DANIEL DAY LEWIS

DANIEL  DAY-LEWIS


オスカー主演男優賞を3回も受賞したのは,ダニエル デイ ルイスのみ。1990年の「マイ レフト フット」と2008年の「ゼア ウイル ビー ブラッド」、そして2012年の「リンカーン」。どれも激しく,敵よりも自己と戦う厳しい男の生き方を描いてます。
前にダニエルのことを書きましたが,アカデミー賞の候補の発表もあって,この取り憑かれたような俳優の中の俳優を思い出しました。
メリル ストリープがアクセントをオハコにする女優の東の横綱でしたら、ダニエルは西の大横綱でしょう。どちらも演技をご飯にしているような,役作りが使命のような,常人の域に住んでいないようなタイプです。
ダニエルは,馬鹿馬鹿しい行為や下らない質問を忌み嫌います。あの知的な低い声で,「一体全体,どうしてそのような質問に僕が答えられますか」とていねいながらも、かなりの軽蔑を込めて攻めてきます。
こう言う信念を貫く俳優って良いですね。迎合せず,100パーセントの努力を注ぐ価値のある役のみを手がけ,周囲の俳優のレベルも映画の質も上げてしまう。

「ギャング オブ ニユーヨーク」(02)でイタリーロケに行った時,ジョン C。ライリーが殆ど肺炎になりかけたダニエルを説得したのだと言ってました。
「もの凄く寒いのにダニエルはぺらぺらのコートしか着ないんだ。当時は厚いコートなど無かったと言い張ってね。僕と監督の必死の説得で,何とか抗生物質をのんで,重病に至らなかった。俳優魂と言うのか、彼の凄まじい執念には仰天のしどうしだった」

もちろんダニエルが靴の職人になった,道路工夫になった,などなど究極の役作りのために数ヶ月,あるときは数年も費やすのは有名ですが,当人は至って気軽に
「大したことではない。単なる試行錯誤だよ」
と肩をそびやかすだけです。

怒りを感じるために,あの白人ヒップホップの歌手,エミネムの曲を聞くと言う話にもびっくりしました。ワーグナーでも聴きそうでは無いですか。
2008年の俳優組合の主演賞を受賞したときは,ヒース レッジャーに賞を捧げていました。憎い野郎なのです。
1957年4月29日英国はロンドンに桂冠詩人のセシル デイ ルイスと女優のジル バルコンのもとに生まれ,母の父親はサー マイケル バルコンという英国王年の制作者でした。ロイヤル シェイクスピア カンパニーで才覚を表し,「日曜日は別れの時」(71)で映画デビュー。
この世に怖いものなしのような,血筋と才能に溢れた



ダニエルのエキセントリックな性格がちと覗ける,珍妙な服装やひげルックをご覧に入れましょう。

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