BENEDICT CUMBERBATCH AS HAMLET 2015

BENEDICT  CUMBERBATCH   AS   HAMLET 
舞台「ハムレット」のカンバーバッチ

後ろの父親の肖像画がどことなくカンバーバッチの実の父親に似ています。


8月5日からロンドンのバービカン劇場でベネディクト カンバーバッチの舞台劇「ハムレット」が上演されてます。
何しろスーパースターなので去年発売開始と共に切符が売り切れて,その速度はビヨンセのコンサートを越えたとか。

昨年はテレビシリーズ「シャーロック」でエミー賞受賞、「イミテーション ゲーム」(14)でアカデミー賞候補に、次は結婚、妊娠と矢継ぎ早のおめでたい二ュースが続き、今や一挙一動が報道されるスーパー セレブリテイーになってしまいました。
初めて来日した時の空港歓迎ファン団を見て感激し
「ビートルズになったような気分になった」と健気な比較を
「ハムレット」のポスター


「ハムレット」練習風景
もらしてましたが、もはやビートルズの域でしょう。勿論反論ご自由ですが。

舞台評論家のプレスデーはオープニングから3週間の8月28日だそうですが,何しろ今をときめくアイドルになった彼を記事を書くと売れ行きが伸びる為に、英国の大新聞がこぞって初日の批評を書いてしまったのです。

ある女性記者は「ファンを相手に演じているような子供っぽいスタンドプレーが過ぎる」とかなり辛辣で2つ星でしたが,後の2紙は比較的好意的だったそう。
舞台劇の専門家はレヴュー(評論)を書く決められた日にちを破ってまで書くのはルール違反と批判してますが,あるベテランの舞台劇記者は
「私はローレンス オリヴィエの舞台を小さい頃に見たし,わざわざトロントまで行ってキアヌ リーブスの「ハムレット」を観に行ったツワモノだが、今回はまずバービカン劇場の商魂に非常に頭に来た。切符を予約する前に100ポンドのバービカン会員入会金を払わせられ、それから切符代,わたしの場合は1席80ポンドに加えて手数料もふんだくられ,やれカメラ禁止、録音禁止と言う常識から、出演者に花やプレゼンントや手紙をあげては行けない、サインをねだるのも駄目、楽屋口でうろうろするな、などなどのもの凄い掟が切符にかいてあって、バービカン劇場の強硬な態度がひどく気になった。カンバーバッチの演技を批評する前に劇場の状況をまず批判したい」
と劇評ではなく、劇場評をレポート。

オープニングして5日ぐらいたってから、とうのカンバーバッチが楽屋の入り口でファンたちに盛大なアピールをしました。
「来場してくれてこんなに嬉しいことはない。しかし舞台に立って最も辛いのは観客がヴィデオ撮りをしている赤いスポット電気があちこちで見られることで、集中力に影響してしまう。これからは絶対に撮影や録音をしない様にと約束してそれを君たちの仲間全員にツイッターやらインスタグラムやらで広めて欲しい。僕はインターネットをやらないから,きみたちに助けてもらいたい」
と例の紳士的な言葉遣いとトーンで訴えたのでした。

当分は「ハムレット」騒動が続きそうで,何となく愉快な気分で遠くから眺めております。
10月にはナショナル シアターが組む,舞台をそのまま見せる映画版が公開されるそうですから、それを観るか、切符入手が不明のままロンドンに行って実際の舞台を観るか、
「トウー ビー オア ノット トウ ビー」
とハムレット並に、結論を出すのにに苦心しております。

前にもお目にかけましたがしつこくカンバーバッチとのツーショットを載せましょう。そして又もや繰り返しの、もっとたくさんのツーショットがあるのですと自慢して。
2013 FIFTH ESTATE

2013  「スタートレック」

2014「イミテーション ゲーム」

2014「イミテーション ゲーム」の会見で。

2104  トロント映画祭

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