MIRA   SORVINO



ウデイー アレン監督の「「誘惑のアフロデイーテ」(95)で、のっぽで、おしゃべりで、憎めない娼婦を演じてアカデミー助演賞を受賞したミラ ソーヴィノはハーヴァード大学で東アジア文化を学び,この名門大を首席で卒業、マンダリン語とフランス語がぺらぺら,北京で生活もしたと言う超才媛です。
以前に,やはり名門イエール大を優等で出たジョデイー フォスターが高等教育は女優にとってプラス,なぜなら娼婦や悪女の役を怖がらずにとことん,真に迫って演じられるから,てな優越コンプレックスに聞こえてしまいそうなコメントをしてましたが,ミラの娼婦ぶりは本物っぽいと言うより純情さと可愛らしさがのっぽの姿とアンバランスでマンガチックでした。

1967年9月28日にニユージャージー州の裕福な住宅地,テナフライに,イタリー系の俳優ポール ソーヴィノを父に,精神病を演劇活動で治療する専門家の母親と言う家庭に生まれ,恵まれた環境で,優等生として育ちます。ツンと上を向いた鼻に大きな瞳,すらりと伸びた四肢がいかにものびのびと成長したサラブレッド健康優良児ではないですか。

「バルセロナの恋人たち」(94)も清々しい青春ドラマ,「ノーマ ジーンとマリリン」(96)ではマリリン モンローの役,「サマー オブ サム」(99)等それなりにオリジナルの映画に出ていますが,どれも「誘惑のアフロデイーテ」の役を凌ぐものではなく,オスカー賞を獲るとその後,凡庸になってしまうのジンクスが思い出されます。

「背が高い女優にとってハリウッドは厳しいのです。主役の男優たちは殆ど,自分より身長がある相手役を敬遠しますから」
とこぼしていた事もありました。
1995「誘惑のアフロデイーテ」


無名俳優のクリストファー バッカスと再婚して,現在4児の母親と言う家庭生活を優先している姿は,頭の良い彼女らしい選択でしょう。焦って整形手術をして若さにしがみついたりせず、社会問題をテーマにしたテレビやドキュメンタリー映画に顔を出したり,福祉問題に精力的に取り組んでいるのも彼女らしいノーブルな生き方です。


Comments

Popular posts from this blog

IGGY POP

DEVON AOKI

MAUI # 3 SWIMMING AT POOL AND DINNER AT TERRACE