DAVID MORRISSEY




DAVID  MORRISSEY


最近、非常に感心したTVドラマシリーズは「シャーウッド」SHERWOOD (22)という英国の刑事物で、最近とみに貫禄が出て来た58歳の中堅俳優のデイヴィッド モリッセーが、義賊「ロビン フッド」ROBIN HOOD が出没したノッティングハム NOTTINGHAM にある有名な森、シャーウッドで発生する殺人事件を追うというストーリーですが、ロビン フッドにあやかって、弓矢が殺人の凶器という設定なのです。

実在の事件、炭鉱町でのストライキとスト破り、その戦いに絡む警官たちが現在もお互いに対抗心を燃やしている事態をドラマに盛り込み、デイヴィッド演じるローカルのチーフも当時の傷、罪悪感を引きずって、彼の妻も何やらスパイの疑惑が掛けられ、ロンドンのスコットランドヤードからやはり当時若き警官だったシニカルな老刑事(ロバート グレニスター ROBERT GLENISTER )が派遣されて来ます。


デイヴィッドは1964年6月21日 英国はリバプール LIVERPOOL のケンジントン KENSINTON にデイヴィッド マーク モリッセー DAVID MARK MORRISSEY として、靴屋の父親とフットボール(プロサッカー)の場外賭博ビジネスに勤めていた母親のもとに4人姉弟の末っ子として生まれ、小さい頃からミュージカルが大好きでジーン ケリー GENE KELLY の大ファンだったそう。11歳の時「オズの魔法使い」WIZARD OF OZ のカカシの役をもらって、ユース シアターに入会。14歳で本格的に俳優を目指し始めました。それから正式に演劇を名門ロイヤル アカデミー オブ ドラマテイック アート RADA  ROYAL ACADEMY OF DRAMATIC ART で学びます。

英国映画協会の俳優図鑑で「同世代で最も器用で何でもこなす俳優。役作りのための完璧な準備とリサーチでも知られる」とあるように、俳優業に真剣に真面目に取り組んでいる姿勢がスクリーンから感じられる、頼もしい俳優。

ワタクシが初めて彼のことを良いなーと思ったのは「ステイト オブ プレイ STATEOF PLAY(03)というテレビドラマで若き政治家を演じた時、ジェイムス マカヴォイ JAMES MACAVOY が若き新聞記者、ビル ナイ BILL NIGHY が新聞社の部長のような役を演じてました。非常に面白くてスリリングなストーリーですからチャンスが有ればぜひご覧下さい。

それから「ブラック プール」BLACKPOOL(04)というTVシリーズでエルビス プレスリー ELVIS PRESLEY もどきの娯楽センターの支配人の役を歌って、踊って、腰を振りながら巧みに演じて注目されました。

シャロン ストーン SHARON STONE が世界的に有名になった「氷の微笑」の第2弾、「氷の微笑 2」(ベイシック インステインクト 2)BASIC INSTINCT (06)では、シャロン自身に指定された相手役として抜擢され、セックスシンボルとしてハリウッドに躍り出たのです。

しかし「英国から出てきた次のスター」にはならず (当人の志が他のところにあったようです)演技力で勝負の役に挑んできました。

アメリカの人気TVシリーズ「ザ ウオーキング デッド」THE WALKING DEAD (12−15)では「ザ ガバナー」THE GOVENOR というレギュラーの役を得てそれなりに名前を知られるようになりましたが、背が高く、ハンサムで押し出しも立派なのに今いち、主役級には選ばれません。


そして最初に紹介した「シャーウッド」での主役です。脇を固める俳優たちも、殺された男性の妻を演じるレスリー マンヴィル  LESLEY MANVILLE 以外、あれ、どこかで見たことがある?という渋い俳優たちばかりでとびきり上等な刑事ドラマになっています。

事件は片付いたのですが、質が良いドラマだと評判で、第2弾を制作するニュースが出てきました。

デイヴィッドは2008年から20年まで、精神学者で有名なシグムンド フロイド SIGMUND FREUD の子孫の一人、エスター フロイド ESTHER FREUD と結婚、子供が3人生まれましたが別れてしまい、最近、ドミノ ペイトマン DOMINO PATEMAN と言う38歳の女性と交際中と言うニュースが出ています。

エスターはユダヤ系だったフロイドの子孫らしくダークな女性で、ドミノはブロンドでお気楽そう。

タブロイドの見出しには「メイド マリアンと散歩中」MAID MARIAN と会って、ここでもロビン フッドの恋人の女性をもじっています。

デイヴィッドは故郷のリバプールのフットボールクラブの一大サポーターだそうで、堅固にローカルへの愛着を持ち続ける無骨で芯のある男性のイメージがますます募りました。



珍しく屈託のない笑顔をみせています。


















2004「ブラックプール」の時。








だんだん、こういう風雪を経た男の顔になっていきます。






2006「氷の微笑2」シャロン ストーンと


ワイフだったエスターと。

これもエスターと。

シャロン ストーンに誘惑されています。

2022  「シャーウッド」中央がレスリー マンヴィル 、 右は老練刑事役のロバート グレニスター







2012−15

2006 シャロン ストーン と。

2003



 

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