BRYCE   DALLAS  HOWARD


 テキサス州のダラスで種が撒かれたから,ダラスと言うミドルネームを付けられたと言うブライス ダラス ハワードの父親はロン ハワード(子役からテレビのスター,それから人気監督),母上はシェリル ハワードと言う女優,祖父のランス ハワードも俳優,祖母のジーン スピーグルは女優,伯父のクリント ハワードも俳優と血筋で女優にならざるを得ないような家庭に81年3月2日に生まれたのです。

ダラスで両親が妊娠を認識したと言うだけで名前を付けてしまうあたりがいかにもちゃめっ気のロンらしいですね。と言う訳で育ったのはロスアンジェルスとコネテイカットのグリニッチと西と東のベストの環境でした。
14歳の時,父親が監督した「アポロ 13」に小さな役で出演、しかし有名な父のコネなど絶対に使うものかと,ハワードと言う苗字を使わず,ブライス ダラスとして、ニユーヨークのテイッシュ演劇学校に入り,ここで高名な演劇コーチ,ステラ アドラーに学びます。
舞台を重ね,03年にナイト シャマラン監督が彼女の才能に注目します。「シックス センス」(99)の謎の少年と
2010   [THE HEREAFTER]
不気味なストリーで一躍,ハリウッドのスター監督になったインド人の監督です。

そして、カーステン ダンストが役を降りた時,シャマラン監督が「ヴィレッジ」(04)の盲目の娘役に起用したのです。ウィリアム ハート扮する謎の村長の娘で,ワーキン フィニックスと恋をすると言う役どころでした。演技力はもちろん、ブライスの陶器の様に滑らかな白い肌と真っ青な目がフードから覗いて効果を上げてました。

次にやはりシャラマン監督の「レイデイー イン ザ ウオーター」(06)では主役でしたが,あまりに退屈なプロットで映画は全くヒットせず,シャマラン監督の評価もグーンと落ちたのです。

最近では 「ヒアアフター」(10)でマットデーモン扮する超能力をもつ男とデートをして,彼女の心の中が見えすぎて,ロマンスがうまくいかないと言うプロットに出たり,(二人が料理教室で知り合う時,マットが目隠しをして,彼女が食べ物を彼に食べさせ,人参,とかマッシュポテトだとか当てさせるシーンが,不思議にセクシーな効果を上げてました。老クリントのリビドーは不滅だなと安心したシーンです)
「ヘルプ」(11)での南部の高慢な主婦役は珍しく嫌な女性で,実にリアルに,力強く演じてました。妙に黒人ヘルパーに同情して,良からぬ騒ぎを起こすより,こう言う伝統的
差別主義者の下で働く方が、平穏無事なのでは,と又へそ曲がりの視点がむくむくと湧いてきましたね。南部アメリカの召使い達の日常の描写が興味深かったですが。

ともかくブライスは育ちの良さに恵まれた,全く精神的にも肉体的にも無傷のようなルックスと伸びやかな性格をもって、大学時代から5年間も交際した俳優のセス ガーベルと06年に結婚,翌年長男が生まれ,その後も既に二人ぐらい子供を作ると言うハリウッドのスモッグなど全く無い,超健康的な家庭を育んでいます。撮影の間の映画プロモーシヨンにしばしば巨大なおなかで出てくるのも微笑ましい限りの平和と安定のシンボルのような女優です。

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