DJIMON HOUNSOU

DIJAMON    HOUNSOU


西アフリカにあるBeninのコトノー(Cotonou)に1964年4月24日に, コックの父を持って生まれたジャイモン フンスーはスピルバーグ監督の「アミスタッド」(97)で注目されました。

現在 オスカー賞候補確実と見られている「12イヤーズ ア スレーヴ」(13)のチヴォトレ エジオフォと「マンデラ:ロング ウオーク トウー フリーダム」(13)のエドリス エルバと似たアフリカ系の俳優の一人です。
昔なら,こう言う覚えにくい名前をそのまま芸名にしなかったのですが,今は民族の誇りとある意味ではかえって,記憶に残る珍しい名前の方が効果を上げます。と言っても誰もが間違って発音したり,スペリングを忘れがちですが。

13歳の時にフランスのパリに渡り,最初は仕事がなく,ひどい苦労をしたようですが、高名なカメラマンにスカウトされ、モデルなどをしているうちに、俳優を志すようになったそう。
「学校で優秀な成績を示すのと外の世界で教育を受けて,知性を磨くのとどちらにしようかと悩んだが,僕は外での冒険を選んだ。パリでは仕事が全く見つからず,ホームレスの生活をして,ゴミ箱をあさる毎日だった。それでもそれが今の僕の良い肥料であり、経験になっていると確信している」
と「アミスタッド」の会見で可愛い笑顔を見せながら,答えてました。
187センチの長身に優雅な身の動き,英国のアクセントとジャイモンはアメリカの黒人にはない謙虚なエレガンスを湛えていました。

リドリー スコットに起用されて「グラデイエーター」(00)のラッセル クロウと共にしごきを受ける奴隷の役、
次の「イン アメリカ」(02)はアイルランドの監督ジム シェリダンが,自らの経験をもとに、アメリカでの移民生活を描いたサマンサ モートン主役の作品で,ジャイモンはボロなアパートの親切な隣人と言う役で見事アカデミー賞助演賞にノミネートされます。
レオ デイカプリオと共演の「ブラッド ダイアモンド」(06)はレオを凌ぐぐらいに,貫禄の存在感を見せてました。ここでもアカデミー賞助演賞にノミネート、と演技力が定まって,今では強力な黒人役と言うとジャイモンの名が挙がるように。

今まで3回会ってますが,おとなしくて,静かで,うちに秘めた繊細な感性が感じられるエレガントなジェントルマンです。アメリカに住んでいますが,ヨーロッパのアクセントが又,彼のスタイルをより洗練されたものにして,アメリカの黒人にたまさか、からかわれたり,文句を言われたりする事にも慣れて来た様子。

黒人の父親と韓国と日本の血が混じった母親を持つキモラ リー シモンズと言うタレントの女性と結婚,既にキモラの娘,アオキとミングの加えて,ふたりの間に息子が生まれ,彼の名は,ケンゾー(3人目だからだそう)と言うのだそうです。非常にオリエンタル情緒豊かな名前のオンパレードでしたが、ふたりは最近別居した様子。

最新の「ワイルド スピード」シリーズの第7弾 (主人公のポール ウオーカーが突然に事故死したために,目下、彼の出番を工夫している最中とか)に顔を出します。

今年は (つまり2014年度)アフリカ勢が揃っているアカデミー賞授賞式になりそうですが,希少価値が減ってマイナスに働くか,黒人の演技派の台頭がプラスとなるか、興味深い展開になりそうです。




1997  「アミスタッド」

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