JAMES GARNER

JAMES    GARNER


7月19日の夜,ジェイムス ガーナーが自宅で亡くなりました。86歳でした。1928年4月7日オクラホマ州のノーマンで3人姉弟の末っ子として,雑貨商を営む父親のもとに生まれ,母親は若くして亡くなったそうです。後妻をもらった父親との家庭は余り幸福ではなかった由。

初めて彼にあったのはサリー フィールドと淡いロマンスを繰り広げる「マーフィーズ ロマンス」(85)だったと思います。スターの意識を全く持たない,それでも大柄でハンサムな自分の魅力を心得て,相手に気楽な気分を提供してくれる,頼もしい親分肌のスターでした。
いつかもっと詳しい事を書きますが,今のハリウッドでは見当たらない媚びない,男らしさに生き甲斐を持っているタイプで、ざっと考えても他にはクリント イーストウッドぐらいしか見当たりません。

「ロックフォード氏の事件簿」(74−80)と「マーヴェリック」(81−82),どちらも後から続編や映画版など色々おまけが出ていますが、のふたつのテレビシリーズの他に,映画にもたくさん主演してました。

頑固で有名で,自分の主張を通し,その為に何度もスタジオを相手に訴訟問題を起こし,ほとんどの場合示談なりで勝ってきました。その上に投資などにも才能があって,大変な資産家でもあったと聞いています。
最後に見た映画はおそらく「きみに読む物語」(「ノートブック」)(04)だったでしょう。ライアン ゴスリング主演の恋愛ドラマで,ジェイムスは老人ホームでジーナ ローランズとスローダンスを踊ってました。
「グランプリ」(66)と言う映画でレーサーの役を演じてから,自分でもレーサーとしてもろもろのレースに参加し,アメリカン インターナシヨナル レース チームのオーナーでもありました。

56年に会ってから2週間後に結婚したロイス夫人とふたりの娘がいるそうです。

又ハリウッドの輝きが衰えてしまったような気がします。
どこに行っても,楽しい事を発見するジェイムスでしょうから、今も下界の騒ぎをからからと笑って眺めては一杯やっているに違いありません。
1985  「マーフィーズ ロマンス」

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