BUENOS AIRES MOVIES AND SHOPPING

BUENOS   AIRES   MOVIES AND SHOPPING

ブエノスアイレス最終回は主目的の映画祭の事とショッピング。アルゼンチンの記者から,独立系映画ばかりだから,ほとんどが自分勝手なひどいものばかり、と聞いていたので,全く期待せずに行きました。そしてその通りでした。

全部見てませんが、一番良かったのはフランス映画の「イタリーの城」(Un Chateau en Italie ) と言う女性監督が自分で脚本,監督、主演。イタリーに城(小規模ですが)を持っている40歳ぐらいの元女優が若い俳優とベッドを共にし,俄然子供が欲しくなり,人工授精をしたり,赤ん坊が授かるという聖なる椅子に並んでいる女性たちを押しのけて,高圧的に,坐ったり,おまけに若い俳優の家を訪ねると父親はかっての性的交渉を持った大勢の男性のひとりだったり。彼女の弟はデイレッタントなプレイボーイで目下エイズにかかっているものの、ダンデイーな格好で美人の恋人と現実逃避のお遊びを繰り返し,母親は優雅にピアノを弾き,どうしようもなく,甘ったれたふたりの子供たちにあきれ果てるばかり。結局イタリーにある城を売らなければならなくなり,全員が勝手な事ばかりまくしたてると言う,リッチなファミリーの身勝手な家族のお話。使用人に対する態度などその呆れるほどの傲慢とわがままが,いとも自然に見えるあたりがこの映画の見所でしょう。エレガントな服を無造作に着て,誰もがパリの瀟洒な家に住み,家具や装飾が実に高価そうでいて,華美ではなく,本物の裕福な暮らしぶりが覗けます。

余りに変で印象に残っているのが、ブラジル映画の「カスターナ」(CASTANHA)と言う52歳の女装ゲイの俳優が毎夜,安ゲイ劇場で不気味な老女になって寸劇をし、たまさかに若いゲイと接触し,家に帰ると老いた毋が眠っているのか死んでいるのか,鏡を鼻に当てて確認し,老婆は,毎度,せっついて来る薬中毒の上に凶暴な孫息子に小使いや食べ物を上げると言う見ているだけで疲れてしまう生活を描いた映画。挙げ句の果てに血みどろの悲劇に終わるのも無惨で,ブラジルの底辺の人々の暮らしがじわじわと伝わって来ます。

後は見事なほどに,独りよがりな内容ばかりでありました。

お買い物は、牛の産地ですから革製品のお店がずらり。ウールやカシミアもちょうど秋に入る季節(地球の反対側なので)も重なって,ショウウインドウは真冬のファシヨンでした。経済逼迫状態ですから,ペソの価値が不安定で、米ドルで買えるのもメキシコと同じです。
フロリダ通りに行くとそこかしこにドル買いの仲介人が立っていて「カンビオ!カンビオ!」(貨幣交換)と叫んで,ある日は1ドル10.5ペソで替えてくれましたし,ある日は90ペソでしたが、銀行に行くと70ペソ,クレジットカートのレートは50ペソぐらいなのでした。
ある日瀟洒な通りを歩いていたら「ハンス」と言うお店があって,わたくすは、もちろんここでブラウスを2着お買い上げ。残念ながら婦人服専門でハンス用のものはありません。
ハンスは,紳士用店のバーゲンで黒いニットのジャケットとカシミアのセーターを買いました。
ブエノスアイレス映画祭事務局受付



ハンスは右の映画を見たがっていましたが,今回は見送り。









Comments

Popular posts from this blog

IGGY POP

DEVON AOKI

ADAM LAMBERT