CHARLOTTE RAMPLING
目の光がこの世の人とは思えないワット数を持ってぎらりと光るのが怖くもあり,怪しく魅かれてしまう魔力を持つ
シャーロット ランブリング。アメリカのハリウッドを見渡しても せいぜいローレン バコールぐらいでしょう。あれほどの自信と悪女的,猟奇的な魅力と,研ぎすまされた体と顔の持ち主は。
1946年2月5日に英国のスターマーに生まれたから今年
66歳。若い時にヌードになることをためらわない女優はごまんと居ますが シャーロットは「スイミング プール」(03)などで60歳近くても平然とオールヌードになって出て来ます。ヘレン ミレンも然り。ヨーロッパ人の裸に対する考え方が違うとは言え 彼女達の怖いような裸身の覇気が映画の画面にプラス効果をもたらし それをよーく承知のプロなのですね。
父親は大佐、のちにNATOの司令長官になったゴッドフリー ランプリングと言って32年のオリンピックの陸上で2個も金メダルを獲り 100歳まで生きたと言う伝説的な存在,シャーロットはフランスのヴェルサイユにある淑女の学校と英国の上流階級の子女の学校で教育を受け,フランス語はぺらぺら,ユニークな美貌を認められてモデルとしても
活躍。
65年の「ナック」と言うカルト映画でデビューしてから演技を本格的に学び,若いくせにデカダントな雰囲気を醸し出す女優として名監督達に乞われます。
やはりハイクラスに生まれて育ったなりの驕慢さ とか 自己満足から来る物欲しさの欠如,などは演技のみで出すのが難しい筈。特に若い時は。
ウッデイー アレンと共演した「スターダスト メモリー」(80)ではそこに居るだけで ウデイーの影が薄くなる
謎めいた女性の役を手がけてました。
大島渚の「マックス モン アムール」(86)ではチンパンジーと仲良くなる女性を怪演。これも当時は顔を背けた人も多い作品でしたが 今はカルト ステイタスの古典です。
“ 私はメリー ポピンズの役などには全く興味がありません。悪い女の役の方が遥かに演じていた楽しいから。”
と言うシャーロットのコメントに私めは激しくうなずいたのです。もともと悪役志向でしたから。
「スイミング プール」(03)の会見はロンドンであり
古いホテルの部屋に現れたシャーロットはどことなく超現実の人物のようで そう幽霊のような冷気を漂わせてました。
“ 映画界に限らず自分の老化を嘆く女性が多いけれど
若い時の美しさは 一種のヴィジテイング カードのようなもので パーテイーやセレモニーへのパスの役目を果たしたものでした。だからといってその美しさにこだわったり
ナルシシズムに捕われたらその女性は半分死んだも同然。
年を取ってからの皺やシミを気にしないで 異なった女性になった自分を楽しみましょう。そのうちお迎えが来るのですからじたばたせずに ゆっくり老女の生活を味わうのです。
最近は映画界でも老女が活躍する場が増えて来ました。きれいでなくとも 老いの存在が一種のドラマテイック ポイントになるようですね。大歓迎です。”
と毅然として話してました。
後でこの映画での役名がサラと言い 1966年に23歳で自殺した姉上の名前を使いたいと訴えたそうで,母上が後に亡くなるまで 事故死と告げていた悲劇的ないきさつがあったそうです。
最近では「わたしを離さないで」(10)の校長役(少し前のケアリー マリガンのページにあります。)や「メランコリア」(11)などで相変わらすのミステリアスな女性
をエレガントに演じています。
目の光がこの世の人とは思えないワット数を持ってぎらりと光るのが怖くもあり,怪しく魅かれてしまう魔力を持つ
シャーロット ランブリング。アメリカのハリウッドを見渡しても せいぜいローレン バコールぐらいでしょう。あれほどの自信と悪女的,猟奇的な魅力と,研ぎすまされた体と顔の持ち主は。
1946年2月5日に英国のスターマーに生まれたから今年
66歳。若い時にヌードになることをためらわない女優はごまんと居ますが シャーロットは「スイミング プール」(03)などで60歳近くても平然とオールヌードになって出て来ます。ヘレン ミレンも然り。ヨーロッパ人の裸に対する考え方が違うとは言え 彼女達の怖いような裸身の覇気が映画の画面にプラス効果をもたらし それをよーく承知のプロなのですね。
父親は大佐、のちにNATOの司令長官になったゴッドフリー ランプリングと言って32年のオリンピックの陸上で2個も金メダルを獲り 100歳まで生きたと言う伝説的な存在,シャーロットはフランスのヴェルサイユにある淑女の学校と英国の上流階級の子女の学校で教育を受け,フランス語はぺらぺら,ユニークな美貌を認められてモデルとしても
活躍。
65年の「ナック」と言うカルト映画でデビューしてから演技を本格的に学び,若いくせにデカダントな雰囲気を醸し出す女優として名監督達に乞われます。
やはりハイクラスに生まれて育ったなりの驕慢さ とか 自己満足から来る物欲しさの欠如,などは演技のみで出すのが難しい筈。特に若い時は。
ウッデイー アレンと共演した「スターダスト メモリー」(80)ではそこに居るだけで ウデイーの影が薄くなる
謎めいた女性の役を手がけてました。
大島渚の「マックス モン アムール」(86)ではチンパンジーと仲良くなる女性を怪演。これも当時は顔を背けた人も多い作品でしたが 今はカルト ステイタスの古典です。
“ 私はメリー ポピンズの役などには全く興味がありません。悪い女の役の方が遥かに演じていた楽しいから。”
と言うシャーロットのコメントに私めは激しくうなずいたのです。もともと悪役志向でしたから。
「スイミング プール」(03)の会見はロンドンであり
古いホテルの部屋に現れたシャーロットはどことなく超現実の人物のようで そう幽霊のような冷気を漂わせてました。
“ 映画界に限らず自分の老化を嘆く女性が多いけれど
若い時の美しさは 一種のヴィジテイング カードのようなもので パーテイーやセレモニーへのパスの役目を果たしたものでした。だからといってその美しさにこだわったり
ナルシシズムに捕われたらその女性は半分死んだも同然。
年を取ってからの皺やシミを気にしないで 異なった女性になった自分を楽しみましょう。そのうちお迎えが来るのですからじたばたせずに ゆっくり老女の生活を味わうのです。
最近は映画界でも老女が活躍する場が増えて来ました。きれいでなくとも 老いの存在が一種のドラマテイック ポイントになるようですね。大歓迎です。”
と毅然として話してました。
後でこの映画での役名がサラと言い 1966年に23歳で自殺した姉上の名前を使いたいと訴えたそうで,母上が後に亡くなるまで 事故死と告げていた悲劇的ないきさつがあったそうです。
最近では「わたしを離さないで」(10)の校長役(少し前のケアリー マリガンのページにあります。)や「メランコリア」(11)などで相変わらすのミステリアスな女性
2003 「スイミング プール」 |
Comments
Post a Comment