HAYLEY ATWELL

HAYLEY   ATWELL


英国のテイーンアイドル,ヘイリー ミルズ(1946年4月18日生まれですから現在67歳)を覚えてらっしゃいますか? あんまり可愛くない、それが自然の魅力になっていた子役でした。有名な俳優のサー ジョン ミルズの娘で,「罠にかかったパパとママ」(61「ペアレンツ トラップ」)の一人二役をこなして日本でも人気がありました。

ヘイリー アトウエルは1988年4月5日に,同じくロンドンで生まれ,両親がヘイリーのファンだったとやらで,一人っ子の娘の名前にしたのだそう。お転婆っぽい顔つきが何となく似ているのも面白い現象です。
父親はカンサス シテイー出身の演説家にして,アメリカインデイアンの血をついだシャーマン,母親は英国人,両親はヘイリーが2歳の時に離婚し、ヘイリーは母と一緒にロンドンで育ちましたが夏になるとミズーリ州の父のところに行ってはアメリカンライフを味わい、と言うわけで彼女は英国と米国の2国籍を持っているのです。

11歳の時レーフ ファインズの舞台「ハムレット」を見て大感激し、これが女優になる動機になって,演劇学校へ。優秀な成績で卒業,舞台の経験を経て,映画初出演はウッデイー アレン監督の「夢と犯罪」(「カサンドラズ ドリーム」07)でした。主役のユワン マグレガーと絡むシーンが上手く出来て嬉しかったと後でため息をつきながら話してました。

「ある公爵夫人の生涯」(キーラ ナイトリー主演「ダッチェス」08)では、女優になる決意をするきっかけになったレーフ ファインズと共演する幸運を得て、
「彼の崇高な人柄に改めて感激しました。演劇界に入って本当に良かった」
と話していました。

「情愛と友情」(「BRIDES HEAD REVISITED 」(ブライズスヘッド リビジテッド)08)。。。これ又情けない程につまらない邦題で,81年のオリジナルのテレビシリーズ,ジェレミー アイアンズ主演 ローレンス オリヴィエ,クレア ブルーム,ジョン ギルグッド,アンソニー アンドリューズなどキラ星のごときスターが顔を出す英国テレビ史上の傑作を知らない無知な映画配給関係者のせいでしょうが、ま、ともかく、そのテレビのリメークの映画で,ヘイリーは貴族の家の娘,ジュリア フライトの役でした。主人公のチャールズがオックスフォード大で親しくなる放蕩息子のセバステイアンの妹です。チャールズをかなりスケールの小さいマシュウ グードが演じて,古き良き昔のジェレミー アイアンズがかもしだした、若さと性のたぎりがあふれる上流階級の雰囲気がひどくそがれていたのが悔やまれました。




ジョン ミルズとヘイリー ミルズ 1964年


この時の会見では、さも嬉しそうに、こう話してました。
「時代劇の衣装を着るとそれだけで異次元の世界に入れて,凄く高揚するわね。女優の仕事の楽しみのひとつは,着せ替え人形になれる事。ヌードシーンも全く気にしないどころか,かえって自分の体の不完全さを見せて,衣装などに助けられないなまの演技が出来るから,挑戦を感じるわ」
ヨーロッパの女性らしい裸など何でもないという姿勢が新鮮ではありませんか。

翌年の2009年にヘイリーはロンドンのウエストエンドで初舞台「橋からの眺め」に主演,大好評を博し,ローレンス オリヴィエ賞にノミネートされます。

そしてハリウッド大作「キャプテン アメリカ ファースト アヴェンジャー」(2011)に主演のクリス エヴァンズの恋人役で登場。続編も目下撮影中ですと。

楽しみなのは「クローズ イナフ」(CLOSE  ENOUGH)
2008 「情愛と友情」
と言うトム ヒドルストンが写真家ロバート キャパを演じ,ヘイリーが彼の恋人、ゲルダ タローを演じるという作品です。まだ公開も決まってないようですがキャパの写真が月刊文藝春秋にシリーズで載っていた事と目下大人気のヒドルストン(「戦火の馬」「ミッドナイト イン パリ」「マイテイー ソー」3本とも2011年)の役作りがどう展開するか興味津々です。



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