HAMBURG DAY #2.5 THE KING'S DINNER

HAMBURG DAY #2.5  THE KING'S DINNER


5月9日(火)

ハンスのジャーナリスト生活はハンブルグが一番長く、ここで生涯のボスと同僚たちに会いました。ボスのニックネームは名前は「ハイヨ」HYJO と言って、ハンス ヨセフ HANS JOSEPH を合わせた名前だそうで、最高に人望があった上司でした。昨年90歳余りで亡くなって、この日はハイヨの奥方にして彼の秘書を長年勤めたバーバラ BARBARA PAUS をゲイリーが夕食に招待しました。

ワタクシたちが昼寝をしている間にゲイリーとハイデイは凝ったお料理、コーニングスバーガー コロプス KONINGSBERGER KLOPSE (王様の肉団子)と呼ばれる子牛のひき肉のミートボール)を一生懸命に作っていたのです。

バーバラは赤いお花の束を持って爽やかに登場。最高の秘書だったという伝説通り、美しくて、頭の回転が早くて、博識で、しなやかなでスリムな体型を保っているシニアのお手本です。

毎日だか、1日置きに娘さんとフェイスタイムでヨガをし、1週間に2度ぐらいテニスをし、お友達とのランチや旅行を楽しんでいるそうで、亡き夫を偲びながらもとびきり健康的な心身の持ち主でした。

髪もグラマラスにセットして、薄化粧も綺麗に施し、会話のスピードも早く、表情が又、チャーミングで、久しぶりに会ったハンスと懐かしそうにおしゃべりに興じてます。

ハイデイが白ワインを開けます。ハンスが大好きだというグルーナー バーグンダーと言うワインでまずは乾杯。

最初のさつまいもとクリームのスープは濃厚で、暖かくスムースに喉を通り過ぎていき、メインのお料理は例の「王様のミートボール」ホクホクとして、リッチな黄色の茹でじゃがいもをクリーミーなソースに浸して舌に優しい繊細なミートボールと頂きます。付け合せは新鮮なビーツ。ちょっとした酸味とほろ苦さがクリームにぴったり合って「これぞドイツの家庭料理!」と感嘆しながら4人の会話を聞いてました。語彙も豊富で、英語が上手なバーバラが一番ワタクシを気にして英語を使いますがワタクシは「久しぶりの会話ですからお気遣いなくドイツ語で」と何度も言います。

さてさてデザートに差し掛かりましたがなぜか焼くのに時間がかかったようでハイデイがタイマーをテーブルに持ってきて「あと15分」などと呟いていましたが、待っていた甲斐があって、とうもろこしの粉とりんごのパイはほかほかと暖かく、とろけるように柔らかく、丁寧に作られたパイならではの舌触りで、これにクリームソースとアイスクリームを加えて頂く口の中はもう天国でした。

デザート後は居間に移って女性はそのままワイン、男性たちは食後酒、食べ過ぎと訴えるハンスは消化を助けるドリンク、ウンダーバーグをちびりちびりと飲んでいます。

ゲイリーがギターを奏でて懐かしい歌をハンスとバーバラとハイデイが歌ってそれは心が癒やされるひと時でした。

静かでは平和なプライベートの居間で50年前に一緒に働いた仲間たちがコーラスをすると言う、一生忘れられない思い出をゲイリーたちが作ってくれました。

ダンケシェーン! ゲイリーとハイデイ!

そして美しさと瑞々しさがみなぎるバーバラの健康を祈って乾杯!



ゲイリーがギターでセレナーデ。喜ぶ老女3人。

ゲイリー、ハイデイ、ワタクシ、バーバラ

デイナー テーブル のセッテイング

ハンスが大好きな地元のワイン、ハイデイがボトルをバーバラに見せてます。

りんごととうもろこしの粉のケーキ アイスクリームと頂きます。

ハンスのハーレム

とうもろこしとりんごのパイにクリームをかけます。

ポテトが又美味しいのです。新鮮なビーツがサラダ。


ハンスの採点をする先生のような表情のバーバラ

王様の肉団子 と ほかほかの茹でじゃがいも。ドイツ料理の王道です。


にきにきと嬉しそうなハンス

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