ANNE    HATHAWAY


シェイクスピアの奥方もアン ハサウェイと言って書きもの中毒のような夫は “妻は自分のやり方を好む” と言うニュアンスで “アン ハズ ア ウェイ” と似た音で詩にしたりして遊んだのが知られてますが,「プリンセス ダイアリー」(01)の王女様役で有名になったアンは1982年ニユーヨークのブルックリンに弁護士の父親と歌手の母親のもとに生まれてますから 両親はシェイクスピアの事を知って
いた上で娘をアンと名付けたのでしょう。

昔アメリカ製のシャツでハサウェイと言うのが日本でも売られていましたが,何となく軽快な響きを持つ名前ですね。

大きな目と大きな口,真っ白な肌,長身のアンはニユー ジャージー州のミルバムと言う郊外,母の様になりたいと小さい時から有名な演劇スクールに入って,詩や踊りも習っての非常に恵まれた家庭に育っていますから,本人もお行儀もよく,聡明で,配慮もあって,優しいレデイーです。

初めて会ったのは,当たり役になった「プリテイー プリンセス」(邦題)(01)の時。まだ19歳のアンはけたけた笑って,大きな声で失敗談などを言う天真爛漫な,あまりに背が高くて 手足が勝手に動いてしまうようなオリーヴ オイル (ポパイのガールフレンド)みたいな女の子でした。

「もし女優になれなかったら,英語の教授か,精神セラピストになったと思う。11歳ぐらいから友達たちの精神分析を
張り切ってやっていたし,みんなその正確さに驚いていたもの!」
この映画にはジュリー アンドリュースが出ていて,会った時のその興奮覚めやらずのほてりを見せて、
「母の憧れのスターだったから 私にも伝染して,凄く光栄に思ったし,母が誇りに満ちた顔をしているのを見て,感激したり。」
としゃくに触る程,良い子なのでした。

2011年のアカデミー授賞式でジャイムス フランコとデュエットで司会をした時,乗りにのって,白けるジェイムス
を尻目に,激しく歌ったり 踊ったりしていた様に,アンには躊躇とか,シニカルな態度が全く無いのです。

「プラダを着た悪魔」(06)の優等生が生き馬の目を抜くファシヨン界で仕事とスタイルのセンスを学ぶ様に,アンも
同じ様に ポリアンナのごとく映画界の汚染の被害者にならずに,イキイキと誠実に前進しています。

イタリア人の実業家と婚約して,この彼氏が違法取引で有罪になったり(4年間の付き合いはこれで解消)とどこか
やけに無知な面があるのも 可愛らしいと言うか。

「レイチェルの結婚」(08)での精神不安定な妹の役、
「ラブ & ドラッグ」(10)では不治の病の若い女性
をジエイク ギレンホールのバイアグラ セールスマン相手に真っ裸になってベッドシーーンを見せたり,こだわり無く度胸を見せるのもアンらしいのです。

「ダークナイト ライジング」(12)では妖しい魅力のキャットウーマン役を全身で楽しむ様に演じ,目下ロンドンで撮影中の「レ ミゼラブル」ではコゼット役。
「母が昔演じた役だったから 今までずっとやりたいと願っていたの。舞台は何100回も見ているし,私は大の大のレミゼ ファンなのよー!」
と大きな口をばかっと開けて喜んでました。
この撮影セットを訪れたのですが,ヒュー ジャックマンが
ジャン ジャルヴァン役,ラッセル クロウがジャベール警視とやけにオーストラリア勢がはびこっているので,面白そうで楽しみです。みんな歌って踊るミュージカルですから
2010 「アリス イン ワンダーランド」
アンはますます張り切っていたのでした。

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