KATE   WINSLET




去年のクリスマス頃 ヴァージン航空のオーナーのバハマの別荘が火事になった時ちょうど滞在していたケート ウィンスレットはオーナーの90歳近い母上を
えいやつと抱っこして無事に連れ出したと言うエピソードはいかにもケートです。


巨大ヒットした「タイタニック」(97)では小太りの女性がやせた若者に命を助けられる画像が人々の記憶にしっかり残っているゆえに 何かおかしいではありませんか。


2011 [MILDRED  PIERCE] TV
「乙女の祈り」(94)はあのニユージーランドのピター ジャクソンが初めて監督した背骨が凍り付くようなスリラーで 原題は「HEAVENLY  GAME」。ケートはまだ17歳 (撮影中)でテイーン エイジャーの二人の女の子の世にも残酷な行動は今も鮮烈に覚えています。


この時初めてケートに会ったのですが まだ乙女脂肪 と言うのか 高校生頃の
ぼてっとした体で 英国人らしい それを恥じない ハキハキと答える健康優良児
でした。わたしの安物の大きな偽真珠のネックレスを見て “ 素敵じゃん” と言ってくれたので “ 古着屋で買ったのよ”と答えたら “古着屋って 掘り出し物が多いいから 大好き!” なんて他愛ない会話をしました。


「タイタニック」の余りの騒ぎに この頃からケートは人気稼業制度にうんざりし始め 一応 マスコミとの対応はしっかりこなし 船内にどっと押し寄せる濁流に溺れそうになって 本当にレオ (言うまでもなくデイカプリオ)に助けてもらったのよ!  等とリップサービスを敢行してました。




それからハリウッドの引く手数多のオファーを全て断り 誰も見ないような独立系映画を選んで かなり頻繁におしっこシーンとか全裸シーンなどを勇ましくこなし
無名の助監督と結婚して1女をもうけてから離婚 03年には新鋭気鋭のサム メンデス監督と再婚、男児が生まれて 又離婚 と大人の女優に成長するこやしを
充分に得て 「愛を読む人」(08)で見事アカデミー主演女優賞を受賞。


モデル並みにグンと痩せたのを批判された時は “ 子供を終日追っかけていれば
痩せますし 雑誌の写真は修正だらけなのですよ ” と説明してましたが 最近のストレッチ生地のウルトラ タイトなドレスばかり着る傾向はどうですか。


ま もとが骨太系なので すらりとスリム というより どこかにどしんと言う
芯の重さが見えて それが老女救出に役立った訳ですね。


両親 祖父母 周りはほとんど俳優と言う演劇一家に育って ドジャーブルー(野球のドジャーズの青いチーム カラーの血が流れている と言うスポーツ比喩)ならぬアクターズ ブラッドの血が彼女の体の中で激流のように回っているのでしょう。


最近は貫禄もついて 大女優の風格も漂わせていますが 時折 「乙女の祈り」の頃の不安な表情が覗いて 可愛いのです。


2008 「レボリュショナリー ロード」

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