COLIN HANKS

COLIN   HANKS

トム ハンクスの長男,1977年11月24日ニユーヨークでトムの前妻,サマンサ ルイスとの間に生まれたコリンは,カリフォルニアの首都,サクラメントで育ち,17歳の時,父と離婚した毋と一緒にロスアンジェルスに移り、ここを拠点として地元のロヨラ マリモント大に通いがてら、父が主演した「アポロ13」(95)ではプロダクシヨンの手伝い,翌年96年のトムの初監督映画「すべてをあなたに」では小さな役を貰い,これで映画界で生きる方向に決定。
テレビシリーズの「ロズウエル」(99−01)、父親が制作した「バンド オブ ブラザース」(01)にも顔を出し,着々と俳優として成長します。父親に顔も表情も動作も仰天する程にそっくりで、それがプラスなのか,マイナスなのか分かりませんが,当人は父親との比較に慣れすぎて,殆ど無視と言うのか,距離を置いているようです。

「何しろもの凄く忙しい人だから,僕らの子供たちにも殆ど会う暇がないしね。下の娘にはまだ会った事が無いかもしれない」
コリンは母親と同じサマンサと言う名前の広報係の女性と2010年に結婚,3歳のオリヴィアと1歳のシャーロットと二人の女の子が居ます。
下手に愛嬌たっぷりにするとトムのコビーのように思われるのが嫌なのか,もう本能的なのか,ストレートに能率的に,事務的に応えて行く姿勢はそれなりに気骨が感じられて,好感が持てます。
「父はエヴェレストの頂上に長いこと立っているが僕は、ぐんと低いマチュピチュのベースキャンプで汗を流している。お互いに登り続けるものの、違う頂上を目指していると思っている」

現在は「ファーゴ」(14−_)というコーエン兄弟の傑作映画(96)を基本にしたテレビシリーズで、朴訥な警官役を真面目に演じてます。主演のビリー ボブ ソーントン(不気味な殺し屋の役)に翻弄され,映画ではウイリアム メイシーが演じたセールスマンの役を英国人俳優のマーテイン フリーマンが手がけているのですが、このふたりのベテランの間でシングルパパの新米警官の役を神妙に演じて,まだ行方は分かりませんが,女性警官(映画ではフランシス マクダーモントが臨月のお腹の姿で演じたものの、ここではちょっと太目で,仕事の鬼の独身女性で、父親役のキース キャラダインが殺人などと関わっているとまともな結婚が出来ないとやきもきしているのが,キャラダインの悪人役キャリアを知っているだけに、おかしいのです)との恋も芽生えそうで、背景はやはり真っ白な雪の世界と言う,清浄な中に突然の血潮と言う怖さが焦点になっていると言いましょうか。
海千山千の俳優が顔を出して,ユニークに不安な雰囲気を醸し出しています。

コリンはサンフランシスコが大好きだそうで,大リーグのジャイアンツがワールドシリーズで優勝した2010年11月のテキサスでの試合に応援に行ったのが自慢なのですと。同じくフットボールの49ナーズの大ファンでもあるそう。
友人と組んだバンドではベースギターを弾き,プライムスと言うバンドのレス クレイプールの大ファンで,ある時舞台から彼が「あー、ガンプの息子が来ている!」と言われて,この時だけ,そう呼ばれて嬉しかったと白状するなど,気持ちの良い,清潔なオールアメリカンの性格が伺えます。
2014 テレビシリーズ「ファーゴ」


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