ANDY SUMMERS

ANDY  SUMMERS

英国のロックグループ「ポリス」のリード ギタリスト,アンデイー サマーズに会いました。70年代後半に世界中のファンの嬌声を浴びたスター歌手のステイングとスチュアート コープランド(ドラム)とアンデイーが結成した「ポリス」はジャズ風なタイトでオリジナルのメロデイーを創作して80年代の最も人気のあるロックンロール グループでした。

1984年にバンドは解散、それからアンデイーは映画音楽を手がけたり、ソロキャリアーを試したり、写真撮影に凝ったり、作家としても認められ、2007年には「ポリス」の再結成バンドのツアーを決行、音楽界で史上最高の収益を記録、と次々に成功の軌跡をたどっています。

1942年大晦日の12月31日に英国はランカシャーの
ポールタンリ ファールド(Paulton-le-Fylde)に生まれたアンデイーは小さい頃からピアノを習い、10代に入ってからギターに夢中になって、19歳でまずローカルのバンドに入って以来、多様なバンドを経験1977年に「ポリス」がスタートし、「Roxanne」  「Don't Stand So Close to Me 」「 Every Little Thing She Does is Magic」などの巨大ヒットを飛ばしました。
有名になったバンドの多くと同様、リード歌手のステイングがソロのキャリアをしたいと言い出し、バンドのバランスが崩れて行き、それならば人気絶頂の時に止めようと84年に解散したのでした。
今回の会見はアンデイーの立場で見た「ポリス」の進んで来た道をドキュメンタリーにした「CAN'T STAND LOSING YOU: SURVIVING THE POLICE」のお披露目が目的で、意外に小柄な体を紺地のシャツに包んで、ひょろっと現れました。さすがにロックンロールのスターだけあって、独特のオーラが漂い,風雪を経て苦み走った笑顔が魅力的です。
「サーヴァイヴィング ポリス」と言うタイトルが、現在激しく問題になっているアメリカの黒人と警官の誤発砲事件を指しているようで,間違って見に来る人もいるのでは?と聞いたら、しれっとした顔で「それでも客のひとりだから良いじゃん!」と笑ってました。

「母がピアノを弾き、伯父がギターを弾いていて,かなり音楽的な家族だった。一旦ギターを引き出してからはもう止まらなかったね。強迫観念でギターを引き続けていた。当時の英国のポップ音楽はやけに浅くて、僕はアメリカのマイルス デーヴィスのクールな演奏に酔っていた。
ロンドンのハイドパークとブラジルのリオでのコンサートは一生忘れられない凄いスケールで,僕はこれまでのバンドの選択や生き方に全く後悔などしていない。
そりゃあモテモテだった。バンドを追うグルーピーがわんさと追っかけて来て、彼女たちにもそれなりのルールがあって何ともユニークな世界だったね」
とよく通る声で楽しそうに語ってくれた。
顔色も良く,体の動きもしなやかで、何よりも過去の栄光などにこだわらず、今の自分の位置に自信を持って満足しているベテランの余裕と風格がまことに素敵でした。



「ポリス」  左からステイング、アンデイー、スチュアート コープランド


2015 ANDY SUMMERS

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