SYDNEY # 6 ANNIVERSARY HARBOR CRUISE
6月12日(日)
毎朝、地図を見ては、お散歩の地区を選ぶのですが、この朝は確か、28年前に滞在したホテルがあったキングス クロス界隈に行ったと思います。散歩の日にちにずれがあるかもしれませんが、「キングス クロス」KINGS CROSS は当時からポルノショップやら、危険そうなバーなどが立ち並ぶ「シーデイーな一角」SEEDY AREA でした。
数年前に再訪した時は、当時 泊まったシェラトン ホテル SHERATON HOTEL が「ミレニアム ホテル」MILLENNIUM HOTEL とかに変わっていましたが 今回はレジデンシャルのコンドミニアムとして生きながらえてます。高いタワー状の建物なので、遠くから目印になってました。懐かしいやら、ちょっと情けないやらの感情にふけりながら、坂を降りていくと全く見慣れない波止場に到着。どこかで道を間違えたようですがそれなりに違う風景を楽しんでいつもより30分余計なお散歩を楽しみました。
ハンスは他のテーブルなどには行かず、無事にいつもの朝食を終え、この日の映画はアニメの「ホエア イズ アンネ フランク」WHERE IS ANNE FRANK (22)という、有名なユダヤ人のアンネの隠れ家での日々を描いたもの。格別に新しいアイデアもなく、アニメーションのテクニックで、ナチの兵隊がデフォルメされた悪魔になっていたのがちょっとオリジナルだと思いました。
長い夜になりそうだとハンスはお昼寝を決め込みます。
VIVID TALL SHIP 7時45分出発
キャンベルス コーヴ CAMPBELLS COVE という海賊が出没するような名前の桟橋から出発。
乗船する前にドリンクでもと早めにホテルを出ましたが、「ヴィヴィッド シドニー」VIVID SYDNEY を楽しむ人々のために港に通じる、メインストリートのジョージ ストリート GEORGE STREET が歩行天国で、まさに渋谷の交差点もどきの人、人、人。乳母車やベビーカーが多いのにもびっくり。地面には路面電車の線路やら車止めなど平坦ではないのでハンスの歩行はゆっくり、その上に人混みが苦手なので1時間ぐらいかかってやっと港に入り口に。レストランもバーも人が溢れるほどに入っていて、人の群れに押されて方向も自由にならないという、久しぶりの混雑パニックになってドリンクどころではないデンジャラスな道行きとなったのです。
キャンベルス コーヴの門の前でしばらく待って最初のクルーズが終わって戻ってきたトール シップに乗り込み、風雪を経たような、映画に出てくるような船長の説明を聞き、いざ出航。船が動かなくとも風が寒いのが船の速度が上がると、その凍るような風が首やら、手首から嫌でも侵入してきて、マフラーをしていないハンスにエキストラで持参したカシミヤのセーターを貸して、首に巻かせます。
さすがに海から見るシドニーの夜間照明はおとぎの国のようでもあり、ラスベガスのようでもあり、キラキラと輝いてますが、シニアには美観より寒さがコタえるばかり。
食事が配られるとアナウンスがあったので先頭の方へよろよろと歩いて行き、ライスとお肉入りカレーと野菜カレーのミックスをお皿に盛ってもらい、ナイフとフォークセットを2個取って船尾に座っているハンスのところに盛っていきます。バランスがイマイチのハンスには座ってもらうだけ。白ワインも2杯ピックアップ。ライスがちょっと硬くて既に冷めていましたし、カレーはまあまあで、お腹を温める役目を果たしてくれました。
アニバーサリーの食事にしては余りにしょぼいので帰りにどこかでと思いましたが夜10時頃になるとシドニーのレストランは食べ物のオーダーを受けなくなると後で思い知らされる事に。
船の中央部に小さなキャビンがあるのを発見、気持ちが悪くなった人などを収容するスペースのようですが携帯中毒の若い人たちが3人と中年の女性がシートに座っていて、ワタクシたちも加わりました。やっと海風を防ぐ場所で、ホッとして、そのまま航海が終わるまで動かず。若い3人と女性はそのうち消えてしまいましたが。
船長に別れを告げて下船、道はまだまだ大混雑、勝手に進路を変えられないので目的のパブにはたどり着けなくて、ジョージ ストリートを前進するのみ。人混みも和んできた頃「モリソン」MORRISON という古くからあるレストランを見つけて入りましたがもう食べ物は出してないと言われ、仕方なくワタクシは白ワイン、ハンスはカクテルを頼んでいました。
大勢の人が食べ物を求めて入って来ては残念そうな顔をしています。せめてこういう特別なイベント時は食べ物の時間を伸ばしたら利益も上がるのではと勝手に考えたりしながらホテルに戻りました。
28年目のアニバーサリーは寒さとの戦い、不慣れな人混みなど小さなトラブルもありましたが、全体につつがなく、ユニークな経験を味わって、幕を閉じたのです。
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船の上には照明がないので撮影が難しいのです。背後に船長、シドニーの夜景が綺麗です。 |
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上とちょっと違うのです。 |
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風が冷たくて、顔がかじかんでます。 |
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笑顔もこわばってます。 |
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同じようなショットですが、近くの人が懸命に撮ってくれました。 |
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帰りのかなり空いてきたジョージ ストリート |
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船のキャビンに避難 |
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トールシップの前で。 |
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前の回のトールシップが戻ってきました。ゲイトでお客様が待ってます。 |
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「モリソン」というレストランでドリンク。 |
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キャビンで ヘミングウェイを決め込むハンス |
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ワタクシのセーターを首に巻いてます。 |
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レストラン「モリソン」暖かくなってやっと落ち着いてます。 |
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美しいトールシップ 全景(ネットから) |
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もっと楽しそうな昼間のクルーズ (ネットから) |
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クルーズと夕焼け (ネットから) |
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夕焼けのトールシップ (ネットから) |
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トールシップとハーバー ブリッジ、どこでも絵になります。 (ネットから) |
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昼間のクルーズ (ネットから) |
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クルーズのクルー (ネットから) |
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