DAN STEVENS 2018

DAN   STEVENS   2018

世界中が英国ヨークシャーの貴族の生活に観客も迷い込んだ気持ちにさせてくれた「ダウントン アビー」(2010−2015)のマシュー クロウリー役で爆発的人気スターになった、ダン ステーヴンス。
気位が高い令嬢メアリーとすったもんだの末結婚、後継の男の子も生まれて、やっとダウントン アビーの生活に安住するかと思った矢先に自動車事故であっという間に死んでしまったのは、ダン自身がマシュー役にうんざりして、契約を更新しなかったからと言う、ファンには慟哭の理由がありました。シリーズ3年目のクリスマスにダンは「ダウントン」を去ったのです。

金髪で、ちょっとばかり丸みのある顔だったダンは、身体改造を図り、髪も濃い茶色、体は針金のように細く、キリキリの筋肉質となり、別人のような現代的男性に変身。

それからの役は現代ドラマのダークな役が続いて、完璧なまでに甘ったるしいマシューと決別しました。

ダンはベネデイクト カンバーバッチと親しくて、まだ「ダウントン。。」撮影中頃、ちょっと聞いた話によると二人で車でドライブに行った時に
「信じられないほどのメロドラマで、僕の役の行動がコロコロ変わってまるで現実的じゃなくて、ついていけないよ」
と「フェイク貴族生活ドラマ」の内容をこぼしていたとか。
大人気沸騰になる前のことで、ダンはここまで人気が出るとは想像だにしなかったそう。
ケンブリッジ大で優等生だったダンにとっては、メロドラマの王子様の役は面映ゆくも歯がゆかったのでしょう。

マシュー役を捨ててすぐに取り組んだブロードウェイの舞台劇「エアレス」THE HEIRESS(12)に演技派のジェシカ チャステインと共演、舞台を見に行きましたが、巨大な遺産を継ぐ女性に取り入るハンサムで軽薄な求婚者の役をはまり役とばかりに演じていました。

それからはカンバーバッチ主演の「フィフス エステート・世界から狙われた男」(13)、リアム ニーソント共演の「誘拐の掟」(14)、などなど現代の暗い社会ドラマを描いた作品(おそらくわざと選んで)ばかりに出演して、すっかり知的で、暗いエッジー(世間の端っこに生きるタイプ)な男のイメージを作り上げます。

昨年は「美女と野獣」で王子様役にカムバックしましたが、誰もが野獣の時の方がはるかにセクシーで魅力的、と、魔法が解けて、水色の宮廷衣装を着て、髪にリボンをつけた王子の、あまりのマンガチックな登場にがっかりした観客が多かったそう。

今はテレビのSFシリーズ「レギオン」(17−)の主役を演じて張り切っています。
クリストファー プラマーが「スクルージ」を怪演した
「THE MAN WHO INVENTED CHRISTMAS」(17)では
英国の文豪、チャールズ でイッケンズを好演していました。

1982年10月10日 英国はサリー州クロイドン生まれ、両親ともに教師ですが、ダンは養子としてもらわれてきて、「世界中で最も素晴らしい両親に恵まれた」と感謝していますが、思春期には随分反抗したそう。
ケンブリッジ大では英国文学を専攻、同時に高校時代から好きだった演劇にもさらに興味がわいて、「マーロウ ソサエテイー」に属して、レベッカ ホールと組んで舞台を踏んだり、彼女の父御の英国演劇界の大御所ピーター ホールに認められて俳優としての将来を確信したのだと言ってます。

2009年には南アフリカ出身のジャズ歌手のスージー ハリエットと結婚、すでに二人の娘と息子一人、3人の子供の父親でもあります。

ぽちゃっとした「ダウントン時代」のマシューとのツーショットがどこかにあるのですが、見つかりません。
出現したらお目にかけましょう。
2017テレビシリーズ「レギオン」


誠にサマになる王子様役!


2010「ダウントン。。」マシュー役、メアリー役のミシェル ドッカリーと。

「ダンントン。。」グランサム公爵役のヒュー ボンネヴィル と。

2014「誘拐の掟」リアム ニーソン。

2017「美女と野獣」

2010「ダウントン。。」のマシュー役のころ。

2017「レギオン」

2017「レギオン」

2017「クリスマスを発明した男」チャールズ デイッケンズ役

2017「クリスマスを発明した男」
2014「誘拐の掟」
2017「THE MAN WHO INVENTED CHRISTMAS」
2018「レギオン」の時。マシュー役時代の面影があまり残っていません。
奥方のスージーと。
奥方のスージー ハリエットと。

2017「レギオン」


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