GREG   KINNEAR


「恋愛小説家(97)のグレッグ キネアーはハンサムでいて,どこかに,いい加減などら息子の雰囲気があって,その感じがゲイのアーテイストのキザっぽさと哀愁をリアルにだしてました。ジャック ニコルソンがニューロテイックな小説家,ヘレン ハントがジャックと恋をし,グレッグは近くで見守る役と言う面白い三角関係を見せてます。こう言った主役に食われてしまうものの、うぬぼれは捨てない男ってな役がぴったりです。英語でこう言うタイプをスマッグ(smug)と呼びます。


父親が外交官だったため,世界各地で成長,どことなく気取った雰囲気は生まれつきなのですね。1963年6月17日インデイアナ州ローガンズポートに生まれ,11歳の時レバノンのベイルートへ。父親の着任そうそう,内戦が勃発。
「突然マシンガンと爆音が飛び交い,僕は居間に飛び込んだ。恐ろしい顔をした父と母と兄が居て,すぐにギリシャに避難する手配をしていた。あの時の音は今だに耳にこびりついている」
高校時代から俳優を目指し,試験で悪い点を取ったり,宿題を忘れると教師が感心する程の演技力で弁解をし,後にこれが,効果的な俳優の才能に続いた等とぬかしていますが。

ツーソンのアリゾナ大ではジャーナリズムを専攻,テレビ局を受け,持ち前のスマッグがもたげて,自分でトークショウを企画し,これが好評で,次第に大きな番組のホストとして人気を博し,自分の名前をタイトルにしたショウ迄発展。

95年から本格的に俳優活動を始め,「サブリナ」(95)でその昔,ウイリアム ホールデンが演じたプレイボーイの弟役を得ます。オリジナルでの兄貴役は,ハンフリー ボガード、リメーク版はハリソン フォードでした。もちろんサブリナ役はオードリー ヘップバーン,そしてリメーク版ではジュリア オーモンドでしたが,全てがオリジナルの都会的ウイットに欠け,特にグレッグは生固くて,とても洒落た上流社会のプレイボーイとはほど遠いいと酷評でした。

「恋愛小説家」でのゲイの役は好評で,これから主役の兄弟,ライバル,女主人公の兄弟,恋人の兄弟ってな3番煎じの役に良い味を見せるようになって,重宝されます。

「リトル ミス サンシャイン」(06)での変人家族に囲まれた普遍的父親の役も彼がするといかにもで,エロ爺さん,反抗期で絶対に口をきかない息子,ミス少女に参加しなくてはと言う強迫観念を持つ母親と娘と混乱の極地のバン車の中で重しの役も兼ねていました。
2006「LITTLE   MISS    SUNSHINE」


テレビ映画の「ケネデイーズ」(11)では,人気大統領ジョン ケネデイーを熱演,外見もボストン訛りもそっくりで,外交官の息子のアドバンテージを覗かせてます。

1999年に英国のモデルと結婚 (その辺りも憎いのです)二人の子供と幸せに暮らしているそう。
まもなく「アンカーマン」(13)の続編にウィル ファレルと出て来ますが,昔取った杵柄のテレビ局での役ですから,また主役の傍らで,気取った態度を取るに違いありません。

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