LUNCH WITH A GREAT VIEW

LUNCH WITH A GREAT VIEW

８月２８日（月）

女優の杉葉子さん（１９２８年１０月２８日生まれ、２０１９年５月１５日、９０歳で逝去）とご近所のパロスヴァルデス PALOS VERDES で生前仲が良くて、しばしばワインを一緒に飲んでいたというよし子さんのおうちでランチを頂きました。

パロスヴァルデスはワタクシも一時住んでいたことがあるのですがロスアンジェルスの南端の半島にあって、まさにシシリーか！というぐらいに紺碧の海の眺望があるところ。

難は遠いこと。この日も自宅から１時間で行けるかなと思ったらフリーウェイからくねくねと細い道を延々とドライブ、崖淵から海が見えて、美しいものの、高所恐怖症のワタクシにはホラーです。そしてまあ、３６０度の眺望を誇る灯台のような邸宅に到着。

ひーひー言いながらお玄関を入って椅子に腰掛けて一休み。既に到着していたのりえさんが苦笑い、よし子さんはホステスだけに心配そうでしたがテーブルの上に並んだお食事を見てすぐに意識が転換するワタクシです。

どのお部屋からも絶景という贅沢な建築ですが階段が多くてハンスにはとても無理だなあというのが最初の感想。プールに行くのも家の横の階段を降りなければならず、玄関ホールから左右の部屋に行くのも低いとはいえ階段です。

お料理が大好きだというよし子さんは、まずサラダや、ひじき、友人が釣ってきというマグロのお刺し身（冷凍してあったもの）などなどが載った大皿を突きながらビールで乾杯。横にはちらし寿司、そのうちに温めたビーフのリブ、ご自分で漬けた赤かぶにビーツ、お台所にはベークしたてのメロンパンが見えます。

のりえさんのお持たせのベトナム　ロールがまた美味しくてワタクシはぺろりと２本平らげました。みなさんは１本づつ。デザートが又、手作りのアーモンド豆腐と娘さんのお庭で採れたと言う、あまーいアプリコットにマンゴ、途中でよし子さんが大好きというマーテイニ　ミックスを試飲したり、胃が破裂しそうなほどに頂きました。

食後の休憩は外には太平洋が広がる窓に囲まれた居間でおしゃべり。ここで驚愕のよし子さんとご主人の馴れ初めを知ります。「長くなるから嫌だわー」などと言いながらよし子さんは、思い出し笑いをしたり、ソファを叩いて喜びながら、ヨットへの愛のドラマを話してくれました。

横浜からホノルル、そこからサンフランシスコ、ロスアンジェルスと何年もかけてのヨットの旅とヨットでの暮らし、帰国しないままに永住権を取得したりと聞いているだけで「タロー（仮名）とよし子の太平洋横断冒険物語」で、世の中にはこういう「思い込んだら命を捨てても良い」人々が居るのだと感心しっぱなし。そしてお二人の愛情の強さにも感激でした。

その上、このひろーいお屋敷の掃除、庭仕事、プールの管理は旦那様、簡単な修理工事、をすべて二人でしてしまうというガッツとスタミナ！！

帰りの道はもっとなだらかなコースをと、のりえさんの車の後を追って安心して、無事にドライブできました。

たまげたよし子さんの冒険談が最高のハイライトの午後でした。

左からよし子さん、ワタクシ、のりえさん。食後、居間で。窓の外の明るいこと。

写真がちょっと暗いのですが。

ダイニング　ルーム。ここも眺望。

のりえさん撮影。

上のボトルがマーティニ用。

 

ヨット冒険カップル

のりえさんお持たせのベトナムロール

３６０度の眺めを誇る豪邸。

在りし日の杉葉子さんとご子息のケンさん。