な説明をしてくれて、持参の写真やら、図面が入ったファイルをじっくりと見せてくれます。学究的なことが苦手なワタクシは上の空、ハンスも適当、娘だけが学生のように懸命にうなづきながら聴いていました。
ジョンに従いてメインの寺院に入る時、中には急な階段があると聞いたハンスは即ギブアップ、外のベンチで待つことに。ガイドのボブさんも一緒に待ってくれるので安心です。さて、最初の階段を登って、しばらくジョンさんの細かい説明を聞きます。中庭に出ると次の建物の階段がさらに急勾配で手すりがなくて長いのが見えて今度はワタクシが断念。
ベンチがないので庭石に腰掛けて待っていましたが30分ぐらい経っても出てこないのでハンスと合流するために外に出て娘とジョンさんを待ちました。
娘とジョンさんは3度目のさらに急な階段を登ってアンコールワットの中心までたどり着き、ジョンさんの細かい解釈を聞いたそう。
アンコールワットの観光収入に頼るカンボジアは出来るだけ足腰が弱い人にも重要な建物までは入れるように優しい階段なり、横道を作ってもらいたいものです。
この日の昼食は寺院の中のピクニックと予定されていましたが急遽変更してプライベートの家の2階でシェフがお料理した豪華絢爛版となりました。蘭の花などに飾られた食卓、窓からは鮮やかな緑色の南国のプラントが見え、映画に出てくるアジアの貴族やお金持ちのカジュアルなランチのようです。
真っ白な制服姿のシェフがご挨拶、そして黄色のシャツのウェイターがお盆に乗った食事を運んできます。メニューを貼り付けましたが欲張って何もかもを加えて、かえってすべての味の総合効果が失われてしまったという悲しい結果でした。前菜もスープもビーフもどこか美味しくなくて、がっかりの内容でしたが写真的には素晴らしくてとびきりフォトジェニックな昼食となったのです。
外に出ると近所の子供達がお土産を売りに寄ってきて、これもちょっとマイナス効果を上げましたし、ハンスが入ったトイレは横の水桶から自分でトイレに水を掛けるという手動式だったそうで、シニアの観光客にとってはこれも衛生的に疑問でした。
ここからボブが工芸展が並ぶマーケットやら、タイシルクならぬカンボジアシルクのお店などに案内してくれましたがどれにも興味が湧かず、ガイドにとってはコミッションなどの実りのない私達なのでした。
ホテルに戻って娘はプールで泳いだそう。長いツアーを終えたハンスはお昼寝。ワタクシは記録なり、スケジュールの整理などしていた記憶。
夕食はちょっとばかりお洒落をしてワンピースなどを着てホテルの再び同じダイニングルームに。
ワタクシはパスタ、ハンスはカーサデイア、娘がはカレーを食べたと記憶しています。このレストランは清潔、ていねい、簡潔、安定の味、なのでお腹の調子が良くない人には最適なのです。いつものようにビールを飲んでそれなりに満足の夕食を頂きました。
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空が明るくなってから。大勢の観光客がいます。 |
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入場券 |
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学者ガイドのジョンさんの説明を聴いている3人。 |
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学者ガイドのジョンさんのレクチュア。3人の後ろ姿(ボブ撮影) |
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石と彫刻が一体化しています。 |
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ホテルのレストランでの夕食。ワタクシはスパゲッテイー。 |
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中庭で。 |
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回廊から中庭を見下します。 |
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アンコールワットがシンボルのカンボジアの国旗 (ネットから) |
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アンコール ワット 全貌 (ネットから) |
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