JOSH LUCAS 2020

 JOSH  LUCAS   2020


ジョッシュ ルーカスの久しぶりの登場です。

ハンサムで演技も冴えているのに、何故か役柄も人気も今ひとつ、出演作もほとんどがB級映画、ハングリーではないためなのかしら。

昨年の「フォード 対 フェラーリ」FORD V FERRARI(19)で久しぶりに大作で準主役、と言ってもクリスチャン ベイル とマット デーモンが怒涛の演技でハッスルしている背景で、嫌な奴をニヤリと演じています。クライスラーで働く、自己中心で、社長にごますりの重役がまさにぴったりでした。

インタヴューにはオレンジ色のレザー ジャケットという異様に目立つ色の格好に、ブロンドの髪、手入れの行き届いた肌とスリムな体で現れ、どう見てもモデルのように光って、笑うとピカピカと輝く歯が見え、ちょっとのけぞってしまったのです。

話し始めると気楽な兄貴のようですが、やはり自分の魅力を充分に心得た表情の作り方とかに「ルックスで売る」俳優の習慣のようなものが覗いているなと思いました。

デビューした頃から、ポール ニューマン PAUL NEWMAN にそっくりと言われたのも常に意識下にあるでしょう。

ジョッシュは現在49歳、これは需要なことで50歳を過ぎて、ズルズルダブダブになってしまう人々が多い中、体型とルックスを保つのは俳優業の基本の一つ、例えば、今もウェイト トレーニングで筋肉を引き締めている90歳のクリント イーストウッド CLINT EASTWOOD 、84歳のロバート レッドフォード ROBERT REDFORD 達はそれぞれトップを極めているなりの強い意志力の持ち主、巨大なスクリーンに映る自分の姿を見る度に、おそらくお腹の筋肉を締めたりしては、エキササイズに励むのでしょう。

以前にこのブログでジョッシュのことを紹介した時、常にどこかで彼がゲイではないかという噂が出ていると書きましたがしっかりと2011年にドッグパークで出会ったジェシカ シエンシン JESSICA CIENCIN と12年に結婚、その年に息子が生まれましたが14年に離婚、18年頃にはウマ サーマンUMA THURMAN と交際か!などと騒がれましたがどうも軽いデイトのようでした。

約18年前にパーテイーでケヴィン スペイシー KEVIN SPACEY に誘われてそれがジョッシュの傷跡になっているとどこかで漏らしていましたがやはり、ケヴィンもそういう印象を持ったからこそ、ジョッシュにアプローチしたに違いありません。

まあ、美少年に生まれた不運なプライスとも言えましょう。

以前にこのブログで書いたジョッシュの世にも愉快な本名の話などをご覧下さい。


2019「フォード vs フェラリ」







ポール ニューマン もどきのショット。


前夫人 ジェシカと。

2019「フォード vs フェラリ」クリスチャン ベール と。

どう見てもゲイ向きのブロマイド

「フォード vs フェラリ」トレイシー レッツ(左)と。

ウマ サーマン と。

家族写真



透き通るような青い眼,細めの顔にブロンドの髪,身長182センチのスポーツマンの体型などポールニユーマンに似ているジョッシュ ルーカスですが,まあこの手のルックスは俳優志願でなくてもごまんといる訳で,ルックス プラス アルファが重要なのです。

「アンダートウ」(04)のジョッシュは,凄味のある叔父貴と言う役どころを美男子だけに意地悪力が増して,効果的に演じてました。ジェイミー ベル (あのバレー少年のビリーエリオットを演じた英国俳優)が主役で,心細い少年を熱演。心理ドラマが活き活きとしていました。アンダートウとは海の氷面下の流れですが,ここでは勿論サイコロジカルな意味で父と息子の前に突然現れた異端の叔父の危険な潮流なのです。

同じ年に「アラウンド ザ ベンド」と言う映画にも出ていて,こちらではマイケル ケインの祖父と息子と暮らしていると突然親父(いつも不気味なクリストファー ウオルケン)が出現して,ニユーメキシコに行こうとだだをこね、3代の男たちがバランスを失ったり,混乱してゆくと言う似たような映画でした。



1971年6月20日,アーカンソー州のリトルロック(クリントン元大統領の故郷)に、Joshua Lucas Easy Dent Maurer
と言うまことに変な名前をつけられて生まれます。

両親はインデイアン保留地に住むヒッピーで,ジョッシュが生まれた時,あまりに簡単に出てきて,ベッドの枠に頭をぶつけたので,イージー デント(ちょっとしたタンコブ)と加えたそう。父親は医師で(お産は手がけなかったようですが),母親は看護婦だそうですから,ネーミングのおふざけもちょっと分かるような気がします。



「グローリー ロード」(06)はジョッシュが40ポンドも体重を増やして,名バスケットボール監督のドン ハスキンズを熱演。1966年の全米チャンピオンシップで,オール白人選手のケンタッキー大を相手に,無名のウエスタン テキサス大はオール黒人チームで向かい,逆転の勝利を果たします。ケンタッキー大はスポーツ,特にバスケットボールの名門でアドルフ ラップ(名前から凄い!)と言う41シーズン連続ナンバーワンの名物監督が人種差別とエリート意識をあらわにして,伝統 VS 新参,白人 VS 黒人のバトルとなったのでした。ラップ監督をジョン ヴォイドが演じて,おりしも人種平等運動も芽生え,この優勝争いは歴史に残る負け犬勝利となったのです。バスケファンでしたら
必見のスポ根ものでした。

映画と同時に舞台にも活躍,さらにはドキュメンタリーも支持して,ケン バーンズ監督の「ザ ウオー」(07)にも出ています。

一時は主役を張る勢いだったのですが,モメンタムを失ったのか,自らのプランなのか,最近は脇役専門となって,「J。エドガー」(11)では誘拐事件で有名になった名パイロットのリンドバーグの役を演じたり,ちらほらと顔を出しています。

ゲイの友人がおそらくゲイに違いないなどと囁いていましたが 、(ゲイ ハッガー,(ゲイシンパ)のセルマ ハイヤックと交際したりもしていたので)妻と2児と幸せに暮らしている様子。どうでも良いことですが,ハリウッドは噂がもっともエキサイテイングなドラマでもあるのです。

2003「ワンダーランド」



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